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公開番号2025030149
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-07
出願番号2023135182
出願日2023-08-23
発明の名称発泡断熱カップ用紙基材および発泡断熱紙容器
出願人日本製紙株式会社
代理人弁理士法人お茶の水内外特許事務所
主分類D21H 27/00 20060101AFI20250228BHJP(製紙;セルロースの製造)
要約【課題】発泡性、成型加工性、強度に優れた発泡断熱カップ用紙基材を提供すること。
【解決手段】2層以上の多層紙である原紙と、該原紙の少なくとも片面に水溶性樹脂層とを有し、前記多層紙が、前記水溶性樹脂層側に位置する最外層と、該最外層以外のいずれか1層である他層を備え、前記最外層を離解した原料の繊維粗度(最外層)が、前記他層を離解した原料の繊維粗度(他層)よりも大きく、前記最外層を離解した原料の離解ろ水度(最外層)が、前記他層を離解した原料の離解ろ水度(他層)よりも大きく、かつ、前記離解ろ水度(他層)が200~500mlCSFであることを特徴とする発泡断熱カップ用紙基材。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
2層以上の多層紙である原紙と、該原紙の少なくとも片面に水溶性樹脂層とを有し、
前記多層紙が、前記水溶性樹脂層側に位置する最外層と、該最外層以外のいずれか1層である他層を備え、
前記最外層を離解した原料の繊維粗度(最外層)が、前記他層を離解した原料の繊維粗度(他層)よりも大きく、
前記最外層を離解した原料の離解ろ水度(最外層)が、前記他層を離解した原料の離解ろ水度(他層)よりも大きく、かつ、前記離解ろ水度(他層)が200~500mlCSFであることを特徴とする発泡断熱カップ用紙基材。
続きを表示(約 650 文字)【請求項2】
前記繊維粗度(最外層)が50.0~70.0μg/mであることを特徴とする請求項1に記載の発泡断熱カップ用紙基材。
【請求項3】
前記繊維粗度(他層)が45.0~65.0μg/mであることを特徴とする請求項1に記載の発泡断熱カップ用紙基材。
【請求項4】
前記離解ろ水度(最外層)が250~580mlCSFであることを特徴とする請求項1に記載の発泡断熱カップ用紙基材。
【請求項5】
前記最外層と前記他層の坪量比率(最外層/他層)が0.5以上1.1未満であることを特徴とする請求項1に記載の発泡断熱カップ用紙基材。
【請求項6】
前記他層における抄紙ブローク配合率が20~80質量%であることを特徴とする請求項1に記載の発泡断熱カップ用紙基材。
【請求項7】
前記他層を離解した原料中の微細繊維量が15~35質量%であることを特徴とする請求項1に記載の発泡断熱カップ用紙基材。
【請求項8】
坪量が190~380g/m

であることを特徴とする請求項1に記載の発泡断熱カップ用紙基材。
【請求項9】
胴部材および底板部材の少なくとも一方が発泡断熱紙からなり、
前記発泡断熱紙が、請求項1~8のいずれかに記載の発泡断熱カップ用紙基材と、該発泡断熱カップ用紙基材の水溶性樹脂層上に形成された熱可塑性樹脂からなる発泡層とを有する発泡断熱紙容器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、発泡断熱カップ用紙基材と発泡断熱紙容器に関する。
続きを表示(約 3,000 文字)【背景技術】
【0002】
ファーストフード店やコンビニエンスストア、自動販売機などでコーヒー、緑茶、紅茶、あるいはスープなどの温飲料の容器、およびカップ入り即席ラーメンなどの容器として、断熱容器が使用されている。このような断熱容器として、一般的に、断熱性に優れた発泡ポリスチレン(EPS)製のものが用いられている。
近年、プラスチック廃棄物や地球温暖化等の環境問題に端を発して脱石油、脱プラスチックの風潮が高まっており、化石資源由来の樹脂材料や非生分解性の樹脂材料の使用量を極力低減することが望まれている。このような風潮下において、断熱容器についても、プラスチック使用量削減が望まれている。
【0003】
特許文献1には、容器胴部材及び底板部材からなる紙製容器において、容器胴部材の外壁面に低融点の熱可塑性樹脂フィルムをラミネートし、これを加熱することにより、基材である紙に含まれている水分の蒸気圧を利用して熱可塑性樹脂フィルムを凹凸に発泡させる断熱性を付与する技術が開示されている。また、特許文献2には、紙基材の少なくとも片面に発泡熱可塑性樹脂層を積層した断熱紙製容器用シートの製造方法において、紙基材に水溶性高分子を含む表面処理剤で表面処理を施す発泡性(断熱性)に優れた断熱紙製容器用シートの製造方法が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開昭57-110439号公報
特開2012-206384号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
