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公開番号2025156517
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-14
出願番号2025130289,2025523060
出願日2025-08-04,2025-03-27
発明の名称免疫賦活用組成物
出願人キリンホールディングス株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類A23L 33/135 20160101AFI20251002BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】免疫賦活用組成物を提供すること。
【解決手段】所定の程度以上で形質細胞様樹状細胞(pDC)によって貪食される細菌を有効成分として含有する、免疫賦活用組成物。
【選択図】なし


特許請求の範囲【請求項1】
血液樹状細胞抗原2(BDCA2)に結合する細菌(ただし、Lactococcus garvieae NBRC100934(ラクトコッカス・ガルビエアエ NBRC 100934)、Lactococcus lactis subsp.cremoris JCM16167(ラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシーズ・クレモリス JCM 16167)、Lactococcus lactis subsp.cremoris NBRC100676(ラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシーズ・クレモリス NBRC 100676)、Lactococcus lactis subsp.hordniae JCM1180(ラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシーズ・ホールドニアエ JCM 1180)、Lactococcus lactis subsp.hordniae JCM11040(ラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシーズ・ホールドニアエ JCM 11040)、Lactococcus lactis subsp.lactis NBRC12007(ラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシーズ・ラクティス NBRC 12007)、Lactococcus lactis subsp.lactis NRIC1150(ラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシーズ・ラクティス NRIC 1150)、Lactococcus lactis subsp.lactis JCM5805(ラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシズ・ラクティス JCM 5805)、Lactococcus lactis subsp.lactis JCM20101(ラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシーズ・ラクティス JCM 20101)、Leuconostoc lactis NBRC12455(ロイコノストック・ラクティス NBRC 12455)、Leuconostoc lactis NRIC1540(ロイコノストック・ラクティス NRIC1540)、Pediococcus damnosus JCM5886(ペディオコッカス・ダムノサス JCM 5886)、Streptococcus thermophilus TA-45(ストレプトコッカス・サーモフィラス TA-45)、オエノコッカス・オエニJCM6125、ビフィドバクテリウム・アニマリス・サブスピーシズ・ラクティスJCM10602、ビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・インファンティスJCM1222、レンチラクトバチルス・パラケフィリJCM8573、ワイセラ・パラメセンテロイデスJCM9890、ワイセラ・ビリデスセンスJCM1174、テトラジェノコッカス・ハロフィルスNRIC0098、ラクトコッカス・プランタラムJCM11056、ロイコノストック・カーノサムJCM9695、ラクトバチルス・ガセリSBT2055及びラクトバチルス・プランタラムL-137を除く。)を有効成分として含有し、前記細菌のpDCによるBDCA2との結合を介した貪食量がラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシーズ・ラクティスJCM 5805のpDCによるBDCA2との結合を介した貪食量の1.0倍以上である、免疫賦活用組成物。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記細菌のBDCA2との結合能がラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシーズ・ラクティス(Lactococcus lactis.subsp.lactis) ATCC15577のBDCA2との結合能よりも大きい、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記BDCA2との結合能が、バインディングアッセイにおいて評価した、BDCA2に結合した細菌の割合をもとに評価される、請求項2に記載の組成物。
【請求項4】
前記細菌が形質細胞様樹状細胞(pDC)によって貪食される細菌であり、前記細菌が下記要件Xを満たす、請求項1~3のいずれか一項に記載の組成物:
[要件X]終濃度2.0×10

