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公開番号2025071546
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-08
出願番号2023181804
出願日2023-10-23
発明の名称細胞培養用の足場基材および細胞培養用の足場
出願人学校法人同志社,日油株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類C12M 3/00 20060101AFI20250428BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】生体機能性分子を結合させることができ、様々な形状に成形でき、且つその形状を維持できる細胞培養用の足場基材を提供すること。
【解決手段】式(1)で表される繰り返し単位を有し、および任意に式(2)で表される繰り返し単位を有するポリマー、並びに生分解性ポリエステルを含む細胞培養用の足場基材であって、前記ポリマーの含有量が、生分解性ポリエステル100質量部に対して1~300質量部である、細胞培養用の足場基材(下記式中の記号の定義は明細書に記載した通りである)。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>JPEG</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025071546000017.jpg</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">38</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">103</com:WidthMeasure> </com:Image> 【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
式(1):
JPEG
2025071546000014.jpg
32
67
(式中、*は、結合位置を表し、
aは、0または1を表し、
Aは、2価の有機基を表し、
Xは、ハロゲン原子、アミノ基、スルファニル基、アジド基、または式(1a)~式(1f):
JPEG
2025071546000015.jpg
39
155
(式中、*は、結合位置を表し、および


は、水素原子またはメチル基を表す。)
のいずれかで表される基を表し、および
mは、1~300の数を表す。)
で表される繰り返し単位を有し、および任意に式(2):
JPEG
2025071546000016.jpg
20
66
(式中、*は、結合位置を表し、および
nは、0~2,700の数を表す。)
で表される繰り返し単位を有し、且つn/mの比が0/100~99/1の範囲内であるポリマー、並びに
生分解性ポリエステル
を含む細胞培養用の足場基材であって、
前記ポリマーの含有量が、生分解性ポリエステル100質量部に対して1~300質量部である、細胞培養用の足場基材。
続きを表示(約 300 文字)【請求項2】
生分解性ポリエステルが、ポリカプロラクトンである請求項1に記載の細胞培養用の足場基材。
【請求項3】
前記ポリマーの数平均分子量が、1,000~300,000である請求項1または2に記載の細胞培養用の足場基材。
【請求項4】
請求項1または2に記載の細胞培養用の足場基材に生体機能性分子が結合した細胞培養用の足場。
【請求項5】
請求項1または2に記載の細胞培養用の足場基材、および
式(1)中のXと反応することができる官能基を有する生体機能性分子
を混合することを含む、請求項4に記載の細胞培養用の足場の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、生体機能性分子が結合することができる細胞培養用の足場基材に関する。また、本発明は、細胞培養用の足場基材に生体機能性分子が結合した細胞培養用の足場に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
近年、ES細胞やiPS細胞等の幹細胞研究の進展に伴い、培養した細胞を用いて欠損部位や病変部位の治療を行う再生医療に関する研究が盛んに行われている。再生医療に用いられる細胞は移植前に必要量まで培養し、欠損部位に留めおく必要がある。従って、培養した細胞と、平面状にまたは立体的に形成された生分解性の足場とを供に欠損部位へ留置する治療法が知られている。細胞が生体内で増殖するにつれて足場が生体内で徐々に分解し、最終的に足場が消失することで欠損部位が細胞により満たされた組織となり、治療が完了する。
【0003】
ヒトは、多種にわたる細胞種で構成されており、それら細胞種はそれぞれ異なった環境下で生体内の細胞外マトリックスや生体機能性分子等と相互作用しながら分化・成熟している。従って生体外で細胞培養する際にも、細胞種に応じた細胞外マトリックスや生体機能性分子等を担持した足場を用いて培養することで、ポリスチレンを足場として用いる従来の培養よりも、効率的に細胞を増殖できる、分化効率が向上する等の様々な効果が知られている。
【0004】
例えば、非特許文献1では、3,4-ジヒドロキシフェニルアラニンを結合させた上皮細胞成長因子を無機材料表面に固定化し、その上でNRK49F細胞を培養することで増殖効果が向上する技術が報告されている。しかし、無機材料は生体内で分解しないため再生医療用素材としては利用し難い。
【0005】
例えば、非特許文献2では、ポリ乳酸を水酸化ナトリウム水溶液で加水分解処理することで表面をカルボキシ化した後、フィブロネクチンを縮合反応により固定化することで、ヒト歯肉線維芽細胞の初期接着量が向上する技術が報告されている。しかし、ポリ乳酸を加水分解させるため、処理時間によっては足場の強度を損なうおそれがある。
【0006】
例えば、非特許文献3では、REDVペプチドが結合したカプロラクトン-環状デプシペプチド共重合体をステンレス鋼マンドリルにキャスティングした後、ラット腹部大動脈内に静置することで、血管内皮細胞が接着した内皮層が形成される技術が報告されている。しかし、REDVペプチドが結合したデプシペプチドユニットはアミド結合を含んでいる。従ってREDVペプチド含有量を増大させたい場合、デプシペプチドユニットの比率を増大させる必要があり、その結果、生分解性が低下するおそれがある。
【0007】
従って細胞培養の分野では、生体機能性分子を結合させることができ、様々な形状に成形でき、且つ得られた形状を維持できる生分解性の足場が望まれていた。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0008】
Advanced Science, 2021, Vol. 8, issue 16, 2100961
JOURNAL OF BIOMATERIALS APPLICATIONS Volume 21, July 2006, 33-47
Biomacromolecules, 2020, 21, 3092-3101
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、生体機能性分子を結合させることができ、様々な形状に成形でき、且つその形状を維持できる細胞培養用の足場基材を提供することを目的とする。また、本発明は、該細胞培養用の足場基材に生体機能性分子が結合した細胞培養用の足場を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成し得る本発明は、以下の通りである。
[1] 式(1):
(【0011】以降は省略されています)

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