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公開番号2025057785
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-09
出願番号2023167526
出願日2023-09-28
発明の名称電食防止軸受構造
出願人株式会社不二越
代理人個人,個人
主分類F16C 35/077 20060101AFI20250402BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】絶縁皮膜が外輪や内輪に形成されている場合に比べて、生産性が高く、かつ良好な電食抑制効果を長期に亘って維持することが可能な電食防止軸受構造を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明にかかる電食防止軸受構造(軸受構造100)の構成は、ハウジング110と、ハウジング110に取り付けられる軸受120と、ハウジング110と軸受120の間に配置された円筒形の絶縁リング130とを備え、絶縁リング130は、アルミニウム製またはアルミニウム合金製であり、表面にアルマイト皮膜が形成されていることを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ハウジングと、
前記ハウジングに取り付けられる軸受と、
前記ハウジングと前記軸受の間に配置された円筒形の絶縁リングとを備え、
前記絶縁リングは、アルミニウム製またはアルミニウム合金製であり、表面にアルマイト皮膜が形成されていることを特徴とする電食防止軸受構造。
続きを表示(約 580 文字)【請求項2】
前記ハウジングは、前記絶縁リングが嵌合される嵌合穴と、前記嵌合穴の縁に形成された面取りとを有し、
前記面取りの径方向の幅は、円周方向で不均一であって、
前記絶縁リングの端には、前記面取りに向かってカシメにより曲げられたカシメ部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電食防止軸受構造。
【請求項3】
前記ハウジングは、前記絶縁リングが嵌合される嵌合穴と、前記嵌合穴の縁に形成された段部とを有し、
前記段部の径方向の幅は、円周方向で不均一であって、
前記絶縁リングの端には、前記段部とほぼ同幅のフランジが立設されていることを特徴とする請求項1に記載の電食防止軸受構造。
【請求項4】
前記ハウジングの嵌合穴の縁に凸部が設けられていて、
前記絶縁リングの端には前記ハウジングの縁に沿って延びるフランジが立設されていて、
前記フランジには前記ハウジングの凸部と嵌合する嵌合穴が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電食防止軸受構造。
【請求項5】
前記絶縁リングに形成されたDカットと、
前記ハウジングに固定され前記Dカットに当接して回転を防止する固定板と、を備えたことを特徴とする請求項1に記載の電食防止軸受構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ハウジングおよびそれに取り付けられる軸受を備える電食防止軸受構造に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
近年、EV車(electric vehicle)やHV車(hybrid electric vehicle)等の開発の進展もあり、一台の自動車に搭載される高電圧部品の数が増加しつつある。この高電圧部品の電流が軸受に通電すると、軸受の転動体の表面、外輪や内輪の軌道面に電食が生じてしまい、損傷の一因となる。そこで外輪や内輪の表面にインサート成形によって樹脂被膜を形成したり、例えば特許文献1のようにセラミック被膜を焼成したりすることが行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-72101号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のように外輪の表面にセラミック皮膜を形成する場合には、ペースト状の材料を外輪等の外周面に吹き付けて焼成しなくてはならず、加工工程が複雑になる。このため、膜厚コントロールが難しく、生産性の向上が困難である。またセラミック被膜は硬い代わりにはがれやすく、絶縁皮膜を形成した後の研削仕上げが硬くて困難なため、嵌め合い面にバラつきが生じてしまうという課題があった。
【0005】
本発明は、このような課題に鑑み、絶縁皮膜が外輪や内輪に形成されている場合に比べて、生産性が高く、かつ良好な電食抑制効果を長期に亘って維持することが可能な電食防止軸受構造を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明にかかる電食防止軸受構造の代表的な構成は、ハウジングと、ハウジングに取り付けられる軸受と、ハウジングと軸受の間に配置された円筒形の絶縁リングとを備え、絶縁リングは、アルミニウム製またはアルミニウム合金製であり、表面にアルマイト皮膜が形成されていることを特徴とする。
【0007】
上記ハウジングは、絶縁リングが嵌合される嵌合穴と、嵌合穴の縁に形成された面取りとを有し、面取りの径方向の幅は、円周方向で不均一であって、絶縁リングの端には、面取りに向かってカシメにより曲げられたカシメ部が形成されているとよい。これにより、絶縁リングとハウジングとを一体化し、ハウジングに対する絶縁リングの回転を防ぐことができる。なお、絶縁リングとハウジングとを一体化するための他の手法としては、ハウジングと絶縁リングとの間に接着材等を介在させてもよい。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、絶縁皮膜が外輪や内輪に形成されている場合に比べて、生産性が高く、かつ良好な電食抑制効果を長期に亘って維持することが可能な電食防止軸受構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本実施形態にかかる電食防止軸受構造について説明する図である。
図1のハウジングの断面図および正面図である。
本実施形態の軸受構造の他の例を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、形状、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示または説明を省略する。
(【0011】以降は省略されています)

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