cells/mLのpDCを、終濃度10μg/mLの前記細菌に、血清を含有しない培地中で24時間接触させた後に、接触させた前記pDCの総数に対する、前記細菌を貪食した前記pDCの数の割合が、2.5%以上であり、ただし前記pDCは、血清を含有しない培地中で予め培養されたpDCである。
【請求項5】
前記細菌が形質細胞様樹状細胞(pDC)によって貪食される細菌であり、
pDCによる前記細菌の貪食量が、pDCによるラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシーズ・ラクティス(Lactococcus lactis.subsp.lactis) ATCC15577の貪食量の2.0倍以上である、請求項1~3のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項6】
前記細菌が、乳酸菌及び/又は酢酸菌である、請求項1~3のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項7】
前記細菌が、ラクトコッカス属菌、ロイコノストック属菌、ストレプトコッカス属菌、エンテロコッカス属菌、テトラジェノコッカス属菌、オエノコッカス属菌、ワイセラ属菌、ビフィドバクテリウム属菌及びラクトバチルス属菌からなる群より選択される、1又は2以上の細菌である、請求項1~3のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項8】
前記細菌が、ラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシーズ・ラクティス(Lactococcus lactis.subsp.lactis)である、請求項1~3のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項9】
前記細菌が死菌を含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項10】
前記細菌が、血液樹状細胞抗原2(BDCA2)との結合を介して形質細胞様樹状細胞(pDC)によって貪食される細菌である、請求項1~3のいずれか一項に記載の組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、免疫賦活用組成物に関する。
続きを表示(約 8,300 文字)【背景技術】
【0002】
細菌を含有する免疫賦活用組成物が知られている。例えば、特許文献1には、pDC(プラズマサイトイド樹状細胞、形質細胞様樹状細胞)を活性化してIFN-α(インターフェロンα)産生を誘導する乳酸菌を含む免疫賦活用食品組成物が開示されている。また、特許文献2には、被検乳酸菌のウロモジュリン(Umod)蛋白質への結合数を測定することを含む、免疫調節作用を有する乳酸菌のスクリーニング方法、その方法によって得られる免疫調節作用を有する乳酸菌、及びその乳酸菌を含む免疫調節用組成物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-201984号公報
特開2014-217372号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
免疫賦活能を有する細菌は複数種報告されている一方で、それらの細菌が免疫を賦活するメカニズム及びそれらが共通して有する性質については未解明な部分が多い。
【0005】
本開示は、免疫賦活用組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、pDCによって貪食される細菌が、免疫賦活能を有することを見出した。また、本発明者らは、血液樹状細胞抗原2(BDCA2)に結合する細菌が、免疫賦活能を有することを見出した。
【0007】
本開示は、例えば、以下の項に関する。
[A0]以下の(1)~(4)からなる群から選択される少なくとも一つを満たす、組成物:
(1)形質細胞様樹状細胞(pDC)によって貪食される細菌を有効成分として含有し、pDCによる上記細菌の貪食量が、pDCによるラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシーズ・ラクティス(Lactococcus lactis.subsp.lactis) ATCC15577の貪食量の2.0倍以上であり、上記組成物が免疫賦活組成物である;
(2)血液樹状細胞抗原2(BDCA2)に結合する細菌を有効成分として含有し、上記組成物が免疫賦活組成物である;
(3)形質細胞様樹状細胞(pDC)によって貪食される細菌を有効成分として含有し、上記細菌が下記要件Xを満たし、上記組成物が免疫賦活組成物である;
[要件X]終濃度2.0×10

cells/mLのpDCを、終濃度10μg/mLの上記細菌に、血清を含有しない培地中で24時間接触させた後に、接触させた上記pDCの総数に対する、上記細菌を貪食した上記pDCの数の割合が、2.5%以上であり、ただし上記pDCは、血清を含有しない培地中で予め培養されたpDCである;
(4)細菌としてラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシーズ・ラクティス(Lactococcus lactis.subsp.lactis) JCM 5805を含有し、上記ラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシーズ・ラクティス JCM 5805が下記要件Yを満たす;
[要件Y]終濃度2.0×10

cells/mLのpDCを、終濃度10μg/mLの上記ラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシーズ・ラクティス JCM 5805に、血清を含有しない培地中で24時間接触させた後に、接触させた上記pDCの総数に対する、上記ラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシーズ・ラクティス JCM 5805を貪食した上記pDCの数の割合が、15.0%以上であり、ただし上記pDCは、血清を含有しない培地中で予め培養されたpDCである。
[A1]形質細胞様樹状細胞(pDC)によって貪食される細菌を有効成分として含有する、免疫賦活用組成物であって、
pDCによる上記細菌の貪食量が、pDCによるラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシーズ・ラクティス(Lactococcus lactis.subsp.lactis) ATCC15577の貪食量の2.0倍以上である、免疫賦活用組成物。
[A2]血液樹状細胞抗原2(BDCA2)に結合する細菌を有効成分として含有する、免疫賦活用組成物。
[A3]上記細菌のBDCA2との結合能がラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシーズ・ラクティス(Lactococcus lactis.subsp.lactis) ATCC15577のBDCA2との結合能よりも大きい、[A0]又は[A2]に記載の組成物。
[A4]上記BDCA2との結合能が、バインディングアッセイにおいて評価した、BDCA2に結合した細菌の割合をもとに評価される、[A3]に記載の組成物。
[A5]形質細胞様樹状細胞(pDC)によって貪食される細菌を有効成分として含有し、上記細菌が下記要件Xを満たす、免疫賦活用組成物:
[要件X]終濃度2.0×10

