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公開番号
2025163636
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-29
出願番号
2024067106
出願日
2024-04-17
発明の名称
パック化粧料
出願人
日油株式会社
代理人
個人
主分類
A61K
8/02 20060101AFI20251022BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】高い温度で使用したときも厚塗り感があり、低い温度で使用したときも塗り伸ばしやすく、洗い流し後に肌のつっぱり感がなく、洗い流し後に使用した化粧水の肌なじみを良くするという効果を奏するパック化粧料の提供。
【解決手段】下記成分(A)~(D)を含有するパック化粧料。
(A)カオリン:30~90質量%
(B)水膨潤性粘土鉱物:0.1~20質量%
(C)キサンタンガム、グアガム、ローカストビーンガム、タマリンドシードガム、及びジェランガムからなる群から選ばれる1種又は2種以上の増粘性多糖類:0.05~1質量%
(D)酸性ムコ多糖類:0.0001~0.1質量%
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
下記成分(A)~(D)を含有するパック化粧料。
(A)カオリン:30~90質量%
(B)水膨潤性粘土鉱物:0.1~20質量%
(C)キサンタンガム、グアガム、ローカストビーンガム、タマリンドシードガム、及びジェランガムからなる群から選ばれる1種又は2種以上の増粘性多糖類:0.05~1質量%
(D)酸性ムコ多糖類:0.0001~0.1質量%
続きを表示(約 500 文字)
【請求項2】
下記成分(E)をさらに含有する請求項1に記載のパック化粧料。
(E)25℃での水への溶解度が0.5質量%以上である水溶性抗炎症成分:0.05~10質量%
【請求項3】
下記成分(F)をさらに含有する請求項1又は2に記載のパック化粧料。
(F)式(1)で示されるアルキレンオキシド誘導体
Z-[O(EO)a-(PO)b-(BO)c-H]x (1)
(式(1)中、Zは炭素数1~7個かつ水酸基1~4個を有する化合物からすべての前記水酸基を除いた残基である。
xは1~4の整数を示す。
EOはオキシエチレン基である。
POは炭素数3のオキシアルキレン基である。
BOは炭素数4のオキシアルキレン基である。
aは前記EOの平均付加モル数であり、0≦a≦100であり、bは前記POの平均付加モル数であり、0≦b≦60であり、cは前記BOの平均付加モル数であり、0≦c≦5である。ただし、a、b及びcの全てが0になる場合はない。a及びbがいずれも0ではないとき、比(a/b)は1/5~7/1である。)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明はパック化粧料に関し、さらに詳しくは、高い温度で使用したときも厚塗り感があり、低い温度で使用したときも塗り伸ばしやすく、洗い流し後に肌のつっぱり感がなく、洗い流し後に使用した化粧水の肌なじみを良くするという効果を奏するパック化粧料に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
パック化粧料は、毎日使用されるデイリースキンケア製品とは異なり、スペシャルケア製品として週に数回使用され、フェイス、ボディなどの肌の状態を整えることを主目的とする製品である。パック化粧料の主な機能は「肌の汚れを除去する(皮膚表面の汚垢除去」ならびに「肌に潤いを与えて肌を整える(皮膚の保湿及び賦活)」であり、パック化粧料は日常的なスキンケア製品では除去し難い汚れを除去し、さらに整肌効果も有するので、肌の状態を良く保つために効果的である。
【0003】
パック化粧料の中でも泥パックが広く使用されている。泥パックは、泥(粘土)の吸着力を利用して肌の汚れを除去するとともに、ミネラルの付与などによる整肌効果を期待するパック化粧料であり、主に粘土鉱物を含む。その中でも、汚れの吸着効果が特に高いアイテムとして、泥を高配合した泥パックが人気である。
【0004】
例えば特許文献1には、カオリンなどの無機粉体を15~60%と高配合し、陰イオン性界面活性剤を含有した皮膚洗浄料が開示されている。この皮膚洗浄料は皮膚上の余分な角質を除去し、皮膚表面のざらつきをとる効果を奏するが、肌の潤い成分まで取り去ってしまう場合があり、洗い流し後の肌のつっぱり感が気になる場合があった。そのため、洗い流し後も肌のつっぱり感がないパック化粧料が求められていた。
【0005】
このような課題に対して、特許文献2には、カオリンやモンモリロナイトなどのケイ酸塩類、イソマルト、イソマルト以外の多価アルコ―ル、水溶性高分子、界面活性剤を含有したパック化粧料が開示されている。このパック化粧料は、水で洗い流している最中につるつるとした心地よい肌感触が得られ、洗い流した後の肌は、つるつる・すべすべ・しっとりする効果を奏するが、温度の違いにより厚塗り感や塗り伸ばしやすさが不十分となる場合があった。
【0006】
肌上で水分を乾燥させて使用するパック化粧料では、使用性や心地よさの観点から、厚塗り感と塗り伸ばしやすさとの両立が求められるが、夏などの高い温度下で使用したときはパック化粧料の粘度が低下して厚塗り感が不十分となり、反対に、冬などの低い温度で使用したときはパック化粧料の粘度が上昇して塗り伸ばしやすさが不十分になる場合がある。したがって、一年を通したあらゆる温度で塗り心地のよいパック化粧料の達成は困難であった。
【0007】
特許文献3には、粘土鉱物を10~50質量%と高配合し、増粘性多糖類、ノニオン性界面活性剤、特定の共重合体を含有するパック化粧料が開示されている。このパック化粧料は、肌上で滑らかに伸ばすことができ、洗浄後の肌にすべすべ感を付与し得る効果を奏するが、同文献には温度による塗り伸ばし感については記載しておらず、高い温度で使用したときの厚塗り感、低い温度で使用した時の塗り伸ばしやすさが不十分となるおそれがあった。
【0008】
また、泥パックで洗浄した後は、化粧水などのスキンケア製剤で肌を保湿するのが一般的である。洗浄後の肌は水分が不足しているため、なるべく早く保湿剤を肌になじませる必要がある。そのため、洗い流し後に使用した化粧水の肌なじみを良くするパック化粧料が求められていたが、このような課題を解決するパック化粧料はこれまでなかった。
【0009】
以上より、高い温度で使用したときも厚塗り感があり、低い温度で使用したときも塗り伸ばしやすく、洗い流し後に肌のつっぱり感がなく、洗い流し後に使用する化粧水の肌なじみを良くするパック化粧料が求められていたが、かかる要求を満たすパック化粧料の開発は困難であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特開平8-67622号公報
特開2023-63714号公報
特開2023-131066号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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