TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025030269
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-07
出願番号2023135418
出願日2023-08-23
発明の名称天井送風装置
出願人トヨタ紡織株式会社
代理人個人,個人
主分類B60H 1/34 20060101AFI20250228BHJP(車両一般)
要約【課題】天井送風装置のファンケースをルーフパネルに取り付けるだけで、ファンケース内に収容されたファンに繋がるジョイントのジョイント側開口部を、ルーフパネルに固定されたダクトのダクト側開口部に対し適正に接続できるようにする。
【解決手段】天井送風装置15は、ファンケース17に収容されてファン16に繋がるジョイント18を備える。ジョイント18には、ファンケース17をルーフパネル12に取り付けたとき、ダクト側開口部20aと接続されるジョイント側開口部18aが形成される。ジョイント側開口部18aは、ダクト側開口部20aに対応した形状であり、且つ、ルーフパネル12へのファンケース17の取り付け方向に対し傾斜するように形成される。ジョイント側開口部18aには、ダクト側開口部20aに形成されたダクト側フランジ30に対応して、ジョイント側開口部18aを囲むようにジョイント側フランジ29が形成される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
車室内でルーフパネルに対し取り付けることが可能であり、ファンによって車室内の空気を吸い込んだ後、その空気を前記ルーフパネルに固定されたダクトを介して車室内の他の場所に送る天井送風装置において、
前記ファンを収容するファンケースと、そのファンケースに前記ファンと共に収容されて前記ファンに接続されるジョイントと、を備え、
前記ファンケースは、前記ルーフパネルに対し取り付けることが可能であり、
前記ジョイントには、前記ファンケースを前記ルーフパネルに対し取り付けたとき、前記ダクトのダクト側開口部と接続されるジョイント側開口部が形成されており、
前記ジョイント側開口部は、前記ダクト側開口部に対応した形状であり、且つ、前記ルーフパネルへの前記ファンケースの取り付け方向に対し傾斜するように形成されており、
前記ジョイント側開口部には、前記ダクト側開口部に形成されたダクト側フランジに対応して、前記ジョイント側開口部を囲むようにジョイント側フランジが形成されている天井送風装置。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記ジョイント側開口部が前記ダクト側開口部と接続されるとき、前記ジョイント側フランジと前記ダクト側フランジとの間に、定められた厚さの伸縮材が位置する請求項1に記載の天井送風装置。
【請求項3】
前記ジョイントは、前記ジョイント側開口部の開口断面が四角形状となるように形成されており、
前記ジョイント側フランジは、第1平行片と、第2平行片と、傾斜片と、を備え、
前記第1平行片は、前記ルーフパネルに対し前記ファンケースを取り付けたとき、前記ルーフパネルに対し平行に延びるものであり、
前記第2平行片は、前記ルーフパネルに対し前記ファンケースを取り付けたとき、前記第1平行片よりも前記ルーフパネルから遠い位置で、前記第1平行片及び前記ルーフパネルと平行に延びるものであり、
前記傾斜片は、前記第1平行片と前記第2平行片との互いに対応する端部同士を繋ぐことにより、前記ルーフパネルに対する前記ファンケースの取り付け方向に対し傾斜するように延びている請求項1又は2に記載の天井送風装置。
【請求項4】
前記ジョイント側開口部は、前記第2平行片に対応する一辺が前記第1平行片に対応する一辺よりも長くされており、
前記第2平行片は、前記ジョイント側開口部に対応して、前記第1平行片よりも長くされている請求項3に記載の天井送風装置。
【請求項5】
前記第2平行片は、前記ジョイント側開口部の開口端に対し、前記ルーフパネルに対する前記ファンケースの取り付け方向について段差がつくように形成されている請求項3に記載の天井送風装置。
【請求項6】
前記傾斜片は、前記第1平行片及び前記第2平行片におけるそれぞれの長手方向の一方の端部同士を繋ぐ第1傾斜片と、前記第1平行片及び前記第2平行片におけるそれぞれの長手方向の他方の端部同士を繋ぐ第2傾斜片と、からなるものであり、
前記第1傾斜片と前記第2傾斜片とは、前記ジョイント側開口部からの突出方向の先端に向かうほど、前記ジョイント側開口部の開口端から前記ジョイント側開口部の内奥側に向かう方向に位置するよう傾いている請求項3に記載の天井送風装置。
【請求項7】
前記ダクトは、前記ルーフパネルよりも車室内寄りに配置されたルーフヘッドライニングと前記ルーフパネルとの間に位置し、
前記ルーフヘッドライニングにおける前記ダクト側開口部に対応する位置には、前記ファンケースを前記ルーフパネルに取り付けるための孔が形成されており、
前記ファンケースは、前記ルーフヘッドライニングの前記孔を介して前記ルーフパネルに取り付けられる際、前記ルーフヘッドライニングに掛け止めすることが可能な爪を備えている請求項1又は2に記載の天井送風装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、天井送風装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
自動車等の車両においては、空調装置から吹き出される空調風を車室内に均一に送るため、特許文献1に示されるように車室内に天井送風装置を配置することが考えられる。この天井送風装置は、空調装置から吹き出される空調風が車室内の前部に偏りやすくなることを考慮して、車室内における前部の空気を車室内の後部に向けて送るようにしたものである。
【0003】
