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公開番号2025030571
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-07
出願番号2023135985
出願日2023-08-24
発明の名称画像濃度判定方法、画像形成装置
出願人京セラドキュメントソリューションズ株式会社
代理人個人,個人
主分類G03G 15/00 20060101AFI20250228BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】ベルト部材を支持するローラーの回転軸の偏心の影響を受けずに前記ベルト部材の表面に形成された画像の濃度を判定すること。
【解決手段】プロセッサー80は、ベルト部材51に画像が形成されていない状況下で特定ローラー52bの複数の回転位置に対応して濃度センサー6によって得られる複数のベルト検出濃度を取得する。前記プロセッサー80は、前記複数のベルト検出濃度の中から基準範囲から外れる複数の特異濃度を特定する。前記プロセッサー80は、前記複数の回転位置のうちの前記複数の特異濃度に対応する複数の特異位置が前記特定ローラー52bの回転に対応する周期性を有するか否かを判定する。前記プロセッサー80は、前記複数の特異位置が周期性を有すると判定された場合に、前記複数のベルト検出濃度各々と前記複数のベルト検出濃度の代表値との比較により前記複数の回転位置に対応する複数の濃度補正値を導出する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項１】
複数の支持ローラーおよび前記複数の支持ローラーによって支持され前記複数の支持ローラーのうちの１つの回転に連動して回転するベルト部材を有するベルト回転機構と、
前記ベルト部材における前記複数の支持ローラーの１つである特定ローラーによって支持される部分の表面の位置である検出位置に対向して配置され、前記ベルト部材の表面に形成された画像の濃度を検出する濃度センサーと、を備える装置における前記濃度センサーの検出結果に基づいて画像濃度を判定する画像濃度判定方法であって、
プロセッサーが、前記ベルト部材に画像が形成されていない状況下で前記特定ローラーが１回転する期間を超える準備期間において前記特定ローラーの複数の回転位置に対応して前記濃度センサーによって得られる複数のベルト検出濃度を取得することと、
前記プロセッサーが、前記複数のベルト検出濃度の中から予め設定された基準範囲から外れる複数の特異濃度を特定する処理を実行することと、
前記プロセッサーが、前記複数の特異濃度が特定された場合に、前記複数の回転位置のうちの前記複数の特異濃度に対応する複数の特異位置が前記特定ローラーの回転に対応する周期性を有するか有さないかを判定することと、
前記プロセッサーが、前記複数の特異位置が周期性を有すると判定された場合に、前記複数のベルト検出濃度各々と前記複数のベルト検出濃度の代表値との比較により前記複数の回転位置に対応する複数の濃度補正値を導出することと、
前記プロセッサーが、前記ベルト部材に画像が形成されている状況下で前記複数の回転位置に対応して前記濃度センサーによって得られる複数の対象検出濃度を取得することと、
前記プロセッサーが、前記複数の回転位置に応じて前記複数の対象検出濃度を前記複数の濃度補正値によって補正することと、
前記プロセッサーが、補正後の前記複数の対象検出濃度に基づいて画像濃度を判定することと、を含む画像濃度判定方法。
続きを表示（約 580 文字）【請求項２】
前記プロセッサーは、前記複数のベルト検出濃度各々と前記複数のベルト検出濃度の平均値との差を前記複数の濃度補正値として導出する、請求項１に記載の画像濃度判定方法。
【請求項３】
表面に画像が形成される像担持体と、
前記像担持体の表面に形成された画像をシートへ転写する転写装置と、
請求項１または請求項２に記載の画像濃度判定方法を実現するプロセッサーと、を備え、
前記転写装置は、
複数の支持ローラーと、
前記複数の支持ローラーによって支持され前記複数の支持ローラーのうちの１つの回転に連動して回転するベルト部材と、
前記像担持体の表面に形成された画像を前記ベルト部材の表面に転写する一次転写部と、
前記ベルト部材の表面に転写された画像を前記シートへ転写する二次転写部と、
前記ベルト部材における前記複数の支持ローラーの１つである特定ローラーによって支持される部分の表面の位置である検出位置に対向して配置され、前記ベルト部材の表面に形成された画像の濃度を検出する濃度センサーと、を備える、画像形成装置。
【請求項４】