cells/mLのpDCを、終濃度10μg/mLの上記細菌に、血清を含有しない培地中で24時間接触させた後に、接触させた上記pDCの総数に対する、上記細菌を貪食した上記pDCの数の割合が、2.5%以上であり、ただし上記pDCは、血清を含有しない培地中で予め培養されたpDCである。
[A6]細菌としてラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシーズ・ラクティス(Lactococcus lactis.subsp.lactis) JCM 5805を含有し、上記ラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシーズ・ラクティス JCM 5805が下記要件Yを満たす、組成物:
[要件Y]終濃度2.0×10

cells/mLのpDCを、終濃度10μg/mLの上記ラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシーズ・ラクティス JCM 5805に、血清を含有しない培地中で24時間接触させた後に、接触させた上記pDCの総数に対する、上記ラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシーズ・ラクティス JCM 5805を貪食した上記pDCの数の割合が、15.0%以上であり、ただし上記pDCは、血清を含有しない培地中で予め培養されたpDCである。
[A7]上記組成物が免疫賦活用組成物である、[A0]又は[A6]に記載の組成物。
[A8]上記細菌が、乳酸菌及び/又は酢酸菌である、[A0]~[A5]のいずれか一つに記載の組成物。
[A9]上記細菌が、ラクトコッカス属菌、ロイコノストック属菌、ストレプトコッカス属菌、エンテロコッカス属菌、テトラジェノコッカス属菌、オエノコッカス属菌、ワイセラ属菌、ビフィドバクテリウム属菌及びラクトバチルス属菌からなる群より選択される、1又は2以上の細菌である、[A0]~[A5]のいずれか一つに記載の組成物。
[A10]上記細菌が、ラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシーズ・ラクティス(Lactococcus lactis.subsp.lactis)である、[A0]~[A5]のいずれか一つに記載の組成物。
[A11]上記細菌が、ラクトコッカス・プランタラム(Lactococcus plantarum) JCM 11056、ラクトコッカス・カルバトゥス(Lactococcus curvatus) JCM 1096、ラクトコッカス・ムリヌス(Lactococcus murinus) JCM 1717、ラクトコッカス・パラケフィリ(Lactococcus parakefiri) JCM 8573、ラクトコッカス・パラプランタラム(Lactococcus paraplantarum) JCM 12533、ロイコノストック・カルノスム(Leuconostoc carnosum) JCM 9695、ストレプトコッカス・サリバリウス(Streptococcus salivarius) JCM 5707、エンテロコッカス・ラクティス(Enterococcus lactis) JCM 30200、オエノコッカス・オエニ(Oenococcus oeni) JCM 6125、ワイセラ・パラメセンテロイデス(Weissella paramesenteroides) JCM 9890、ワイセラ・ヴィリデスケンス(Weissella viridescens) JCM 1174、ビフィドバクテリウム・アニマリス・サブスピーシーズ・アニマリス(Bifidobacterium animalis subsp.animalis) JCM 1190、ビフィドバクテリウム・アニマリス・サブスピーシーズ・ラクティス(Bifidobacterium animalis subsp. lactis) JCM 10602、ビフィドバクテリウム・ビフィダム(Bifidobacterium bifidum) JCM 1255、ビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・インファンティス(Bifidobacterium longum subsp.Infantis) JCM 1222、ビフィドバクテリウム・シュードロンガム(Bifidobacterium pseudolongum) JCM 1205、ラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシーズ・ラクティス(Lactococcus lactis.subsp.lactis) ATCC 7963、ラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシーズ・ラクティス(Lactococcus lactis.subsp.lactis) ATCC 7962、ラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシーズ・ラクティス(Lactococcus lactis.subsp.lactis) ATCC 15346、ラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシーズ・ラクティス(Lactococcus lactis.subsp.lactis) ATCC 13675、ラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシーズ・ラクティス(Lactococcus lactis.subsp.lactis) ATCC 12929、ラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシーズ・ラクティス(Lactococcus lactis.subsp.lactis) ATCC 11955、ラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシーズ・ラクティス(Lactococcus lactis.subsp.lactis) ATCC 11454、ラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシーズ・ラクティス(Lactococcus lactis.subsp.lactis) ATCC 11007、及びラクトバチルス・ラムノサス(Lactobacillus rhamnosus) CRL1505からなる群より選択される、1又は2以上の細菌である、[A0]~[A5]のいずれか一つに記載の組成物。
[A12]上記細菌が死菌を含む、[A0]~[A11]のいずれか一つに記載の組成物。
[A13]上記細菌が、血液樹状細胞抗原2(BDCA2)との結合を介して形質細胞様樹状細胞(pDC)によって貪食される細菌である、[A0]~[A12]のいずれか一つに記載の組成物。
[A14]上記pDCによる上記細菌の貪食が、BDCA2との結合を介した貪食及びBDCA2との結合を介さない貪食を含み、上記細菌におけるBDCA2との結合を介した貪食量が、ラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシーズ・ラクティス(Lactococcus lactis.subsp.lactis) ATCC15577におけるBDCA2との結合を介した貪食量の2.0倍以上である、[A13]に記載の組成物。
[A15]上記BDCA2との結合を介さない貪食量が、上記pDCのBDCA2がリガンドに結合できない状態における、上記pDCによる上記細菌の貪食量である、[A14]に記載の組成物。
[A16]上記細菌が、上記pDCによる貪食を介して、上記pDCにおけるIFN-αの産生を促進する、[A13]~[A15]のいずれか一つに記載の組成物。
[A17]食品組成物、医薬組成物又は飼料である、[A0]~[A16]のいずれか一つに記載の組成物。
[A18]上記食品組成物、医薬組成物又は飼料における、単位包装あたりの上記細菌の菌数が1×10

