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公開番号2025029509
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-06
出願番号2023134233
出願日2023-08-21
発明の名称クラミジアトラコマチス及び/又は淋菌の検出用オリゴヌクレオチド
出願人東洋紡株式会社,国立大学法人 筑波大学
代理人弁理士法人三枝国際特許事務所
主分類C12Q 1/689 20180101AFI20250227BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】クラミジアトラコマチス及び/又は淋菌の新規な検出手段及び方法の提供。
【解決手段】クラミジアトラコマチスのpоrB遺伝子を検出するためのプローブ;当該プローブを含む、クラミジアトラコマチスを検出するための組成物であって、クラミジアトラコマチスの内在性プラスミドを検出するためのプローブと組み合わせて用いられる組成物;並びに淋菌のopa遺伝子を検出するためのプローブを提供する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
クラミジアトラコマチスのpоrB遺伝子を検出するためのプローブ。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
以下の(a)及び(b)の特徴を有する、請求項1に記載のプローブ。
(a)配列番号9で示される塩基配列又はそれに相補的な塩基配列において連続する少なくとも8塩基以上の塩基配列S1、又は塩基配列S1において1~3個の塩基が置換、欠失、挿入若しくは付加した塩基配列S2を含むオリゴヌクレオチド。
(b)前記(a)のオリゴヌクレオチドの5’末端又は3’末端のいずれか一方のみが標識されている。
【請求項3】
配列番号27~32のいずれかで示される塩基配列を含む、請求項1に記載のプローブ。
【請求項4】
請求項1~3のいずれかに記載のプローブを含む、クラミジアトラコマチスを検出するための組成物であって、クラミジアトラコマチスの内在性プラスミドを検出するためのプローブと組み合わせて用いられる組成物。
【請求項5】
クラミジアトラコマチスの内在性プラスミドを検出するためのプローブが、以下の(c)及び(d)の特徴を有する、請求項4に記載の組成物。
(c)配列番号8で示される塩基配列又はそれに相補的な塩基配列において連続する少なくとも8塩基以上の塩基配列S3、又は塩基配列S3において1~3個の塩基が置換、欠失、挿入若しくは付加した塩基配列S4を含むオリゴヌクレオチド。
(d)前記(c)のオリゴヌクレオチドの5’末端又は3’末端のいずれか一方のみが標識されている。
【請求項6】
クラミジアトラコマチスの内在性プラスミドを検出するためのプローブが、配列番号12~15、56、及び57のいずれかで示される塩基配列を含む、請求項4に記載の組成物。
【請求項7】
淋菌のopa遺伝子を検出するためのプローブであって、以下の(e)及び(f)の特徴を有するプローブ。
(e)配列番号10又は配列番号11で示される塩基配列又はそれらに相補的な塩基配列において連続する少なくとも8塩基以上の塩基配列S5、又は塩基配列S5において1~3個の塩基が置換、欠失、挿入若しくは付加した塩基配列S6を含み、かつ、配列番号10又は配列番号11で示される塩基配列の37~43番目の塩基配列又はそれらに相補的な塩基配列を含むオリゴヌクレオチド。
(f)前記(e)のオリゴヌクレオチドの5’末端又は3’末端のいずれか一方のみが標識されている。
【請求項8】
配列番号40~42のいずれかで示される塩基配列を含む、請求項7に記載のプローブ。
【請求項9】
前記標識が蛍光色素標識である、請求項1~3、7、及び8のいずれかに記載のプローブ。
【請求項10】
前記標識が、グアニンとの相互作用により消光する蛍光消光色素による標識である、請求項1~3、7、及び8のいずれかに記載のプローブ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、クラミジアトラコマチス(Chlamydia trachomatis)(以下CTと略記することがある。)及び/又は淋菌(Neisseria gonorrhoeae)を検出するためのオリゴヌクレオチドに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
クラミジアトラコマチスは主に性器クラミジア感染症の原因菌であり、男性では尿道炎と精巣上体炎を、女性では子宮頸管炎と骨盤内炎症性疾患を発症する。これらの疾患は性行為により感染、伝播する。クラミジアは、主に泌尿器生殖器に感染し、その患者数は、すべての性感染症で最も多い(非特許文献1)。淋菌は淋菌感染症の原因菌であり、おもに男性の尿道炎、女性の子宮頸管炎を起こす。1回の性行為による感染伝達率は高く、30%程度と考えられている(非特許文献2)。
【0003】
クラミジアトラコマチスは細胞内寄生性の病原体であり、分離培養には培養細胞が必要とされる。培養法は、淋菌が温度など環境変化に弱いため、検体の保管状況によって感度が著しく低下する(非特許文献2)。培養検査は困難を伴い、一般的な検査室では実施されない。
【0004】
その他の検査法としては抗原抗体反応を利用する方法や核酸増幅法が挙げられる。しかし抗原抗体法については感度が劣ることが指摘されている。
【0005】
現在はクラミジアトラコマチスの検査法としては核酸増幅法が主流になっており、日本国内で体外診断薬として販売されている。代表的なものとしてはPCRを用いたコバス 6800/8800 システム CT/NG(登録商標、ロシュダイアグノスティックス製)、TMA法を用いたアプティマ Combo2 クラミジア/ゴノレア(登録商標、ホロジックジャパン製)がある。
【0006】
上記の核酸増幅法はいずれも感度特異度とも優れた検査法であると言われている。しかし、いずれも検査に数時間以上かかるという問題点がある。
【0007】
迅速にクラミジアトラコマチスを検出できる核酸増幅法、該核酸増幅法に使用するためのオリゴヌクレオチドプライマー及びオリゴヌクレオチドプローブ、並びに上記核酸増幅法を実施するためのキットは特許文献1で開示されている。
【0008】
クラミジアトラコマチスを高感度に検出できる遺伝子としてはクラミジア細胞内に複数存在している内在性プラスミドが一般的である。一方で、海外ではごく少数ではあるものの非特許文献3に示されるように内在性プラスミドを有していないクラミジアトラコマチスも報告されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0009】
日本性感染症学会誌 第27巻 第1号 Supplement
日本性感染症学会 性感染症診断・治療ガイドライン2020
Yeow, T.C., Wong, W.F., Sabet, N.S. et al. Prevalence of plasmid-bearing and plasmid-free Chlamydia trachomatis infection among women who visited obstetrics and gynecology clinics in Malaysia. BMC Microbiol 16, 45 (2016).
【特許文献】
【0010】
特許第6182844号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

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