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公開番号2025160240
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-22
出願番号2025117143,2022518342
出願日2025-07-11,2020-09-22
発明の名称ハイブリッド車用の潤滑油組成物
出願人シェブロン・オロナイト・テクノロジー・ビー.ブイ.,シェブロンジャパン株式会社
代理人弁理士法人浅村特許事務所
主分類C10M 169/04 20060101AFI20251015BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約【課題】ハイブリッド車のエンジンの腐食を低減するための内燃エンジン潤滑油組成物、及びハイブリッドエンジンの腐食を低減する方法を提供する。
【解決手段】a.主要量の潤滑粘度の油、b.カルボン酸官能基、エステル官能基、または無水物官能基を含む特定構造式で表される1つ以上の化合物、c.特定構造式で表されるポリアルコキシル化ヒドロカルビルフェノール、を含む内燃エンジン潤滑油組成物が提供される。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
以下を含む内燃エンジン潤滑油組成物:
a.主要量の潤滑粘度の油、
b.カルボン酸官能基、エステル官能基、または無水物官能基を含む式(I)または(II)で表される1つ以上の化合物、
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2025160240000017.jpg
75
49
式中、各R

、R

、R

、及びR

は、独立して、水素ラジカル、ヒドロカルビルラジカル、またはヒドロカルビレンラジカルであり、各R

及びR

は、独立して、水素ラジカル、ヒドロカルビルラジカル、またはヒドロカルビレンラジカルであり、R

、R

、R

、及びR

のうちの少なくとも1つは、ヒドロカルビルまたはヒドロカルビレンラジカルであるもの、ならびに
c.式(III)または(IV)で表されるポリアルコキシル化ヒドロカルビルフェノール:
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2025160240000018.jpg
122
101
式中、各R

は、独立して、1~250個の炭素原子のヒドロカルビルまたはヒドロカルビレンラジカルであり、各R

及びR

は、独立して、水素ラジカル、1~6個の炭素原子のヒドロカルビルラジカル、または1~6個の炭素原子のヒドロカルビレンラジカルであり、R
10
は、水素ラジカル、1~24個の炭素原子のヒドロカルビルラジカル、1~24個の炭素原子のヒドロカルビレンラジカル、または-C(=O)R
11
で表されるアシルラジカルであり、R
11
は、1~24個の炭素原子のヒドロカルビルまたはヒドロカルビレンラジカルであり、R
12
及びR
13
は、独立して、水素ラジカル、1~24個の炭素原子のヒドロカルビルラジカル、または1~24個の炭素原子のヒドロカルビレンラジカルであり、nは、1~3であり、mは、1~50であり、pは、1~50であるもの。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
前記潤滑油が、JIS K2246試験によって特定されるハイブリッド車のエンジンの腐食を低減する、請求項1に記載の潤滑油組成物であって、前記JIS K2246が、試験流体中での金属片の錆の発生を測定する、前記潤滑油組成物。
【請求項3】
前記試験流体が水を含む、請求項2に記載の潤滑油組成物。
【請求項4】
前記試験流体が約10体積%の水を含む、請求項3に記載の潤滑油組成物。
【請求項5】
カルボン酸官能基、エステル官能基、または無水物官能基を含む前記1つ以上の化合物が、前記潤滑油組成物の総重量に基づいて、約0.05~約3.0重量%に及ぶ量で存在する、請求項1に記載の潤滑油組成物。
【請求項6】
前記ポリアルコキシル化ヒドロカルビルフェノールが、前記潤滑油組成物の総重量に基づいて、約0.05~約3.0重量%に及ぶ量で存在する、請求項1に記載の潤滑油組成物。
【請求項7】
さらに、酸化防止剤、摩耗防止剤、界面活性剤、防錆剤、曇り除去剤、抗乳化剤、金属不活性化剤、摩擦調整剤、流動点降下剤、消泡剤、共溶媒、防食剤、分散剤、多機能性剤、染料、または極圧剤を含む、請求項1に記載の潤滑油組成物。
【請求項8】
以下を含む潤滑油組成物で、ハイブリッドエンジンを潤滑及び運転することを含む、ハイブリッドエンジンの腐食を低減する方法:
a.主要量の潤滑粘度の油、
b.カルボン酸官能基、エステル官能基、または無水物官能基を含む式(I)または(II)で表される1つ以上の化合物、
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75
49
式中、各R