前記転写装置は、前記特定ローラーの回転軸および前記濃度センサーを支持する支持部材をさらに備える、請求項３に記載の画像形成装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、回転するベルト部材の表面に対向して配置された濃度センサーの検出結果に基づいて画像濃度を判定する画像濃度判定方法および画像形成装置に関する。
続きを表示（約 1,800 文字）【背景技術】
【０００２】
電子写真方式の画像形成装置は、画像形成部と転写装置と定着装置とを備える。前記画像形成装置は、像担持体の表面に画像を形成する。前記転写装置は、前記像担持体の表面の画像をシートへ転写する。前記定着装置は、前記シートに画像を定着させる。
【０００３】
前記転写装置は、ベルト回転機構、一次転写部および二次転写部を備える場合がある。前記ベルト回転機構は、複数の支持ローラーによって支持され回転するベルト部材を備える。
【０００４】
前記一次転写部は、前記像担持体の表面の画像を前記ベルト部材の表面に転写する。前記二次転写部は、前記ベルト部材の表面の画像を前記シートへ転写する。
【０００５】
また、前記画像形成装置が、前記ベルト部材の表面に形成された画像を読み取るイメージセンサーを備えることが知られている（例えば、特許文献１参照）。例えば、前記イメージセンサーによって検出される画像濃度が、画像出力のパラメータの調整などに用いられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００６】
特開２００７－１８７７００号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００７】
ところで、前記ベルト部材における前記濃度センサーに対向する部分を支持するローラーの回転軸が偏心している場合がある。この場合、前記濃度センサーと前記ベルト部材との距離が前記ローラーの回転に応じて変動する。
【０００８】
前記濃度センサーと前記ベルト部材との距離が変動すると、前記濃度センサーの検出濃度が、画像濃度に関わらず変動するおそれがある。
【０００９】
本発明の目的は、ベルト部材を支持するローラーの回転軸の偏心の影響を受けずに前記ベルト部材の表面に形成された画像の濃度を判定できる画像濃度判定方法および画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【００１０】
本発明の一の局面に係る画像濃度判定方法は、ベルト回転機構と、濃度センサーと、を備える装置における前記濃度センサーの検出結果に基づいて画像濃度を判定する方法である。前記ベルト回転機構は、複数の支持ローラーおよび前記複数の支持ローラーによって支持され前記複数の支持ローラーのうちの１つの回転に連動して回転するベルト部材を有する。前記濃度センサーは、前記ベルト部材における前記複数の支持ローラーの１つである特定ローラーによって支持される部分の表面の位置である検出位置に対向して配置され、前記ベルト部材の表面に形成された画像の濃度を検出する。前記画像濃度判定方法は、プロセッサーが、前記ベルト部材に画像が形成されていない状況下で前記特定ローラーが１回転する期間を超える準備期間において前記特定ローラーの複数の回転位置に対応して前記濃度センサーによって得られる複数のベルト検出濃度を取得することを含む。さらに前記画像濃度判定方法は、前記プロセッサーが、前記複数のベルト検出濃度の中から予め設定された基準範囲から外れる複数の特異濃度を特定する処理を実行することを含む。さらに前記画像濃度判定方法は、前記プロセッサーが、前記複数の特異濃度が特定された場合に、前記複数の回転位置のうちの前記複数の特異濃度に対応する複数の特異位置が前記特定ローラーの回転に対応する周期性を有するか有さないかを判定することを含む。さらに前記画像濃度判定方法は、前記プロセッサーが、前記複数の特異位置が周期性を有すると判定された場合に、前記複数のベルト検出濃度各々と前記複数のベルト検出濃度の代表値との比較により前記複数の回転位置に対応する複数の濃度補正値を導出することを含む。さらに前記画像濃度判定方法は、前記プロセッサーが、前記ベルト部材に画像が形成されている状況下で前記複数の回転位置に対応して前記濃度センサーによって得られる複数の対象検出濃度を取得することを含む。さらに前記画像濃度判定方法は、前記プロセッサーが、前記複数の回転位置に応じて前記複数の対象検出濃度を前記複数の濃度補正値によって補正することを含む。さらに前記画像濃度判定方法は、前記プロセッサーが、補正後の前記複数の対象検出濃度に基づいて画像濃度を判定することを含む。
（【００１１】以降は省略されています）

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