上記天井送風装置は、ファンと、ダクトと、ファンケースと、吹出体と、を備えている。ファンケースは、ファン及びダクトを収容するとともに吹出体に固定されている。そして、ファンはダクトに繋がっているとともに、ダクトは吹出体に繋がっている。こうした天井送風装置は、車室内の天井に取り付けられている。天井送風装置は、ファンによって車室内における前部の空気を吸い込む。そして、吸い込まれた空気は、ダクトを介し吹出体に送られた後、その吹出体から車室内における後部に吹き出される。
【0004】
また、車室内の天井には後席用のモニタ等の部品を取り付ける場合があり、そうした部品を天井に取り付けるスペースを確保するため、天井送風装置を次のようにすることも考えられる。すなわち、ダクト及び吹出体を天井送風装置とは別体として車室内の天井における上記部品と干渉しない位置に予め固定しておく。そして、ファン及びファンケースからなる天井送風装置を天井に取り付ける際、天井に固定された上記ダクトに対し上記ファンを接続する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2013/145172号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ファン及びファンケースからなる上記天井送風装置では、ファンがファンケース内に収容されている。このため、天井送付装置を天井に取り付けつつ、天井に固定されているダクトに対し同装置のファンを適正に接続することは、その接続のための作業スペースを確保できない関係から困難である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決する天井送風装置は、車室内でルーフパネルに対し取り付けることが可能であり、ファンによって車室内の空気を吸い込んだ後、その空気をルーフパネルに固定されたダクトを介して車室内の他の場所に送る。同装置は、上記ファンを収容するファンケースと、そのファンケースに上記ファンと共に収容されて上記ファンに接続されるジョイントと、を備える。上記ファンケースは、ルーフパネルに対し取り付けることが可能とされる。上記ジョイントには、ファンケースをルーフパネルに対し取り付けたとき、上記ダクトのダクト側開口部と接続されるジョイント側開口部が形成されている。上記ジョイント側開口部は、上記ダクト側開口部に対応した形状であり、且つ、ルーフパネルへのファンケースの取り付け方向に対し傾斜するように形成されている。上記ジョイント側開口部には、上記ダクト側開口部に形成されたダクト側フランジに対応して、上記ジョイント側開口部を囲むようにジョイント側フランジが形成されている。
【0008】
上記構成によれば、ファンケース内にはファン及びジョイントが収容されている。このファンケースをルーフパネルの車内側に取り付けることにより、ファンケース内におけるジョイントのジョイント側開口部が、ルーフパネルに固定されたダクトのダクト側開口部に接続される。
【0009】
詳しくは、ジョイント側開口部とダクト側開口部とは、互いに対応した形状であって、ルーフパネルへのファンケースの取り付け方向に対し傾斜するように形成されている。更に、ジョイント側開口部とダクト側開口部とには、互いに対応する形状のジョイント側フランジとダクト側フランジとが形成されている。そして、ファンケースが車室内におけるルーフパネルに接近して同ルーフパネルに取り付けられる際、ファンケース内に収容されたジョイントのジョイント側開口部が、ルーフパネルに固定されたダクトのダクト側開口部に対し次のように動作する。
【0010】
すなわち、ジョイント側開口部及びジョイント側フランジが、ダクト側開口部及びダクト側フランジに対応して位置するとともに、ダクト側開口部及びダクト側フランジに向けて押し付けられる。その結果、ファンケース内におけるジョイントのジョイント側開口部が、ルーフパネルに固定されたダクトのダクト側開口部に接続される。このようにファン及びジョイントが内部に収容されたファンケースをルーフパネルに取り付けるだけで、ジョイント側開口部をダクト側開口部に対し適正に接続することができる。言い換えれば、ファンケース内でジョイント側開口部をダクト側開口部に対し接続するための作業スペースがないとしても、ジョイント側開口部をダクト側開口部に対し適正に接続することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

個人
車両
3か月前
個人
飛行自動車
22日前
個人
眼科手術車
2か月前
個人
授乳用車両
1か月前
個人
自動車運転補助装置
3か月前
井関農機株式会社
作業車両
1か月前
井関農機株式会社
作業車両
2か月前
日本精機株式会社
表示装置
1か月前
日本精機株式会社
表示装置
2か月前
個人
キャンピングトレーラー
2か月前
個人
台車用車輪止め具
2か月前
個人
謝意シグナル装着車
2か月前
日本精機株式会社
車載表示装置
3か月前
個人
自動車外部装着用しめ飾り
3か月前
日本精機株式会社
車載表示装置
2か月前
日本精機株式会社
車両用照明装置
26日前
日本精機株式会社
車両用表示装置
3か月前
株式会社青木製作所
タンクローリ
2か月前
マツダ株式会社
車両
4日前
日本精機株式会社
車両用表示装置
2か月前
トヨタ自動車株式会社
車両
2か月前
マツダ株式会社
車両
4日前
マツダ株式会社
車両
1か月前
トヨタ自動車株式会社
車両
3か月前
日本精機株式会社
車両用表示装置
3か月前
日本精機株式会社
車両用表示装置
1か月前
株式会社小糸製作所
投影装置
1か月前
東レ株式会社
車両用部材の補強方法
2か月前
株式会社SUBARU
保護構造
1か月前
株式会社SUBARU
保護構造
1か月前
ダイハツ工業株式会社
車両構造
4日前
ダイハツ工業株式会社
車両構造
4日前
ダイハツ工業株式会社
車両構造
4日前
株式会社クボタ
作業車両
25日前
株式会社FUTU-RE
車両制御装置
3か月前
株式会社クボタ
作業車両
25日前
続きを見る