、R

、R

、及びR

は、独立して、水素ラジカル、ヒドロカルビルラジカル、またはヒドロカルビレンラジカルであり、各R

及びR

は、独立して、水素ラジカル、ヒドロカルビルラジカル、またはヒドロカルビレンラジカルであり、R

、R

、R

、及びR

のうちの少なくとも1つは、ヒドロカルビルまたはヒドロカルビレンラジカルであるもの、ならびに
c.式(III)または(IV)で表されるポリアルコキシル化ヒドロカルビルフェノール:
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2025160240000020.jpg
122
101
式中、各R

は、独立して、1~250個の炭素原子のヒドロカルビルまたはヒドロカルビレンラジカルであり、各R

及びR

は、独立して、水素ラジカル、1~6個の炭素原子のヒドロカルビルラジカル、または1~6個の炭素原子のヒドロカルビレンラジカルであり、R
10
は、水素ラジカル、1~24個の炭素原子のヒドロカルビルラジカル、1~24個の炭素原子のヒドロカルビレンラジカル、または-C(=O)R
11
で表されるアシルラジカルであり、R
11
は、1~24個の炭素原子のヒドロカルビルまたはヒドロカルビレンラジカルであり、R
12
及びR
13
は、独立して、水素ラジカル、1~24個の炭素原子のヒドロカルビルラジカル、または1~24個の炭素原子のヒドロカルビレンラジカルであり、nは、1~3であり、mは、1~50であり、pは、1~50であるもの。
【請求項9】
前記潤滑油が、JIS K2246試験によって特定されるハイブリッド車のエンジンの腐食を低減する、請求項8に記載の方法であって、前記JIS K2246が、試験流体中での金属片の錆の発生を測定する、前記方法。
【請求項10】
前記試験流体が水を含む、請求項9に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【背景技術】
【0001】
現代の潤滑油は、多くの場合、相手先ブランド供給業者によって設定される厳しい仕様に合わせて配合されている。この厳しい仕様を満たすために、慎重に選択された潤滑油添加剤が潤滑粘度の基油とブレンドされる。通常の潤滑油組成物は、例えば、分散剤、界面活性剤、酸化防止剤、摩耗防止剤、防錆剤、防食剤、発泡防止剤、及び/または摩擦調整剤を含み得る。特定の用途または使用(例えば、ハイブリッド車)によって、潤滑油組成物に含まれる添加剤の組み合わせが決定される。
続きを表示(約 4,000 文字)【0002】
ハイブリッド車は、内燃エンジンと電気モーターという明確に異なる2つのタイプの動力技術に依存している。内燃エンジンは、主に高速で車両を駆動する。電気モーターは、低速で車両を駆動し、追加の力が必要な場合に内燃エンジンを支援することもできる。ハイブリッド車は、車速が上がるにつれてエンジン及びモーターからの力をバランスよく分配することが重要である。
【0003】
ハイブリッド車は通常、アイドリングストップシステムを採用しており、車両が停止するとエンジンが停止し、モーターまたはブレーキのみで車両が駆動されているときには、エンジン燃料系統が一時停止する。その結果として、エンジンが水及び燃料を十分に蒸発させることができないため、水及び燃料が油に蓄積することが問題となる。これにより、不安定なエマルジョンが形成され、これがエンジンの性能に悪影響を及ぼし、エンジン部品の腐食を引き起こす。
【0004】
ハイブリッド車と従来の自動車は大きく異なるため、従来のエンジン油は、ハイブリッド車での使用に最適化されていない。結果として、ハイブリッド車用に特別に設計された潤滑油組成物が必要とされている。特に、ハイブリッド車のエンジン部品の防食を改善する潤滑油組成物が必要である。
【発明の概要】
【0005】
ある実施形態によれば、本発明は、以下を含む内燃エンジン潤滑油組成物を提供する:(a)主要量の潤滑粘度の油、(b)カルボン酸官能基、エステル官能基、または無水物官能基を含む式(I)または(II)で表される1つ以上の化合物、
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2025160240000001.jpg
75
49
式中、各R

