TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025027571
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-28
出願番号2023132433
出願日2023-08-16
発明の名称止血器具
出願人テルモ株式会社
代理人IBC一番町弁理士法人
主分類A61B 17/135 20060101AFI20250220BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】拡張部材に流体を注入するためのチューブ部とコネクタ部との間の接続を維持した状態において、コネクタ部をカバー部材に簡単に固定することができ、かつコネクタ部をカバー部材に固定する際に止血器具及び拡張部材に位置ずれ等が生じることを防止できる止血器具を提供する。
【解決手段】止血器具10の注入部材200は、コネクタ部210と、拡張部材150に連結されたチューブ部220と、コネクタ部とチューブ部とを接続し、コネクタ部をカバー部材100に固定可能に構成された固定部材230と、を有し、固定部材は、コネクタ部とチューブ部を接続する本体部240と、本体部と対向しつつ、拡張部材側に向かって延びる爪部250と、本体部と爪部との間にカバー部材100を挿入可能に構成され、本体部と爪部とを連結する連結部260と、を有し、本体部は、爪部側に向かって突出する凸部245を有し、爪部は、平面視で凸部と重なる位置に本体部から離間する側に窪んだ窪み部255を有する。
【選択図】図12
特許請求の範囲【請求項1】
患者に形成された穿刺部位を覆うように構成されたカバー部材と、
前記カバー部材に接続され、前記穿刺部位を圧迫するように構成された拡張部材と、
前記拡張部材に接続され、前記拡張部材に流体を注入可能に構成された注入部材と、を備え、
前記注入部材は、コネクタ部と、前記拡張部材に連結されたチューブ部と、前記コネクタ部と前記チューブ部とを接続し、前記コネクタ部を前記カバー部材に固定可能に構成された固定部材と、を有し、
前記固定部材は、前記コネクタ部と前記チューブ部を接続する本体部と、前記本体部と対向しつつ、前記拡張部材側に向かって延びる爪部と、前記本体部と前記爪部との間に前記カバー部材を挿入可能に構成され、前記本体部と前記爪部とを連結する連結部と、を有し、
前記本体部は、前記爪部側に向かって突出する凸部を有し、
前記爪部は、平面視で前記凸部と重なる位置に前記本体部から離間する側に窪んだ窪み部を有する、止血器具。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記凸部は、前記本体部の長手方向において、前記チューブ部側に位置する先端部を有し、
前記凸部の前記先端部は、前記チューブ部側に向かって傾斜している、請求項1に記載の止血器具。
【請求項3】
前記本体部の長手方向における前記窪み部の幅は、前記本体部の長手方向における前記凸部の幅よりも長い、請求項1に記載の止血器具。
【請求項4】
前記本体部の長手方向と直交する方向における前記窪み部の幅は、前記本体部の長手方向と直交する方向における前記凸部の幅よりも長い、請求項3に記載の止血器具。
【請求項5】
前記窪み部は、平面視で、前記本体部の長手方向における前記窪み部の中心位置と前記本体部の長手方向と直交する方向における前記窪み部の中心位置を通る交点を基準にして回転対称な形状を有し、
前記凸部は、前記交点を通り、かつ、前記本体部の長手方向と直交する方向に沿う直線を基準にして、前記本体部の長手方向において対称な形状を有する、請求項4に記載の止血器具。
【請求項6】
前記爪部は、前記本体部側に位置する内面と、前記内面と反対側に位置する外面と、を有し、
前記凸部の最大突出位置は、前記爪部の内面と平行な平面よりも前記爪部の外面側に位置する、請求項1に記載の止血器具。
【請求項7】
前記本体部は、前記本体部の長手方向において前記チューブ部側に位置し、かつ、前記チューブ部側に向かって傾斜する曲面部を有し、
前記爪部は、前記本体部の長手方向において前記チューブ部側に位置する先端部を有し、
前記爪部の先端部は、平面視で前記曲面部と重なる位置に位置する、請求項1に記載の止血器具。
【請求項8】
前記爪部の先端部は、前記本体部側に向かって突出する突出部を有し、
前記突出部は、平面視で前記曲面部の基端側の端部に位置する、請求項7に記載の止血器具。
【請求項9】
前記凸部は、前記爪部側に位置する上面部を有し、
前記上面部は、前記爪部側に突出する複数の突起部を有する、請求項1に記載の止血器具。
【請求項10】
前記本体部の長手方向と直交する方向における前記連結部の横幅は、前記本体部の長手方向と直交する方向における前記窪み部の幅よりも小さい、請求項1に記載の止血器具。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、止血器具に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
