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公開番号
2025097712
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-01
出願番号
2023214059
出願日
2023-12-19
発明の名称
樹脂用摺動性向上剤およびこれを用いた樹脂組成物
出願人
日油株式会社
代理人
弁理士法人鷲田国際特許事務所
主分類
C10M
129/24 20060101AFI20250624BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約
【課題】樹脂に添加して樹脂組成物とした際に、樹脂の機械物性を低下させることなく、樹脂組成物に摺動性を付与することが可能であり、さらには、広範囲の温度・湿度変化が繰り返される環境下においても当該樹脂組成物の摺動性・曲げ特性・寸法を維持可能な樹脂用摺動性向上剤を提供すること。
【解決手段】上記課題を解決する樹脂用摺動性向上剤は、炭素数が29~61であり、平均炭素数がaであるジアルキルケトンA、および炭素数が25~57であり、平均炭素数がbであるジアルキルケトンBを含有し、前記aおよび前記bの差(a-b)が4以上8以下であり、かつ前記ジアルキルケトンAと前記ジアルキルケトンBとの質量比が95:5~99.9:0.1である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
炭素数が29~61であり、平均炭素数がaであるジアルキルケトンA、および
炭素数が25~57であり、平均炭素数がbであるジアルキルケトンBを含有し、
前記aおよび前記bの差(a-b)が4以上8以下であり、かつ前記ジアルキルケトンAと前記ジアルキルケトンBとの質量比が95:5~99.9:0.1である、
樹脂用摺動性向上剤。
続きを表示(約 240 文字)
【請求項2】
炭素数が16~24の一価のカルボン酸と、ジアルキルアミンとから得られる脂肪酸アミドCをさらに含む、
請求項1に記載の樹脂用摺動性向上剤。
【請求項3】
β-ケトカルボン酸をさらに含む、
請求項1に記載の樹脂用摺動性向上剤。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか一項に記載の樹脂用摺動性向上剤、および樹脂を含み、樹脂100質量部に対して、前記樹脂用摺動性向上剤を0.01~20質量部含有する、
樹脂組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂用摺動性向上剤およびこれを用いた樹脂組成物に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリアセタール系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリイミド系樹脂、フェノール系樹脂、熱可塑性ポリイミド系樹脂、ポリエーテルイミド系樹脂等は、多くの用途に使用されている。上記の樹脂は、表面実装技術を利用する電気電子部品用途、エンジンルーム内の電装部品等の自動車部品用途、歯車や軸受け等の摺動部材等にも用いられるようになっており、これらの用途では、樹脂が本来有する性能を保持すること等が要求される。
【0003】
特許文献1には、ポリアセタール系樹脂に有機過酸化物を添加することで、樹脂部材の曲げ特性を維持しつつ、摺動性を向上させる技術が開示されている。しかし、上記樹脂部材の更なる用途拡大により、要求性能は更に高くなっている。特に、自動車業界においては急速に電気自動車への移行を推進し始めたため、車両重量の軽量化が緊急の課題となりつつある。自動車の軽量化には、金属部材から樹脂部材への代替が有効であり、摺動部位や特に容積の大きな外装部品の樹脂化は、軽量化への寄与が大きい。そこで、自動車メーカーは当該取り組みを強化している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016―102207号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
自動車は、様々な環境下での使用が想定される。例えば、夏季と冬季では気温や湿度が大きく異なることが想定される。しかし、樹脂は温度や湿度の変化によって寸法変化が生じやすい。また、樹脂部材を摺動部位に使用する場合、寒冷地では、使用時と非使用時の摺動部位の温度差が大きくなる。そのため、高温および低温での温度サイクルが繰り返され、樹脂部材の摺動性と曲げ弾性率とが低下してしまうという問題がある。
【0006】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものである。樹脂に添加して樹脂組成物とした際に、樹脂の機械物性を低下させることなく、樹脂組成物に摺動性を付与することが可能であり、さらには、広範囲の温度・湿度変化が繰り返される環境下においても当該樹脂組成物の摺動性・曲げ特性・寸法を維持可能な樹脂用摺動性向上剤の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を行った結果、特定の複数のジアルキルケトンを含む樹脂用摺動性向上剤によれば、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0008】
すなわち、本発明は、炭素数が29~61であり、平均炭素数がaであるジアルキルケトンA、および炭素数が25~57であり、平均炭素数がbであるジアルキルケトンBを含有し、前記aおよび前記bの差(a-b)が4以上8以下であり、かつ前記ジアルキルケトンAと前記ジアルキルケトンBとの質量比が95:5~99.9:0.1である、樹脂用摺動性向上剤を提供する。
【0009】
また本発明は、上記樹脂用摺動性向上剤、および樹脂を含み、樹脂100質量部に対して、樹脂用摺動性向上剤を0.1~20質量部含有する、樹脂組成物を提供する。
【発明の効果】
【0010】
本発明の樹脂用摺動性向上剤は、樹脂に添加して樹脂組成物とした際、樹脂の機械物性を低下させることなく樹脂組成物に摺動性を付与可能であり、さらに、当該樹脂組成物が広範囲の温度・湿度変化が繰り返される環境下で使用されても摺動性・曲げ特性・寸法を維持させることができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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