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公開番号2025025585
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-21
出願番号2023130463
出願日2023-08-09
発明の名称昇降装置
出願人和光工業株式会社
代理人個人,個人
主分類B60P 1/44 20060101AFI20250214BHJP(車両一般)
要約【課題】 フラッパーの故障リスクがなく、複雑なハーネスの配策を不要とした低コストの昇降装置を提供する。
【解決手段】 プラットホームを昇降させる駆動機構と、前記プラットホームに対して回転可能なフラッパーと、展開ロック部材と、を有する昇降装置であって、前記展開ロック部材は、起立姿勢の前記フラッパーと係合することで前記フラッパーの展開方向への回転を禁止するロック位置と前記回転を許容するアンロック位置の間で移動可能であり、前記プラットホームの下降の際の地面からの抗力により前記展開ロック部材が前記ロック位置から前記アンロック位置に移動し、前記フラッパーが自重により展開方向に回転可能になることを特徴とする昇降装置とした。
【選択図】 図2


特許請求の範囲【請求項1】
プラットホームを昇降させる駆動機構と、
前記プラットホームに対して回転可能なフラッパーと、
展開ロック部材と、
を有する昇降装置であって、
前記展開ロック部材は、起立姿勢の前記フラッパーと係合することで前記フラッパーの展開方向への回転を禁止するロック位置と前記回転を許容するアンロック位置の間で移動可能であり、
前記プラットホームの下降の際の地面からの抗力により前記展開ロック部材が前記ロック位置から前記アンロック位置に移動し、前記フラッパーが自重により展開方向に回転可能になることを特徴とする昇降装置。
続きを表示(約 790 文字)【請求項2】
前記展開ロック部材は、ロックピンをさらに有し、
前記昇降装置は、
接地ギアを有し、前記プラットホームの下降の際に地面と接触して前記プラットホームに対して正回転する接地部材と、
前記接地ギアに歯合する作動ギア及び作動ピンを有し、前記プラットホームに対して回転可能な作動部材と、
一端に前記作動ピンを遊挿する長穴と、他端に前記ロックピンを回転可能に嵌挿する連結穴を有するリンク部材と、
をさらに有し、
前記接地部材の正回転による前記作動部材の回転により、前記長穴端部に到達した前記作動ピンが前記リンク部材を介して前記展開ロック部材を駆動することで前記展開ロック部材が前記ロック位置から前記アンロック位置に移動することを特徴とする請求項1に記載の昇降装置。
【請求項3】
前記接地部材を逆回転させるように付勢する付勢手段をさらに有し、
前記フラッパーは、起立用突起を有し、
前記作動部材は、回転の過程で前記起立用突起に当接する作動突起を有し、
前記プラットホームが地面から離間する際の前記接地部材の逆回転による前記作動部材の回転の過程で前記作動突起が前記起立用突起に当接して前記フラッパーを起立方向に回転させることを特徴とする請求項2に記載の昇降装置。
【請求項4】
前記作動部材は前記フラッパーと同一の回転軸の周りで回転可能である、請求項2に記載の昇降装置。
【請求項5】
前記展開ロック部材は、前記アンロック位置から前記ロック位置に移動するよう付勢されており、
前記起立姿勢となった前記フラッパーは、前記ロック位置の前記展開ロック部材と係合することで前記展開方向への回転が禁止されることを特徴とする請求項1に記載の昇降装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、プラットホームを昇降させる昇降装置に関し、特に、プラットホームの昇降に際してフラッパーの展開/起立動作を制御可能な昇降装置に関する。
続きを表示(約 3,000 文字)【背景技術】
【0002】
昇降装置は、プラットホームの後端等にフラッパーを有する。プラットホームの昇降の際は起立姿勢のフラッパーにより荷物の落下を防止し、プラットホームを降下時は展開姿勢のフラッパーにより荷下ろしが容易になる。フラッパーの回転を制御する技術としては、接地部材に設けられた抜き穴にガイドされ、接地部材の作動に連動してフラッパーを展開/起立させるもの(特許文献1)、アクチュエータの動力をギアを介しフラッパーに伝達し展開/起立させるもの(特許文献2)等がある。そして、車室内へ格納する際には、手動で展開方向とは逆向きにフラッパーを回転させてプラットホームと略平行姿勢にすることで、格納寸法の小型化、車室空間の確保や車室内への突起防止の配慮がなされている。
【0003】
特許文献1記載の構造においては、フラッパーを降下させる地面が概ね水平な状態であれば問題ないが、地面に凸部(石、出っ張り等)があった場合、凸部によってフラッパーは起立方向の力を受けるにもかかわらず、接地部材の作動により、フラッパーを展開方向へ強制的に回転させる力が作用するため、接地部材の作動部が変形や破損する等の故障リスクがある。また、特許文献2記載の構造においては、電動アクチュエータを使用しているためアクチュエータまでハーネスを配策することになるが、ハーネスが昇降機構部やプラットホームの可動部を通ることになるため、断線等による故障リスクがある。また、ハーネスの配策工数や電動アクチュエータの購入費等がかかり、コスト高となってしまう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2003-25896号公報
