TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025043076
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-28
出願番号
2023150392
出願日
2023-09-15
発明の名称
医療材料及びその製造方法
出願人
学校法人同志社
代理人
弁理士法人前田特許事務所
主分類
A61L
27/12 20060101AFI20250321BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】優れた治療効果が得られる骨欠損部へインジェクションするための医療材料を提供する。
【解決手段】平均繊維長が短く且つアパタイト前駆体が分散して含有されている生体吸収性高分子の多孔質ファイバーと、ハイドロゲルと、を有することを特徴とする。多孔質ファイバーの平均繊維長は100μm~400μmである。生体吸収性高分子は、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、乳酸グリコール酸共重合体、又は、ポリカプロラクトンの何れかである。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
平均繊維長が短く且つアパタイト前駆体が分散して含有されている生体吸収性高分子の多孔質ファイバーと、
ハイドロゲルと、
を有することを特徴とする、骨欠損部へインジェクションするための医療材料。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記多孔質ファイバーの平均繊維長は100μm~400μmであることを特徴とする請求項1に記載の医療材料。
【請求項3】
前記生体吸収性高分子は、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、乳酸グリコール酸共重合体、又は、ポリカプロラクトンの何れかであることを特徴とする請求項1に記載の医療材料。
【請求項4】
前記アパタイト前駆体は、無水リン酸水素カルシウム(DCPA)、第一リン酸カルシウム、第二リン酸カルシウム、第三リン酸カルシウム、第四リン酸カルシウム、又は、オクタリン酸カルシウムの何れかであることを特徴とする請求項1又は2に記載の医療材料。
【請求項5】
前記ハイドロゲルは、コラーゲン、アガロース、アルギン酸、ゼラチン、ヒドロキシプロピルセルロース、CMC、フィブリノーゲン、トロンビン、セルロース、グリコサミノグリカン、キチン、キトサン、ヒアルロン酸、でんぷん、フィブロイン、ポリグリコール酸、ポリラクチド、ポリグリコリド、ポリカプロラクトン、ポリエチレンオキシド、及び、ポリエチレングリコールからなる群より選ばれることを特徴とする請求項1に記載の医療材料。
【請求項6】
アパタイト前駆体が混合された生体吸収性高分子溶液をエレクトロスピニングにより押し出して生体吸収性高分子の多孔質ファイバーを作製する工程と、
前記多孔質ファイバーを凍結粉砕することで平均繊維長が短い多孔質ファイバーを作製する工程と、
前記繊維長が短い多孔質ファイバーとハイドロゲルとを混合する工程と、
を有することを特徴とする、骨欠損部へのインジェクションするための医療材料の製造方法。
【請求項7】
前記多孔質ファイバーを作製する工程の後に、作製した多孔質ファイバーを水に浸漬して冷却して凍らせることで前記多孔質ファイバーを氷ブロック内に封入し、前記氷ブロックを凍結粉砕することで平均繊維長が短い多孔質ファイバーを作製することを特徴とする請求項6に記載の医療材料の製造方法。
【請求項8】
前記多孔質ファイバーの平均繊維長は100μm~400μmであることを特徴とする請求項6に記載の医療材料の製造方法。
【請求項9】
前記生体吸収性高分子は、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、乳酸グリコール酸共重合体、又は、ポリカプロラクトンの何れかであることを特徴とする請求項6に記載の医療材料の製造方法。
【請求項10】
前記アパタイト前駆体は、無水リン酸水素カルシウム(DCPA)、第一リン酸カルシウム、第二リン酸カルシウム、第三リン酸カルシウム、第四リン酸カルシウム、又は、オクタリン酸カルシウムの何れかであることを特徴とする請求項6に記載の医療材料の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、骨欠損部へインジェクションするための医療材料及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、骨に欠損が生じた場合の治療法としてゲルを患部に注入する方法が注目されている。従来の自家骨移植及び人工骨移植などと比較して侵襲性が低いため、感染症のリスクを軽減することや回復時間を短縮することが期待される(非特許文献1,2)。
【0003】
しかし、機械的特性の獲得に時間を要するため、骨形成に時間を要することが懸念される。そのため、骨形成を促進させるために早期に機械的特性を獲得し、かつ細胞の接着、増殖及び分化といった細胞活性を向上させることが可能な足場(スキャホールド)が求められる。
【0004】
例えば、生体吸収性高分子であるポリ乳酸(Poly-L-lactic acid: PLLA)からなる多孔質PLLAファイバーに骨の主成分であるハイドロキシアパタイト(HAp)の前駆体である無水リン酸水素カルシウム(CaHPO
4
,Dicalcium phosphate anhydrous: DCPA)粒子を添加した多孔質PLLA/DCPAファイバーを作製し、ファイバー表面に早期かつ剥離のないアパタイトを被覆したことが報告されている(非特許文献3)。
【0005】
また例えばPLLAファイバースキャホールドにアパタイトをコーティングさせた結果、骨芽細胞様細胞(MC3T3-E1)の分化が促進されたことが報告されている(非特許文献4)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0006】
Yamada, Y., Jae S B , Ozawa R , Nagasaka, T., Okazaki, Y., Hata, K., Ueda, M., Bone regeneration following injection of mesenchymal stem cells and fibrin glue with a biodegradable scaffold, Journal of Cranio-Maxillofacial Surgery, Vol. 23, (2003), pp. 27-33.