紙基材を用いる発泡断熱紙容器は、紙基材中の水分を加熱蒸発させて生じた水蒸気により熱可塑性樹脂層を発泡させて発泡層とし、この発泡層中の空気により断熱性が付与されている。熱可塑性樹脂層をより発泡させて断熱性を向上させるためには、紙基材中に適度な空隙が存在し、水蒸気が通りやすいことが好ましい。
繊維粗度の高い製紙用繊維は剛直で抄紙時に潰れにくいため、適度な空隙を有し発泡性に優れた原紙を得ることができる。一方、繊維粗度の高い製紙用繊維を抄紙した紙は、繊維が剛直で折れ曲がりにくいため、成型加工性に劣っている(カップ成型時にカップ上部のトップカール部分が想定した形状になりにくい、シワが発生しやすい等)。また、繊維粗度の高い製紙用繊維を抄紙した紙は、繊維間の接触面積が小さく形成される水素結合が少ないため、強度が低く、容器にして液体等の重量物を入れた際に変形しやすく、内容物の漏洩トラブル発生懸念がある。
本発明は、発泡性、成型加工性、強度に優れた発泡断熱カップ用紙基材を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の課題を解決するための手段は、以下の通りである。
1.2層以上の多層紙である原紙と、該原紙の少なくとも片面に水溶性樹脂層とを有し、 前記多層紙が、前記水溶性樹脂層側に位置する最外層と、該最外層以外のいずれか1層である他層を備え、
前記最外層を離解した原料の繊維粗度(最外層)が、前記他層を離解した原料の繊維粗度(他層)よりも大きく、
前記最外層を離解した原料の離解ろ水度(最外層)が、前記他層を離解した原料の離解ろ水度(他層)よりも大きく、かつ、前記離解ろ水度(他層)が200~500mlCSFであることを特徴とする発泡断熱カップ用紙基材。
2.前記繊維粗度(最外層)が50.0~70.0μg/mであることを特徴とする1.に記載の発泡断熱カップ用紙基材。
3.前記繊維粗度(他層)が45.0~65.0μg/mであることを特徴とする1.または2.に記載の発泡断熱カップ用紙基材。
4.前記離解ろ水度(最外層)が250~580mlCSFであることを特徴とする1.~3.のいずれかに記載の発泡断熱カップ用紙基材。
5.前記最外層と前記他層の坪量比率(最外層/他層)が0.5以上1.1未満であることを特徴とする1.~4.のいずれかに記載の発泡断熱カップ用紙基材。
6.前記他層における抄紙ブローク配合率が20~80質量%であることを特徴とする1.~5.のいずれかに記載の発泡断熱カップ用紙基材。
7.前記他層を離解した原料中の微細繊維量が15~35質量%であることを特徴とする1.~6.のいずれかに記載の発泡断熱カップ用紙基材。
8.坪量が190~380g/m

であることを特徴とする1.~7.のいずれかに記載の発泡断熱カップ用紙基材。
9.胴部材および底板部材の少なくとも一方が発泡断熱紙からなり、
前記発泡断熱紙が、1.~8.のいずれかに記載の発泡断熱カップ用紙基材と、該発泡断熱カップ用紙基材の水溶性樹脂層上に形成された熱可塑性樹脂からなる発泡層とを有する発泡断熱紙容器。
【発明の効果】
【0007】
本発明の発泡断熱カップ用紙基材は、最外層が空隙を多く有し水蒸気が通りやすいため、発泡性に優れており、断熱性に優れた発泡断熱紙容器を得ることができる。本発明の発泡断熱カップ用紙基材は、最外層以外のいずれか1層として、最外層よりも繊維粗度が低く潰れやすい繊維を含む他層を有することにより、成型加工性と強度とに優れている。
【発明を実施するための形態】
【0008】
(発泡断熱カップ用紙基材)
本発明の発泡断熱カップ用紙基材(以下、紙基材ともいう)は、2層以上の多層紙である原紙と、この原紙の少なくとも片面に水溶性樹脂層とを有し、
多層紙が、水溶性樹脂層側に位置する最外層と、この最外層以外のいずれか1層である他層を備え、
最外層を離解した原料の繊維粗度(最外層)が、他層を離解した原料の繊維粗度(他層)よりも大きく、
最外層を離解した原料の離解ろ水度(最外層)が、他層を離解した原料の離解ろ水度(他層)よりも大きく、かつ、離解ろ水度(他層)が200~500mlCSFである。
【0009】
繊維粗度とは、繊維1m当たりの質量(μg)である。繊維粗度は、ABB株式会社製ファイバーテスターやバルメット株式会社製フラクショネータ等の画像解析装置を用いて求めることができる。
本明細書において、「A~B」(A、Bは数値)との表記は、A、Bの値を含む数値範囲、すなわち、A以上B以下を意味する。
【0010】
(原紙)
本発明で用いる原紙は、2層以上の多層紙である。原紙は、少なくとも片面に水溶性樹脂層が設けられるが、多層紙である原紙は、水溶性樹脂層側の最外層とこの最外層以外のいずれか1層である他層を備える。本発明で用いる原紙は、最外層と他層の少なくとも2層以上の紙層を有し、さらに任意層を備えることもできる。原紙(多層紙)の紙層の数は制限されず、例えば、2層以上5層以下とすることができ、製造工程を簡略化する点から、4層以下が好ましく、3層以下がより好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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