個以上である、[A17]に記載の組成物。
[B0]以下の(1)~(4)からなる群から選択される少なくとも一つを満たす細菌を、対象に摂取させること又はそれを必要とする対象に投与することを含む、対象の免疫を賦活する方法:
(1)形質細胞様樹状細胞(pDC)によって貪食される細菌であって、pDCによる上記細菌の貪食量が、pDCによるラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシーズ・ラクティス(Lactococcus lactis.subsp.lactis) ATCC15577の貪食量の2.0倍以上である、細菌;
(2)血液樹状細胞抗原2(BDCA2)に結合する細菌;
(3)形質細胞様樹状細胞(pDC)によって貪食される細菌であって、下記要件Xを満たす、細菌;
[要件X]終濃度2.0×10

cells/mLのpDCを、終濃度10μg/mLの上記細菌に、血清を含有しない培地中で24時間接触させた後に、接触させた上記pDCの総数に対する、上記細菌を貪食した上記pDCの数の割合が、2.5%以上であり、ただし上記pDCは、血清を含有しない培地中で予め培養されたpDCである;
(4)上記細菌がラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシーズ・ラクティス(Lactococcus lactis.subsp.lactis) JCM 5805であり、下記要件Yを満たす、細菌;
[要件Y]終濃度2.0×10

