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公開番号
2025025584
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-21
出願番号
2023130461
出願日
2023-08-09
発明の名称
皮膚化粧料
出願人
日油株式会社
代理人
個人
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個人
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個人
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個人
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個人
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個人
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個人
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個人
,
個人
主分類
A61K
8/33 20060101AFI20250214BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】天然水および、抗菌効果を有するグリセリンモノアルキルエーテルやグリセリンモノ脂肪酸エステルを含有しながら、含有成分の析出が抑制されて保存安定性および塗布時の心地良さに優れ、シェービングの前後における使用感の差異が小さい皮膚化粧料を提供する。
【解決手段】(A)硬度が10mg/L~200mg/Lの天然水を10質量%~98質量%、(B)25℃における水に対する溶解度が0.01質量%以上であり、抗菌効果を有するグリセリンモノアルキルエーテルであって、炭素数が6~10のアルコールとグリセリンとのモノエーテルおよび、25℃における水に対する溶解度が0.01質量%以上であり、抗菌効果を有するグリセリンモノ脂肪酸エステルであって、炭素数が6~10の脂肪酸とグリセリンとのモノエステルからなる群より選択される1種以上を0.001質量%~0.4質量%、(C)炭素数が3~6の2価アルコールを0.5質量%~25質量%、ならびに(D)酸性ムコ多糖類を0.00001質量%~0.05質量%含有する皮膚化粧料とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
下記の成分(A)を10質量%~98質量%、成分(B)を0.001質量%~0.4質量%、成分(C)を0.5質量%~25質量%ならびに成分(D)を0.00001質量%~0.05質量%含有する皮膚化粧料:
(A)硬度が10mg/L~200mg/Lの天然水、
(B)25℃における水に対する溶解度が0.01質量%以上であり、抗菌効果を有するグリセリンモノアルキルエーテルであって、炭素数が6~10のアルコールとグリセリンとのモノエーテルおよび、25℃における水に対する溶解度が0.01質量%以上であり、抗菌効果を有するグリセリンモノ脂肪酸エステルであって、炭素数が6~10の脂肪酸とグリセリンとのモノエステルからなる群より選択される1種以上、
(C)炭素数が3~6の2価アルコール、ならびに
(D)酸性ムコ多糖類。
続きを表示(約 550 文字)
【請求項2】
さらに(E)下記式(1)で示されるアルキレンオキシド誘導体を0.01質量%~10質量%含有する、請求項1に記載の皮膚化粧料。
TIFF
2025025584000009.tif
9
170
[式(1)中、Zは炭素数が1~7で、1個~7個の水酸基を有するヒドロキシ化合物からすべての水酸基を除いた残基を示し、xは1~7の整数を示す。EOはオキシエチレン基、POはオキシプロピレン基、BOはオキシブチレン基を示し、aは前記オキシエチレン基の平均付加モル数、bは前記オキシプロピレン基の平均付加モル数、cは前記オキシブチレン基の平均付加モル数を示し、0≦a≦100、0≦b≦60、かつ0≦c≦5である。ただし、a、bおよびcは同時に0ではなく、a、bがいずれも0ではないとき、bに対するaの比(a/b)は1/5~7/1である。また、EO、POおよびBOは、ランダム状に付加されていてもブロック状に付加されていもよく、ランダム状に付加されている部位とブロック状に付加されている部位が混在していてもよい。]
【請求項3】
さらに(F)柑橘類植物の抽出物を0.0001質量%~0.1質量%含有する、請求項1または2に記載の皮膚化粧料。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、顔や身体等の皮膚の保湿に好適に用いられる皮膚化粧料に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
皮膚化粧料に一般的に使用されている水は、主に河川等から採取して浄化処理した水道水を原水とし、イオン交換樹脂で金属イオン等の不純物を取り除いたイオン交換水である。イオン交換樹脂によって取り除かれる成分の中には、カルシウムイオンやマグネシウムイオン等、アミノ酸や有機酸等とともに天然保湿因子(NMF:natural moisturizing factor)を構成するミネラル塩が含まれる場合がある。
