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公開番号2025026135
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-21
出願番号2023131525
出願日2023-08-10
発明の名称5’キャップ構造を有するRNAの分離剤
出願人国立研究開発法人産業技術総合研究所
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類C07H 21/02 20060101AFI20250214BHJP(有機化学)
要約【課題】5’キャップ構造を有するRNAを安価に効率よく分離することができる、5’キャップ構造を有するRNAの分離剤等を提供すること。
【解決手段】式(I)
A-L-R1 (I)
(式中、Aは、反応性官能基を有する分離担体残基を表し、Lは、リンカーを表し、R1は、7-メチルグアノシンの7-メチルグアニン部分と反応して保護基を形成する基を表す)で表される化合物を含有する、末端が7-メチルグアニル酸残基である5’キャップ構造を有するRNAの分離剤等を提供する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
式(I)
A-L-R

(I)
(式中、Aは、反応性官能基を有する分離担体残基を表し、Lは、リンカーを表し、R

は、7-メチルグアノシンの7-メチルグアニン部分と反応して保護基を形成する基を表す)で表される化合物を含有する、末端が7-メチルグアニル酸残基である5’キャップ構造を有するRNAの分離剤。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】


が-C(=O)-C(=O)Hである、請求項1に記載の分離剤。
【請求項3】
AにおけるLとの結合部分の基が-C(=O)-であり、Lが式(II)
JPEG
2025026135000016.jpg
38
96
(式中、R

は、水素またはメチルを表し、R

およびR

は、同一または異なって水素、低級アルキル、低級アルコキシまたはハロゲンを表し、nは、1~10の整数を表し、nが2以上のとき、各R

は、同一でも異なっていてもよい)で表される基である、請求項2に記載の分離剤。
【請求項4】


、R

およびR

が水素であり、nが4である、請求項3に記載の分離剤。
【請求項5】
分離担体が、磁性を有するビーズ状分離担体、ガラスのビーズ状分離担体、またはラテックスのビーズ状分離担体である、請求項1~4のいずれか一項に記載の分離剤。
【請求項6】
分離担体が、磁性を有するビーズ状分離担体である、請求項1~4のいずれか一項に記載の分離剤。
【請求項7】
RNAがmRNAである、請求項1~4のいずれか一項に記載の分離剤。
【請求項8】
式(Ia)
JPEG
2025026135000017.jpg
46
105
(式中、A’は、A’が結合する-NH-との結合部分の基が-C(=O)-である分離担体残基を表し、R

は、水素またはメチルを表し、R

およびR

は、同一または異なって水素、低級アルキル、低級アルコキシまたはハロゲンを表し、nは、1~10の整数を表す)で表される化合物。
【請求項9】


、R

およびR

が水素であり、nが4である、請求項8に記載の化合物。
【請求項10】
式(V)
JPEG
2025026135000018.jpg
35
143
(式中、Aは、反応性官能基を有する分離担体残基を表し、Lは、リンカーを表し、R

は、水素またはメチルを表し、R
6
は、水素または式(IV)
JPEG
2025026135000019.jpg
40
87
(式中、R

は、R

が水素のとき水素を表し、R

がメチルのとき水素またはメチルを表す)を表す)で表される化合物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、5’キャップ構造を有するRNAの分離剤等に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
mRNAは、5’末端に7-メチルグアノシン由来の5’キャップ構造を有する。例えばmRNAワクチン等を製造する際には、この5’キャップ構造を有するmRNAと5’キャップ構造を有さないmRNAとを分離することが望ましい。
【0003】
5’キャップ構造を有するmRNAと5’キャップ構造を有さないmRNAとを含む混合物から5’キャップ構造を有するmRNAを分離する方法としては、例えば、キャップ形成されていないRNAのみをRNAポリフォスファターゼで消化し、キャップ形成されているRNAを単離する方法(特許文献1等)、レポーター部分(例えば、ビオチン)を有するジヌクレオチドをキャップされたRNAに結合させ、さらに当該レポーター部分を基質に結合させた後、得られた生成物をキャップされていないRNAから分離する工程を含む方法(特許文献2)等が知られているが、これらの方法では、高価なジヌクレオチドの使用を必要とする、精製効率が満足できるものではないといった課題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2011-521626号公報
国際公開第2009/058911号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、5’キャップ構造を有するRNAを安価に効率よく分離することができる、5’キャップ構造を有するRNAの分離剤等を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、上記課題に対して鋭意検討した結果、反応性官能基を有する分離担体にリンカーを介してオキサリル基を有する化合物をRNAの5’キャップ構造に結合させることにより、5’キャップ構造を有するRNAを容易に分離することができることを見出し、かかる知見に基づいてさらに研究を進めることによって、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、以下のとおりである。
【0007】
[1] 式(I)
A-L-R

(I)
(式中、Aは、反応性官能基を有する分離担体残基を表し、Lは、リンカーを表し、R

は、7-メチルグアノシンの7-メチルグアニン部分と反応して保護基を形成する基を表す)で表される化合物を含有する、5’キャップ構造を有するRNAの分離剤。
[2] R

が-C(=O)-C(=O)Hである、上記[1]に記載の分離剤。
[3] AにおけるLとの結合部分の基が-C(=O)-であり、Lが式(II)
【0008】
JPEG
2025026135000001.jpg
38
96
【0009】
(式中、R

は、水素またはメチルを表し、R

およびR

は、同一または異なって水素、低級アルキル、低級アルコキシまたはハロゲンを表し、nは、1~10の整数を表し、nが2以上のとき、各R

は、同一でも異なっていてもよい)で表される基である、上記[1]または[2]に記載の分離剤。
[4] R

、R

およびR

が水素であり、nが4である、上記[3]に記載の分離剤。
[5] 分離担体が、磁性を有するビーズ状分離担体、ガラスのビーズ状分離担体、またはラテックスのビーズ状分離担体である、上記[1]~[4]のいずれかに記載の分離剤。
[6] 分離担体が、磁性を有するビーズ状分離担体である、上記[1]~[4]のいずれかに記載の分離剤。
[7] RNAがmRNAである、上記[1]~[6]のいずれかに記載の分離剤。
[8] 式(Ia)
【0010】
JPEG
2025026135000002.jpg
46
105
(【0011】以降は省略されています)

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