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公開番号
2025112591
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-01
出願番号
2024006913
出願日
2024-01-19
発明の名称
二層型化粧料
出願人
日油株式会社
代理人
個人
主分類
A61K
8/85 20060101AFI20250725BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】振とう時の混合性、静置時に明瞭な界面を示す分層性に優れるとともに、塗布時のみずみずしさと塗布後のべたつかなさを両立させ、塗布後の肌滑り性と油てかりのなさをも両立させることができる二層型化粧料の提供。
【解決手段】二層型化粧料は成分(A)、成分(B)及び成分(C)を含有する油相と、成分(D)及び成分(E)を含有する水相とからなる。油相中の成分(A)及び成分(C)が5~20質量%、成分(B)が65~90質量%、水相中の成分(D)が30~90質量%、油相中の成分(A)及び成分(C)の合計が10~35質量%、油相と水相との質量比率が油相:水相=15:85~80:20である。
成分(A):ポリヒドロキシステアリン酸
成分(B):25℃で液状のエステル
成分(C):25℃における動粘度が1~100mm
2
/sであるポリジメチルシロキサン
成分(D):2~6価のアルコール
成分(E):水
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
下記成分(A)、成分(B)及び成分(C)を含有する油相と、下記成分(D)及び成分(E)を含有する水相とからなる二層型化粧料であって、
前記油相中における成分(A)の含有量が5~20質量%、成分(B)の含有量が65~90質量%、成分(C)の含有量が5~20質量%であり、前記水相中における成分(D)の含有量が30~90質量%であり、前記油相中における成分(A)及び成分(C)の合計含有量が10~35質量%であり、前記二層型化粧料を構成する全成分の総量を100質量%としたときの前記油相と前記水相との質量比率が、油相:水相=15:85~80:20である二層型化粧料。
成分(A):ポリヒドロキシステアリン酸
成分(B):炭素数8~24の脂肪酸と炭素数2~24の脂肪族アルコールとのモノエステル、及び炭酸と炭素数6~10の脂肪族アルコールとのジエステルからなる群から選ばれる1又は2以上のエステルであって、25℃で液状のエステル
成分(C):25℃における動粘度が1~100mm
2
/sであるポリジメチルシロキサン
成分(D):2~6価のアルコール
成分(E):水
続きを表示(約 100 文字)
【請求項2】
前記水相中に下記成分(F)を更に含有し、前記水相中における成分(F)の含有量が0.5~8質量%である、請求項1に記載の二層型化粧料。
成分(F):食塩、及び/又はアミノ酸の塩
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、静置時は油相と水相が二層に分かれた状態であり、使用時は振とうすることで均一に混合した状態として使用することができる二層型化粧料に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、みずみずしい使用感を有する化粧料として水性化粧料があり、塗布時の特徴的な滑り感やエモリエント感を有する化粧料として油分を含む乳化系や油性の化粧料がある。それぞれの特徴を併せ持つ化粧料としては、油相と水相を使用前に混合する二層型化粧料が知られており、油相由来のエモリエント感と水相由来のみずみずしさを両立した特徴的な使用感と、静置時における外観の美しさが消費者に好まれている。
【0003】
二層型化粧料は、振とうにより均一に混合させた状態で使用される。そして使用後は静置することにより元の二層状態に戻る。この混合性と分層性は相反する特性であるから、混合性を向上させるために油相及び水相のそれぞれの極性や比重等の物性を互いに近づけたり、界面活性剤などの乳化剤を添加したりすると、分層性が低下して使用後に長時間静置しても元の明瞭な二層状態に戻りにくくなる。この場合、二層の界面が不明瞭となったり、乳化層や澱みの液滴などが残り消失しなかったりする等の外観上の不具合を生じやすくなる。
【0004】
一方で分層性を向上させるために油相及び水相のそれぞれの極性や比重等の物性が離れていると、混合性が低下して振とうしても均一状態になりにくくなり、塗布時に本来の使用感や機能が発揮されない場合がある。そのため、互いに異なる物性の油相及び水相について、混合性と分層性の相反する特性を両立することが従来から求められている。
【0005】
混合性と分層性の両立にあたり、例えば特許文献1では、HLBが2~9のノニオン性界面活性剤、特定のIOB値を有するエステル油、特定のシリコーン類や多価アルコールを併用する多層型化粧料が提案されている。しかし、特許文献1に開示された多層型化粧料は、振とう時の分散性や静置時の分層性は良好であるが、油性の比較的強い低HLBの界面活性剤が含まれることから、みずみずしい使用感を充分に感じられない場合があった。
【0006】
また特許文献2では、25℃で液状の炭化水素油、エタノール、ヒドロキシエチルセルロースを含有し、界面活性剤を含有しないことを特徴とする二層式化粧料が提案され、この化粧料は、振とう後の再分離性やうるおい感、べたつきのなさに優れることが開示されている。しかし、特許文献2に開示された化粧料は、各相の極性差や粘度差が大きいため、振とう時の混合性については充分に検討されておらず、また分層性が高すぎることにより、塗布後しばらくしてから、塗布面に油てかりが生じることがあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2019-119703号公報
特開2020-40916号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上記の課題に鑑み、混合性と分層性などの外観に関する特性と、塗布時のみずみずしさ、塗布後のべたつかなさ及び肌滑り性などの使用感に関する特性とを良好に両立させ、更に塗布後の油てかりのなさも発揮することができる二層型化粧料の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、特性の成分を特定量比で配合した二層型化粧料とすることにより、分層性の低下やべたつきの要因となる界面活性剤を含まず、水相との極性差が大きい、シリコーンなどの油性成分を使用した場合においても、振とう時の混合性が改善されることを見出し、更に、塗布時のみずみずしさ、塗布後のべたつかなさ、肌滑り性の良さ、及び油てかりのなさを発揮することも見出し、本発明を完成するに至った。
【0010】
すなわち、本発明は以下の態様を含む。
本発明の態様(1)は、下記成分(A)、成分(B)及び成分(C)を含有する油相と、下記成分(D)及び成分(E)を含有する水相とからなる二層型化粧料であって、前記油相中における成分(A)の含有量が5~20質量%、成分(B)の含有量が65~90質量%、成分(C)の含有量が5~20質量%であり、前記水相中における成分(D)の含有量が30~90質量%であり、前記油相中における成分(A)及び成分(C)の合計含有量が10~35質量%であり、前記二層型化粧料を構成する全成分の総量を100質量%としたときの前記油相と前記水相との質量比率が、油相:水相=15:85~80:20である。
成分(A):ポリヒドロキシステアリン酸
成分(B):炭素数8~24の脂肪酸と炭素数2~24の脂肪族アルコールとのモノエステル、及び炭酸と炭素数6~10の脂肪族アルコールとのジエステルからなる群から選ばれる1又は2以上のエステルであって、25℃で液状であるエステル
成分(C):25℃における動粘度が1~100mm
2
/sであるポリジメチルシロキサン
成分(D):2~6価のアルコール
成分(E):水
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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