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公開番号2025083147
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-30
出願番号2023196877
出願日2023-11-20
発明の名称スラスト自動調心ころ軸受の保持器
出願人株式会社不二越
代理人個人,個人
主分類F16C 33/46 20060101AFI20250523BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】保持器を内輪に組み付ける際の保持器の変形を抑制し、高い寸法精度を満たすことが可能なスラスト自動調心ころ軸受の樹脂保持器を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明にかかるスラスト自動調心ころ軸受(軸受100)の保持器140の構成は、内輪110と外輪120との間を転動するころ130を保持するスラスト自動調心ころ軸受の樹脂保持器において、ころ130を保持するポケット142と、ポケット142を形成する柱部144と、柱部144の内径側を連結する内径輪146と、柱部144の外径側を連結する外径筒148と、外径筒148に形成された穴150と、穴150に嵌合されて内輪110に向かって突出する抜け止め部品160と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
内輪と外輪との間を転動するころを保持するスラスト自動調心ころ軸受の樹脂保持器において、
前記ころを保持するポケットと、
前記ポケットを形成する柱部と、
前記柱部の内径側を連結する内径輪と、
前記柱部の外径側を連結する外径筒と、
前記外径筒に形成された穴と、
前記穴に嵌合されて前記内輪に向かって突出する抜け止め部品と、
を備えることを特徴とするスラスト自動調心ころ軸受の樹脂保持器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、内輪と外輪との間を転動するころを保持するスラスト自動調心ころ軸受の保持器に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
軸受は軸受用保持器(以下、保持器と称する)を用いるのが一般的である。保持器は、複数のポケットそれぞれに転動体(玉やころ)を保持することで、転動体の間隔を保ち、また転動体同士がこすれないようにする役割を有している。例えば特許文献1の円すいころ軸受のように、軸受の組み立てを容易にするために、保持器と内輪の間に転動体を保持した状態でユニット化する構成が知られている。
【0003】
特許文献1の円すいころ軸受は、「円すい状の軌道面を有する外輪と、鍔部および円すい状の軌道面を有する内輪と、内・外輪の軌道面間に配された複数の円すいころと、各円すいころを保持する保持器とを備えた円すいころ軸受において、保持器の大端側に内輪と係合可能の係合部を設けたこと」を特徴としている。特許文献1によれば、「保持器に設けられた係合部が内輪と係合すると、内輪に対する保持器の脱落が防止されるので、保持器に保持された円すいころの脱落も防止される」としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2002-54638号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の円すいころ軸受では、プレス成形された金属製の保持器にころを収容した後に、保持器を内輪に組み込んで係合部をかしめている。このようにかしめによって保持器を内輪に組み付ける方法であると、かしめた際に保持器が歪み変形してしまい、保持器の真円度や円筒度等の寸法精度が低下したり、ポケットの形状が崩れてしまったりする。このため特許文献1の技術には更なる改善の余地があった。
【0006】
本発明は、このような課題に鑑み、保持器を内輪に組み付ける際の保持器の変形を抑制し、高い寸法精度を満たすことが可能なスラスト自動調心ころ軸受の樹脂保持器を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明にかかるスラスト自動調心ころ軸受の保持器の代表的な構成は、内輪と外輪との間を転動するころを保持するスラスト自動調心ころ軸受の樹脂保持器において、ころを保持するポケットと、ポケットを形成する柱部と、柱部の内径側を連結する内径輪と、柱部の外径側を連結する外径筒と、外径筒に形成された穴と、穴に嵌合されて内輪に向かって突出する抜け止め部品と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、保持器を内輪に組み付ける際の保持器の変形を抑制し、高い寸法精度を満たすことが可能なスラスト自動調心ころ軸受の樹脂保持器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本実施形態にかかる保持器を備えるスラスト自動調心ころ軸受の分解斜視図である。
内輪と保持器との間にころを保持してユニット化した状態を例示する斜視図である。
図2に示す保持器を内輪側から観察した状態を例示する斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
(【0011】以降は省略されています)

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