cells/mLのpDCを、終濃度10μg/mLの上記ラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシーズ・ラクティス JCM 5805に、血清を含有しない培地中で24時間接触させた後に、接触させた上記pDCの総数に対する、上記ラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシーズ・ラクティス JCM 5805を貪食した上記pDCの数の割合が、15.0%以上であり、ただし上記pDCは、血清を含有しない培地中で予め培養されたpDCである。
[B1]形質細胞様樹状細胞(pDC)によって貪食される細菌を、対象に摂取させること又はそれを必要とする対象に投与することを含む、対象の免疫を賦活する方法であって、
pDCによる上記細菌の貪食量が、pDCによるラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシーズ・ラクティス(Lactococcus lactis.subsp.lactis) ATCC15577の貪食量の2.0倍以上である、方法。
[B2]血液樹状細胞抗原2(BDCA2)に結合する細菌を、対象に摂取させること又はそれを必要とする対象に投与することを含む、対象の免疫を賦活する方法。
[B3]上記細菌のBDCA2との結合能がラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシーズ・ラクティス(Lactococcus lactis.subsp.lactis) ATCC15577のBDCA2との結合能よりも大きい、[B0]又は[B2]に記載の方法。
[B4]上記BDCA2との結合能が、バインディングアッセイにおいて評価した、BDCA2に結合した細菌の割合をもとに評価される、[B3]に記載の方法。
[B5]形質細胞様樹状細胞(pDC)によって貪食される細菌を、対象に摂取させること又はそれを必要とする対象に投与することを含む、対象の免疫を賦活する方法であって、上記細菌が下記要件Xを満たす、方法:
[要件X]終濃度2.0×10

【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、免疫賦活用組成物を提供することができる。例えば、本発明の免疫賦活用組成物では、有効成分である細菌が、形質細胞様樹状細胞(pDC)によって貪食されることを介して、免疫を賦活することができる。また例えば、本発明の免疫賦活用組成物では、有効成分である細菌が、形質細胞様樹状細胞(pDC)表面のBDCA2に結合することを介して、免疫を賦活することができる。また例えば、本発明の免疫賦活用組成物では、有効成分である細菌が、pDC表面のBDCA2との結合を介して樹状細胞に貪食され、pDCを活性化することによって、免疫を賦活することができる。
【0009】
本発明によれば、免疫賦活能を有する細菌のスクリーニング方法を提供することができる。例えば、本発明のスクリーニング方法では、細菌のBDCA2への結合を指標として、BDCA2に結合する細菌を、免疫賦活能を有し得る細菌として選別することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施例1において、LC-Plasmaの添加22時間後の蛍光検出面積を示す図である。
実施例1において、LC-Plasmaの添加22時間後に回収した培養上清中のIFN-α濃度の測定結果を示す図である。
実施例2において、供試した8種の乳酸菌について、乳酸菌の添加22時間後の蛍光検出面積を示す図である。
実施例2において、供試した8種の乳酸菌について、乳酸菌の添加22時間後に回収した培養上清中のIFN-α濃度の測定結果を示す図である。
実施例2において、供試した8種の乳酸菌について、横軸を蛍光検出面積とし、縦軸を培養上清中のIFN-α濃度とした、両者の相関を示す図である。
実施例3において、PL群、PL+Isotype群及びPL+BDCA2 anti群について、LC-Plasmaの添加22時間後の蛍光検出面積を示す図である。
実施例3において、PL群、PL+Isotype群及びPL+BDCA2 anti群について、LC-Plasmaの添加22時間後に回収した培養上清中のIFN-α濃度の測定結果を示す図である。
実施例4において、Isotype群及びBDCA2 anti群について、種々の乳酸菌の添加22時間後の蛍光検出面積を示す図である。
実施例4において、Isotype群及びBDCA2 anti群について、種々の乳酸菌の添加22時間後に回収した培養上清中のIFN-α濃度の測定結果を示す図である。
種々の乳酸菌について、横軸をBDCA2との結合を介した貪食量、縦軸を培養上清中のIFN-α濃度とした、両者の相関を示す図である。
実施例5において、BDCA2 binding assayで評価した、BDCA2の濃度が1、5、10、20又は50μg/mLの条件における、BDCA2と結合したLC-Plasmaの割合を示す図である。
実施例7において、DMSO又はサイトカラシンD+DMSOを添加し、24時間後の生細胞数をCell Counting Kit-8で測定した結果を示す図である。
実施例7において、供試した6種の乳酸菌について、乳酸菌の添加24時間後の貪食活性を表すTotal Integrate Intensity(TII)を示す図である。
実施例7において、供試した6種の乳酸菌について、乳酸菌の添加24時間後の上清中IFN-α濃度を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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