特開2009-40123号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、故障リスクを低減することができ、複雑なハーネスの配策を不要とした低コストの昇降装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願には、下記発明が開示される。
<構成1>
プラットホームを昇降させる駆動機構と、
前記プラットホームに対して回転可能なフラッパーと、
展開ロック部材と、
を有する昇降装置であって、
前記展開ロック部材は、起立姿勢の前記フラッパーと係合することで前記フラッパーの展開方向への回転を禁止するロック位置と前記回転を許容するアンロック位置の間で移動可能であり、
前記プラットホームの下降の際の地面からの抗力により前記展開ロック部材が前記ロック位置から前記アンロック位置に移動し、前記フラッパーが自重により展開方向に回転可能になることを特徴とする昇降装置。
<構成2>
前記展開部材は、ロックピンをさらに有し、
前記昇降装置は、
接地ギアを有し、前記プラットホームの下降の際に地面と接触して前記プラットホームに対して正回転する接地部材と、
前記接地ギアに歯合する作動ギア及び作動ピンを有し、前記プラットホームに対して回転可能な作動部材と、
一端に前記作動ピンを遊挿する長穴と、他端に前記ロックピンを回転可能に嵌挿する連結穴を有するリンク部材と、
をさらに有し、
前記接地部材の正回転による前記作動部材の回転により、前記長穴端部に到達した前記作動ピンが前記リンク部材を介して前記展開ロック部材を駆動することで前記展開ロック部材が前記ロック位置から前記アンロック位置に移動することを特徴とする請求項1に記載の昇降装置。
<構成3>
前記接地部材を逆回転させるように付勢する付勢手段をさらに有し、
前記フラッパーは、起立用突起を有し、
前記作動部材は、回転の過程で前記起立用突起に当接する作動突起を有し、
前記プラットホームが地面から離間する際の前記接地部材の逆回転による前記作動部材の回転の過程で前記作動突起が前記起立用突起に当接して前記フラッパーを起立方向に回転させることを特徴とする構成2に記載の昇降装置。
<構成4>
前記作動部材は前記フラッパーと同一の回転軸の周りで回転可能である、構成2に記載の昇降装置。
<構成5>
前記展開ロック部材は、前記アンロック位置から前記ロック位置に移動するよう付勢されており、
前記起立姿勢となった前記フラッパーは、前記ロック位置の前記展開ロック部材と係合することで前記展開方向への回転が禁止されることを特徴とする構成1に記載の昇降装置。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の一実施形態に係る昇降装置1の昇降動作を示す。
プラットホーム2及びフラッパー10の側面を示す。
プラットホーム2及びフラッパー10の平面の要部を示す。
フラッパー10の要部を示す。(a)は平面図、(b)は側面図。
接地部材20を示す。(a)は正面図、(b)は側面図。
作動部材30を示す。(a)は正面図、(b)は側面図。
展開ロック部材40を示す。(a)はロック位置の正面図、(b)はアンロック位置の正面図、(c)は(a)の側面図。
リンク部材50を示す。
接地部材20と作動部材30の展開動作を示す。
図10はフラッパー10の展開動作を示す。
図11はフラッパー10の起立動作を示す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1は本発明の1実施形態の昇降装置1を示す。図のように、昇降装置1はプラットホーム2と駆動機構3を有する。昇降装置1は車両後部の車室や荷台等に周知の方法で固定される。駆動機構3は、車椅子等の荷物を積載したプラットホーム2を昇降させる。駆動機構3は例えば四節リンク構造やシリンダー等で構成可能である。プラットホーム2は、後端に、プラットホーム2に対して回転可能なフラッパー10を有する。
【0009】
プラットホーム2の下降前の状態では、プラットホーム2の後端のフラッパー10は折畳まれた(プラットホーム2と概略平行の)平行姿勢にある(図1(a))。プラットホーム下降時には、例えば、手動でフラッパー10を起立姿勢(図1(b))に移行させる。その後、駆動機構3の動作により、プラットホーム2は下降し、プラットホーム2が地面に近づくに従ってフラッパー10が自動的に展開し展開姿勢となる(図1(c)→(d))。
【0010】
プラットホーム2の上昇時は、上記と逆の動作を行う。駆動機構3の動作によりプラットホーム2が上昇して地面から離間するにつれて、フラッパー10が自動的に起立姿勢となり(図1(d)→(c))、図1(b)の状態まで上昇したところで上昇は終了し、その後、例えば、手動でフラッパー10を平行姿勢にする(図1(a))。フラッパー10を平行姿勢にすると、昇降装置1を車両に格納する際等に便宜である。
(【0011】以降は省略されています)

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