NMFは健康な皮膚を保つために重要な役割を果たしており、角層に含まれるNMFの量が減少すると、保湿機能が低下して乾燥肌になりやすいことが知られている。
カルシウムイオンやマグネシウムイオン等、NMFの構成成分であるミネラル塩が皮膚の保湿に有効であることは、一般にも広く認知されている。
【0003】
しかし、水性皮膚化粧料に、ミネラル塩(特に二価以上のミネラル塩)を配合すると、そのキレート作用により、水に溶解していた物質同士を結合させ、水に不溶性の物質を生じさせる場合がある。そのため、ミネラル塩を豊富に含む天然水を皮膚化粧料に使用した場合、天然水に含まれるミネラル塩が水不溶性物質発生の原因になるおそれがある。皮膚化粧料中で発生した水不溶性物質は、沈殿等により外観を悪化させるだけでなく、塗布時にざらつきを生じ、塗布時の心地良さを損なう場合がある。
【0004】
皮膚化粧料について、塗布時の心地良さを得るためには、上記した塗布時のざらつきの他、きしみ感や、かゆみ、ヒリヒリ感といった刺激性(スティンギング)を低減する必要がある。
また、皮膚化粧料について、塗布時の心地良さを得るためには、皮膚化粧料を塗布する際の皮膚の状態も重要である。肌荒れ等、皮膚の炎症が生じていると、塗布時の心地良さを感じにくく、特に皮膚上にニキビがある場合には、塗布時の心地良さが低下しやすい。それゆえ、塗布時の心地良さを得るためには、皮膚化粧料を塗布する皮膚において、ニキビを防ぐことが重要である。
【0005】
ニキビを防ぐ成分として、サリチル酸等の抗菌効果を有する成分が化粧料において広く用いられている。一方で、抗菌効果を有する成分は、抗菌効果を発揮する程度に配合量を増やすと、スティンギングを生じる場合があった。そのため、抗菌効果を有する成分が、少ない配合量でも抗菌効果を発揮できる化粧料が望まれ、抗菌成分の抗菌効果を高め、皮膚への刺激を低減させるべく、深層水と殺菌剤とを組み合わせて含有する化粧料が開示されている(特許文献1)。
【0006】
特許文献2では、アーティチョーク抽出物とユキノシタ抽出物を含有するニキビ改善用組成物において、殺菌剤として、イソプロピルメチルフェノールおよびグリセリンモノ2-エチルヘキシルエーテルの少なくとも一方を含むことにより、ニキビ改善性能が向上することが記載されている。
特許文献3では、ざ瘡菌に対する抗菌薬としてコセス硫酸亜鉛と、ギンバイカ抽出物、モノカプリル酸トリグリセリル、カプリン酸グリセリル、臭化セトリモニウムから選択される抗菌薬とを組み合わせて使用することが記載されている。
特許文献2に記載されたグリセリンモノ2-エチルヘキシルエーテル等のグリセリンモノアルキルエーテル、および特許文献3に記載されたカプリン酸グリセリル等のグリセリンモノ脂肪酸エステルは、一定の抗菌効果を有し、防腐助剤として、抗菌剤の使用量を減らすために用いられることが知られている。
しかし、上記した抗菌効果を有するグリセリンモノアルキルエーテルやグリセリンモノ脂肪酸エステルは、水への溶解度が低く、深層水や天然水を配合した化粧料中では、深層水や天然水に含まれるミネラル塩がグリセリンモノアルキルエーテルやグリセリンモノ脂肪酸エステルの析出を促進する場合があり、特に寒冷期の浴室などでは氷点下での保存となることがあり、これらの析出がより促進されるという課題があった。これらの成分が析出すると、化粧料の外観が悪化し、塗布時の心地良さが低下する場合があった。
【0007】
塗布時の心地良さは、皮膚の炎症やニキビ等の皮膚疾患の有無だけでなく、皮膚の外部からの一時的な刺激による影響をも受ける。皮膚の外部からの一時的な刺激として、シェービングが挙げられる。シェービング前には乾燥した皮膚を柔らかくする目的で化粧料が使用され、シェービング後には皮膚の乾燥を防ぐ目的で化粧料が使用されるが、シェービング前の皮膚での使用感とシェービング後の皮膚での使用感において差異が生じる場合がある。シェーバーで顔や身体の毛を剃ると古い角質も取り除かれるため、皮膚における摩擦、温感や冷感等、外部からの刺激に対し皮膚が敏感な状態になる。そのため、シェービング前には心地良いと感じていた化粧料であっても、シェービング後には心地良さが低下してしまう場合があり、シェービングの前後における使用感の差異が小さい化粧料が望まれていた。
【0008】
しかしながら、天然水および、抗菌効果を有するグリセリンモノアルキルエーテルやグリセリンモノ脂肪酸エステルを含有しながら、含有成分の析出が抑制されて、保存安定性および塗布時の心地良さに優れ、シェービングの前後における使用感の差異が小さい皮膚化粧料は、未だ開発されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開平10-182346号公報
特開2015-166319号公報
特表2015-522053号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
従って、本発明の目的は、天然水および、抗菌効果を有するグリセリンモノアルキルエーテルやグリセリンモノ脂肪酸エステルを含有しながら、含有成分の析出が抑制されて保存安定性および塗布時の心地良さに優れ、シェービングの前後における使用感の差異が小さい皮膚化粧料を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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