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公開番号
2025076347
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-15
出願番号
2024186631
出願日
2024-10-23
発明の名称
温度応答性表面改質剤
出願人
日油株式会社
代理人
弁理士法人鷲田国際特許事務所
主分類
C09K
3/18 20060101AFI20250508BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】凹凸基材に対しても表面の均一性が高い皮膜を形成し、均一基材と同様に温度刺激に応じて濡れ性を制御できる温度応答性表面改質剤を提供すること。
【解決手段】下記式(I)で表されるポリアルキレングリコール誘導体からなる温度応答性表面改質剤。
Z-{O-(EO)
a
-(BO)
k
-H}
m
(I)
(式中、Zは、水酸基を3~6個有する炭素数3~6の多価アルコールから水酸基を除いた残基、mは3~6の整数、EOはオキシエチレン基、BOはオキシブチレン基を示し、EOとBOはブロック状に結合している。aはEOの平均付加モル数、kはBOの平均付加モル数を示し、aは1~50の整数であり、kは1~50の整数である。また、(EO)
a
と(BO)
k
の合計量100質量部に対し、(EO)
a
の質量割合は10~75質量部である。)
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
下記式(I)で表されるポリアルキレングリコール誘導体からなる温度応答性表面改質剤。
Z-{O-(EO)
a
-(BO)
k
-H}
m
(I)
(式中、Zは、水酸基を3~6個有する炭素数3~6の多価アルコールから水酸基を除いた残基、mは3~6の整数、EOはオキシエチレン基、BOはオキシブチレン基を示し、EOとBOはブロック状に結合している。aはEOの平均付加モル数、kはBOの平均付加モル数を示し、aは1~50の整数であり、kは1~50の整数である。また、(EO)
a
と(BO)
k
の合計量100質量部に対し、(EO)
a
の質量割合は10~75質量部である。)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、温度応答性表面改質剤に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
高分子化合物には、熱、pH、光、水等の外部刺激に感応して相転移を示すものがあり、この相転移現象を応用した温度センサー、分離膜、吸着剤、薬物放出剤、吸水材、保水剤、調湿剤、インジケータ剤等の開発が活発に行われている。上述のような高分子化合物のうち刺激に感応して相転移現象を示すものを、刺激応答性ポリマーという。熱の刺激に感応する刺激応答性ポリマーとして、オキシエチレン鎖を含有するビニルエーテルのリビング重合体が知られている。このリビング重合体は、曇点を有しており、水溶液中において曇点以下では親水性を示し、曇点を超えると疎水性を示す。
【0003】
特許文献1では、オキシエチレン鎖を含むビニルエーテルとアゾベンゼン構造を含むビニルエーテルとのジブロック共重合体を用いることで、種々の汎用樹脂基材において、形成した皮膜表面の濡れ性能を熱刺激に応答して改質することが開示されている。
【0004】
刺激応答性ポリマーは、化粧料にも使用されることがある。たとえば、特許文献2では、特定の構造を有するアルキレンオキシド誘導体と紫外線防御剤、および油相増粘剤を組み合わせることで、水分および熱により、紫外線防御効果が向上した化粧料が開示されている。
【0005】
特許文献3では、カルボキシ基を有することでpH刺激に応答する刺激応答性ポリマーを含有することで、0℃から40℃の範囲において弱酸性の汗などには耐水性を示し、弱アルカリ性の石鹸水などで容易に洗い落とすことが可能な化粧料が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2005-154603号公報
国際公開第2020/032244号
特開2017-149649号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ファンデーションや化粧下地、アイシャドウ、マスカラなどのメーキャップ化粧料や化粧水や乳液、日焼け止め化粧料等のスキンケア化粧料においては被塗布物が皮膚となる。しかし、皮膚の表面には毛穴及び汗孔があり、毛穴の凹みを中心に肌理(キメ)と呼ばれる凹凸が存在している。キメに化粧料が入り込み、皮膜の表面が不均一(凹凸があり平滑ではない状態)になると、化粧料の本来の機能が発揮されにくくなる。特に、紫外線から皮膚を防御することを目的とした日焼け止め化粧料においてはその影響が顕著である。
【0008】
刺激応答性ポリマーは、化粧料にも使用される(特許文献2、特許文献3)。しかし、これらを含む化粧料により皮膚に形成された皮膜の表面が不均一になると、刺激応答性ポリマーの刺激への感度が低下し、本来有する機能(たとえば親水性・疎水性の調節)の発揮が困難になる。同様の問題は、皮膚以外の凹凸基材に刺激応答性ポリマーの皮膜を形成したときにも生じる。これらの問題を解消するために、凹凸基材に対しても均一な皮膜を形成し、汎用樹脂基材と同様に温度応答性を付与可能な刺激応答性ポリマーが求められている。
【0009】
本発明は、凹凸基材に対しても表面の均一性が高い皮膜を形成し、熱刺激に応じて濡れ性を制御できる温度応答性表面改質剤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
すなわち、本発明は以下の通りである。
[1]下記式(I)で表されるポリアルキレングリコール誘導体からなる温度応答性表面改質剤。
Z-{O-(EO)
a
-(BO)
k
-H}
m
(I)
(式中、Zは、水酸基を3~6個有する炭素数3~6の多価アルコールから水酸基を除いた残基、mは3~6の整数、EOはオキシエチレン基、BOはオキシブチレン基を示し、EOとBOはブロック状に結合している。aはEOの平均付加モル数、kはBOの平均付加モル数を示し、aは1~50の整数であり、kは1~50の整数である。また、(EO)
a
と(BO)
k
の合計量100質量部に対し、(EO)
a
の質量割合は10~75質量部である。)
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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