Qingpu, H., Paul, A., De, B., Kevin, M. S., Injectable scaffolds for tissue regeneration, Journal of Materials Chemistry, Vol. 14, (2004), pp.1915-1923.
Matsuo, H., Nakamachi, E., Yamamoto, K., Morita Y., European Society of Biomechanics, (2019), pp. 1-2.
Whited, B. M., Whitney J. R., Hofmann M. C., Xu , Y., Rylander M. N., Pre-osteoblast infiltration and differentiation in highly porous apatite-coated PLLA electrospun scaffolds, Biomaterials, Vol. 32, No. 9, (2011), pp. 2294-2304.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、前述の骨欠損部の治療のための医療材料では機械的強度が十分ではなかった。
【0008】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、優れた治療効果が得られる骨欠損部へインジェクションするための医療材料及びその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明にかかる医療材料は、平均繊維長が短く且つアパタイト前駆体が分散して含有されている生体吸収性高分子の多孔質ファイバーと、ハイドロゲルと、を有することを特徴とする。
【0010】
本発明にかかる医療材料の製造方法は、アパタイト前駆体が混合された生体吸収性高分子溶液をエレクトロスピニングにより押し出して生体吸収性高分子の多孔質ファイバーを作製する工程と、前記多孔質ファイバーを凍結粉砕することで平均繊維長が短い多孔質ファイバーを作製する工程と、前記繊維長が短い多孔質ファイバーとハイドロゲルとを混合する工程と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
学校法人同志社
形状記憶ハイドロゲル
1か月前
学校法人同志社
高分子組成物及び抗血栓性コーティング剤
15日前
学校法人同志社
細胞培養用の足場基材および細胞培養用の足場
23日前
住友ゴム工業株式会社
スイング解析装置及びスイング解析方法
19日前
ダイキン工業株式会社
金属カーバイドおよび炭化水素の製造方法、ならびに炭素含有部材
1か月前
個人
健康器具
3か月前
個人
歯茎みが品
4か月前
個人
鼾防止用具
3か月前
個人
歯の掃除具
6か月前
個人
マッサージ機
3か月前
個人
導電香
4か月前
個人
身体牽引装置
7か月前
個人
塗り薬塗り具
5か月前
個人
脈波測定方法
3か月前
個人
白内障治療法
2か月前
個人
脈波測定方法
3か月前
個人
洗井間専家。
2か月前
個人
乗馬テラピー
7か月前
個人
片足歩行支援具
4か月前
個人
発熱器具
6か月前
個人
染毛方法
6か月前
個人
クリップ
4か月前
個人
矯正椅子
2日前
個人
健康器具
5か月前
個人
ホバーアイロン
1か月前
個人
収納容器
5か月前
個人
歯の保護用シール
2日前
個人
車椅子持ち上げ器
2か月前
個人
眼科診療車
4か月前
個人
シャンプー
1か月前
個人
磁器治療器
7か月前
三生医薬株式会社
錠剤
2か月前
個人
口内洗浄具
3か月前
株式会社コーセー
化粧料
4か月前
個人
避難困難者救出台車
4か月前
個人
除菌システム
4か月前
続きを見る
他の特許を見る