TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025026171
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-21
出願番号2023131588
出願日2023-08-10
発明の名称軸受用冠型保持器
出願人株式会社不二越
代理人個人,個人
主分類F16C 33/41 20060101AFI20250214BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】軸受の高速回転時の変形抑制効果と軽量化とを両立させることが可能な軸受用冠型保持器を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明にかかる軸受用冠型保持器(保持器100)の構成は、軸受の内外輪間を転動する転動体を保持する軸受用冠型保持器であって、軸受の軸心を中心とした金属製の円環部110と、円環部110の円周方向に断続的に配列された複数の樹脂製の保持部120と、を含み、保持部120は、転動体を保持するポケット126を形成する一対の爪122と、円環部110がインサート成形されていて一対の爪122を連結する基部124と、を有することを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
軸受の内外輪間を転動する転動体を保持する軸受用冠型保持器であって、
前記軸受の軸心を中心とした金属製の円環部と、
前記円環部の円周方向に断続的に配列された複数の樹脂製の保持部と、
を含み、
前記保持部は、
前記転動体を保持するポケットを形成する一対の爪と、
前記円環部がインサート成形されていて前記一対の爪を連結する基部と、
を有することを特徴とする軸受用冠型保持器。
続きを表示(約 70 文字)【請求項2】
前記円環部は、爪側の面または背面にレーザ加工が施されていることを特徴とする請求項1に記載の軸受用冠型保持器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、軸受の内外輪間を転動する転動体を保持する軸受用冠型保持器に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
軸受は軸受用保持器(以下、保持器と称する)を用いるのが一般的である。保持器は、複数のポケットそれぞれに転動体(玉やころ)を保持することで、転動体の間隔を保ち、また転動体同士がこすれないようにする役割を有している。用いられる保持器はさまざまな形状のものがあるが、そのひとつとして冠型保持器がある。
【0003】
従来では、省スペース化に対応するために高速回転用の軸受として、金属材料を打ち抜いて成型するプレス保持器を採用するケースがあった。しかし、プレス保持器は重量が重いため、高速回転時の慣性が高くなってしまう。そこで近年では、高速回転用としてもプレス保持器に替えて樹脂製の樹脂保持器が用いられることがある。
【0004】
上記のように樹脂保持器を採用することにより、保持器の軽量化を図ることができ高速回転時の慣性を低くすることができる。しかしながら、樹脂保持器はプレス保持器に比してヤング率が低くたわみやすい。このため樹脂保持器は、プレス保持器よりも剛性が低下する傾向がある。また特に樹脂材料は温度依存性を有するため、回転時の温度上昇によって剛性の低下がより顕著になる傾向があった。
【0005】
例えば特許文献1には、「合成樹脂からなる円環状の主部と、当該主部の軸方向片面に設けられた複数組のポケットとを備え、各ポケットは、前記主部と一体的に形成されて円周方向に互いに間隔をあけて配置された1対の弾性片の間に玉を1個ずつ、転動自在に保持する冠型保持器」が開示されている。特許文献1の冠型保持器は、「前記主部の全周に亘り、前記合成樹脂より弾性定数が大きい円環状部材である金属製ワイヤーをインサート成形して、前記主部に対して少なくとも当該円環状部材の最大径部が埋め込んであること」を特徴としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2007-298164号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1によれば、「円環状部材を円環状の金属ワイヤーにする事で、合成樹脂製の冠型保持器の主部及びポケットを形成する一対の弾性片(爪状部)の変形を抑制する必要最小限の金属となっている為、安価で、軽量な保持器が実現できる」としている。しかし、金属ワイヤーのような線状の細い部品では、軸受の高速回転時における変形を抑制する効果は然程大きくないと考えられる。特許文献1の構成では、金属ワイヤーを太くすれば軸受の変形抑制効果を高めることができると考えられるが、ポケット底肉厚が厚くなるデメリットが生じる。
【0008】
本発明は、このような課題に鑑み、軸受の高速回転時の変形抑制効果と軽量化とを両立させつつ、保持器の幅狭化を可能とする軸受用冠型保持器を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明にかかる軸受用冠型保持器の代表的な構成は、軸受の内外輪間を転動する転動体を保持する軸受用冠型保持器であって、軸受の軸心を中心とした金属製の円環部と、円環部の円周方向に断続的に配列された複数の樹脂製の保持部と、を含み、保持部は、転動体を保持するポケットを形成する一対の爪と、円環部がインサート成形されていて一対の爪を連結する基部と、を有することを特徴とする。
【0010】
上記円環部は、爪側の面または背面にレーザ加工が施されているとよい。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

株式会社不二越
電磁比例弁
2か月前
株式会社不二越
歯車研削盤
9日前
株式会社不二越
軸受付き歯車
1日前
株式会社不二越
工具の製造方法
1か月前
株式会社不二越
軸受用冠型保持器
1日前
株式会社不二越
超硬合金製ドリル
1か月前
株式会社不二越
液圧駆動システム
1か月前
株式会社不二越
減速機用回転部品
19日前
株式会社不二越
スカイビングカッタ
2か月前
株式会社不二越
電食防止転がり軸受
1日前
株式会社不二越
インタラップタップ
1日前
株式会社不二越
歯切工具およびその製造方法
29日前
株式会社不二越
回転軸付きスカイビングカッタ
9日前
株式会社不二越
ソレノイドバルブ用互換スペーサ
23日前
株式会社不二越
斜板式可変容量型ピストンポンプ
16日前
株式会社不二越
オフラインダイレクトティーチング装置
23日前
株式会社不二越
スカイビングカッタおよびそれを用いた歯車加工治具
23日前
株式会社不二越
回転センサ付き軸受装置
23日前
株式会社不二越
転がり軸受部品用合金鋼,転がり軸受用軌道輪,転がり軸受および転がり軸受用軌道輪の製造方法
1か月前
個人
流路体
1か月前
個人
回転伝達機構
7か月前
個人
クラッチ装置
1か月前
個人
保持機
3か月前
個人
免震留具
2か月前
個人
振り子式免震装置
4か月前
株式会社フジキン
配管
5か月前
個人
回転式配管用支持具
1日前
個人
ネジの緩み防止装置
4か月前
個人
固着具と成形品部材
1か月前
藤井電工株式会社
フック
3か月前
個人
ロックナット
6か月前
株式会社オンダ製作所
継手
15日前
個人
緩み防止ナット
4か月前
株式会社アイシン
駆動装置
1か月前
カヤバ株式会社
緩衝器
2か月前
カヤバ株式会社
緩衝器
1か月前
続きを見る