カテーテル手技の1つとして、患者の腕や手等の肢体の血管を穿刺して形成された穿刺部位を介して各種の医療用長尺体を血管内に導入し、病変部位に対する診断や治療を行う手技が知られている。例えば、特許文献1には、手を走行する血管(遠位橈骨動脈を含む)へのアクセスを可能にするために形成された穿刺部位を止血する止血器具が開示されている。
【0003】
特許文献1の止血器具は、患者の手に形成された穿刺部位に圧迫力を付与する拡張部材と、拡張部材を患者の手に固定するためのカバー部材と、拡張部材を拡張させるための流体を注入可能に構成されたコネクタ部(ポート)及びコネクタ部と拡張部材の内腔をつなぐチューブ部を備える注入部材と、カバー部材に位置し、チューブ部を固定可能に構成されたチューブ固定部と、を備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2019/090104号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
医師等の術者(以下、「術者」とする)は、特許文献1の止血器具を使用して患者の手に形成された穿刺部位を止血する際、拡張部材を患者の手に形成された穿刺部位に配置した状態で止血器具を患者の手に固定することにより、拡張部材が患者の手に形成された穿刺部位から位置ずれすることを防止する。また、術者は、チューブ部をチューブ固定部に固定することにより、拡張部材が穿刺部位に対して圧迫力を付与している間、患者の手の動きに追従してチューブ部が移動することを抑制できる。
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載された止血器具では、次のような点が課題となり得る。
【0007】
特許文献1の止血器具のチューブ固定部は、チューブ部を固定するための溝部を備える。術者は、チューブ部をチューブ固定部から着脱する際、術者がチューブ部に対して外力を加えることによって溝部を広げる方向にチューブ固定部を変形(例えば、弾性変形)させる。術者がチューブ部をチューブ固定部から着脱する際に溝部を広げる方向にチューブ固定部を変形させるために必要な力は、チューブ固定部の機械的構成によって決定される。ただし、チューブ固定部は、術者の操作性や利便性を考慮した設計がなされていない場合がある。
【0008】
例えば、術者がチューブ部をチューブ固定部から着脱するためにより大きな力が必要となる場合、術者がチューブ固定部に外力を加えた際、チューブ固定部が配置されたカバー部材を介して拡張部材まで外力が伝わってしまうことがある。それにより、術者は、チューブ部をチューブ固定部から着脱する際に、穿刺部位及びその周辺部に対して不本意に外力を加えてしまう可能性がある。また、上記のように術者がチューブ固定部に加えた外力が拡張部材まで伝わると、拡張部材が穿刺部位から位置ずれしてしまう可能性もある。
【0009】
上記の課題に関連して、特許文献1には、流体の注入を可能にするポートが拡張部材に直接連結された構成を備える止血器具が開示されている。この止血器具は、ポートが拡張部材に直接連結されているため、チューブ部を介さずに拡張部材へ流体を注入することができる。そのため、カバー部材に配置されたチューブ固定部にチューブ部を着脱することにより生じ得る前述した課題の発生を未然に防止することができる。
【0010】
しかしながら、上記の止血器具では、次のような点が懸念される。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

テルモ株式会社
表示構造
1日前
テルモ株式会社
止血器具
4日前
テルモ株式会社
カテーテル、カテーテル組立体及び筒状体
5日前
個人
健康器具
15日前
個人
鼾防止用具
11日前
個人
歯の掃除具
3か月前
個人
歯茎みが品
1か月前
個人
錠剤撒き器
6か月前
個人
脈波測定方法
11日前
個人
乗馬テラピー
4か月前
個人
脈波測定方法
18日前
個人
身体牽引装置
4か月前
個人
塗り薬塗り具
2か月前
個人
導電香
1か月前
個人
マッサージ機
26日前
個人
片足歩行支援具
1か月前
個人
収納容器
2か月前
個人
発熱器具
3か月前
個人
クリップ
1か月前
個人
染毛方法
3か月前
個人
健康器具
2か月前
個人
磁器治療器
4か月前
株式会社コロナ
脱臭機
6か月前
個人
動体視力強化装置
4か月前
個人
眼科診療車
1か月前
個人
鼻腔拡張具
6か月前
個人
挟圧手工爪矯正具
6か月前
個人
口内洗浄具
18日前
個人
除菌システム
1か月前
東レ株式会社
吸収制御剤
3か月前
株式会社コーセー
美爪料
1か月前
東レ株式会社
下肢着用具
4か月前
個人
血管硬化度算出方法
4か月前
個人
口腔ケア用歯ブラシ
6か月前
株式会社コーセー
化粧料
1か月前
個人
避難困難者救出台車
1か月前
続きを見る