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公開番号
2025136125
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-19
出願番号
2024034341
出願日
2024-03-06
発明の名称
炭化油化装置
出願人
個人
代理人
弁理士法人柳野国際特許事務所
主分類
C10G
11/05 20060101AFI20250911BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約
【課題】炭化油化される廃プラスチックをポリエチレンテレフタレートと、それ以外とに分別することなく、簡単な構成で廃プラスチックを効率よく炭化油化する。
【解決手段】廃プラスチックを加熱することにより気化ガスG1を発生させる加熱炉1と、該加熱炉1から導出された前記気化ガスG1の分解を促進する触媒槽2と、該触媒槽2から供給された分解ガスを冷却して液化するコンデンサ3と、該コンデンサ3により液化された油水成分Y中の油分を回収する油分回収部4とを備えた炭化油化装置であって、前記分解ガスG2を前記コンデンサ3に供給する供給管5に、その下流側が上流側に比べて上方に位置するように傾斜した傾斜部51と、該傾斜部51において前記分解ガスG2中の昇華性物質が凝結することにより滞留したゼリー状体Zを加熱し、その流動性を高めて前記触媒槽2内に還流させる加熱部54とが設けられている炭化油化装置を提供する炭化油化装置。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
廃プラスチックを加熱することにより気化ガスを発生させる加熱炉と、該加熱炉から導出された前記気化ガスの分解を促進する触媒槽と、該触媒槽から供給された分解ガスを冷却して液化するコンデンサと、該コンデンサにより液化された油水成分中の油分を回収する油分回収部とを備えた炭化油化装置であって、
前記分解ガスを前記コンデンサに供給する供給管に、その下流側が上流側に比べて上方に位置するように傾斜した傾斜部と、該傾斜部において前記分解ガス中の昇華性物質が凝結することにより滞留したゼリー状体を加熱し、その流動性を高めて前記触媒槽内に還流させる加熱部とが設けられている炭化油化装置。
続きを表示(約 740 文字)
【請求項2】
前記ゼリー状体が前記傾斜部に滞留したことを検出する検出手段が前記供給管に設けられている請求項1記載の炭化油化装置。
【請求項3】
前記傾斜部から前記触媒槽に還流された前記ゼリー状体を排出する排出管が前記触媒槽の底部に設けられている請求項1又は2記載の炭化油化装置。
【請求項4】
前記触媒槽内に還流された前記ゼリー状体を再加熱して流動性を高めることにより前記排出管内に流下させる再加熱部と、前記排出管を開閉する開閉弁とを備えている請求項3記載の炭化油化装置。
【請求項5】
前記排出管に、その下流側から上流側に空気が流入するのを規制するU字状のトラップ部が設けられている請求項3記載の炭化油化装置。
【請求項6】
一つの前記加熱炉に対して、複数の前記触媒槽及び前記傾斜部と、前記気化ガスをそれぞれ前記各触媒槽に供給する複数の処理ラインとが設けられ、
該処理ラインを介した前記気化ガスの供給方向を切り替える切替弁を備えている請求項1又は2記載の炭化油化装置。
【請求項7】
前記炭化油化装置の稼働時間が一定時間となった時点で、前記気化ガスの供給方向を切り替えるように前記切替弁を制御する制御手段を備えている請求項6記載の炭化油化装置。
【請求項8】
前記ゼリー状体が前記各傾斜部に滞留したことを検出する複数の検出手段と、該検出手段の検出信号により前記処理ラインの一方に前記ゼリー状体の滞留が生じたことが検出された時点で、前記気化ガスの供給方向を前記処理ラインの一方側から他方側に切り替えるように前記切替弁を制御する制御手段とを備えている請求項6記載の炭化油化装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ペットボトルやその他のプラスチック製品の廃棄物からなる廃プラスチックを加熱して炭化油化する炭化油化装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、ペットボトルやその他のプラスチック製品の廃棄物からなる廃プラスチックは、埋め立てや焼却することで処理されていたが、環境面に配慮するとともに資源の有効活用を図る観点から廃プラスチック等を熱分解してガス化し、該分解ガスを冷却して油化することにより再利用する炭化油化装置が注目されている。一般に、プラスチックとしては、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネートやポリエチレンなどの熱可塑性プラスチックは、これを効率よく油化することが可能である。しかし、近年、大量に消費されているペットボトル等の原料であるポリエチレンテレフタレートは、昇華性(固体が直接気体に変化する性質)を有するテレフタル酸を主要成分としており、該テレフタル酸は、300℃以下に冷却されると凝縮して結晶化することにより、管路を詰まらせ易いという問題があった。
【0003】
そこで、廃プラスチック等を加熱して熱分解し、発生した分解ガスを冷却して油化する熱分解槽を備えた廃プラスチックの炭化油化装置(油化還元装置)において、ポリエチレンテレフタレート成形物を熱分解する際に発生するテレフタル酸を300°C以上に加熱し、かつ酸又は塩基を用いた触媒に接触させることにより、ベンゼン,安息香酸及び二酸化炭素の分解生成物を得るテレフタル酸分解装置を設けたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
上述の炭化油化装置は、ポリエチレンテレフタレート成形物からなるペットボトル等の廃プラスチックを炭化油化処理する場合に、その分解ガスをテレフタル酸分解装置に供給してベンゼン、安息香酸及び二酸化炭素に分解処理した後にコンデンサに供給して油化することにより管路の詰まりを防止するようにしている。一方、ポリエチレンテレフタレート成形物を含まない廃プラスチックを処理する場合、その分解ガスを直接コンデンサに供給して油化するようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2003-96469号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に開示された炭化油化装置では、熱分解槽において熱分解される廃プラスチックをポリエチレンテレフタレート成形物と、それ以外の例えばポリスチレン及びポリプロピレン等とに分別する必要がある。しかも、ポリエチレンテレフタレート成形物の処理経路と、それ以外の処理経路との二通りの経路を設け、熱分解される廃プラスチックの種類に応じて切換えバルブを操作して前記両経路を切り換えなければならないために、各種の素材からなる廃プラスチックの炭化油化を効率よく行うことが困難であった。
【0007】
本発明は、上述の状況に鑑みてなされたものであり、熱分解される廃プラスチックをポリエチレンテレフタレートと、それ以外とに分別する必要がないとともに、管路が詰まるという不都合の発生を防止しつつ、簡単な構成で廃プラスチックを効率よく炭化油化することが可能な炭化油化装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、廃プラスチックを加熱することにより気化ガスを発生させる加熱炉と、該加熱炉から導出された前記気化ガスの分解を促進する触媒槽と、該触媒槽から供給された分解ガスを冷却して液化するコンデンサと、該コンデンサにより液化された油水成分中の油分を回収する油分回収部とを備えた炭化油化装置であって、前記分解ガスを前記コンデンサに供給する供給管に、その下流側が上流側に比べて上方に位置するように傾斜した傾斜部と、該傾斜部において前記分解ガス中の昇華性物質が凝結することにより滞留したゼリー状体を加熱し、その流動性を高めて前記触媒槽内に還流させる加熱部とが設けられたものである。
【0009】
ここで、前記ゼリー状体が前記傾斜部に滞留したことを検出する検出手段が前記供給管に設けられていることが好ましい。
【0010】
ここで、前記触媒槽の底部に、前記傾斜部から前記触媒槽に還流された前記ゼリー状体を排出する排出管が設けられていることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
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