、R

、R

、及びR

は、独立して、水素ラジカル、ヒドロカルビルラジカル、またはヒドロカルビレンラジカルであり、各R

及びR

は、独立して、水素ラジカル、ヒドロカルビルラジカル、またはヒドロカルビレンラジカルであり、R

、R

、R

、及びR

のうちの少なくとも1つは、ヒドロカルビルまたはヒドロカルビレンラジカルであるもの、ならびに(c)式(III)または(IV)で表されるポリアルコキシル化ヒドロカルビルフェノール:
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2025160240000002.jpg
122
101
式中、各R

は、独立して、1~250個の炭素原子のヒドロカルビルまたはヒドロカルビレンラジカルであり、各R

及びR

は、独立して、水素ラジカル、1~6個の炭素原子のヒドロカルビルラジカル、または1~6個の炭素原子のヒドロカルビレンラジカルであり、R
10
は、水素ラジカル、1~24個の炭素原子のヒドロカルビルラジカル、1~24個の炭素原子のヒドロカルビレンラジカル、または-C(=O)R
11
で表されるアシルラジカルであり、R
11
は、1~24個の炭素原子のヒドロカルビルまたはヒドロカルビレンラジカルであり、R
12
及びR
13
は、独立して、水素ラジカル、1~24個の炭素原子のヒドロカルビルラジカル、または1~24個の炭素原子のヒドロカルビレンラジカルであり、nは、1~3であり、mは、1~50であり、pは、1~50であるもの。
【0006】
別の実施形態によれば、本発明は、以下を含む潤滑油組成物で、ハイブリッドエンジンを潤滑及び運転することを含む、ハイブリッドエンジンの腐食を低減する方法を提供する:(a)主要量の潤滑粘度の油、(b)カルボン酸官能基、エステル官能基、または無水物官能基を含む式(I)または(II)で表される1つ以上の化合物、
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75
49
式中、各R

、R

、R

、及びR

は、独立して、水素ラジカル、ヒドロカルビルラジカル、またはヒドロカルビレンラジカルであり、各R

及びR

は、独立して、水素ラジカル、ヒドロカルビルラジカル、またはヒドロカルビレンラジカルであり、R

、R

、R

、及びR

のうちの少なくとも1つは、ヒドロカルビルまたはヒドロカルビレンラジカルであるもの、ならびに(c)式(III)または(IV)で表されるポリアルコキシル化ヒドロカルビルフェノール:
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122
101
式中、各R

は、独立して、1~250個の炭素原子のヒドロカルビルまたはヒドロカルビレンラジカルであり、各R

及びR

は、独立して、水素ラジカル、1~6個の炭素原子のヒドロカルビルラジカル、または1~6個の炭素原子のヒドロカルビレンラジカルであり、R
10
は、水素ラジカル、1~24個の炭素原子のヒドロカルビルラジカル、1~24個の炭素原子のヒドロカルビレンラジカル、または-C(=O)R
11
で表されるアシルラジカルであり、R
11
は、1~24個の炭素原子のヒドロカルビルまたはヒドロカルビレンラジカルであり、R
12
及びR
13
は、独立して、水素ラジカル、1~24個の炭素原子のヒドロカルビルラジカル、または1~24個の炭素原子のヒドロカルビレンラジカルであり、nは、1~3であり、mは、1~50であり、pは、1~50であるもの。
【0007】
さらに別の実施形態によれば、本発明は、(a)主要量の潤滑粘度の油、(b)カルボン酸官能基、エステル官能基、または無水物官能基を含む式(I)または(II)で表される1つ以上の化合物、
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式中、各R

、R

、R

、及びR

は、独立して、水素ラジカル、ヒドロカルビルラジカル、またはヒドロカルビレンラジカルであり、各R

及びR

は、独立して、水素ラジカル、ヒドロカルビルラジカル、またはヒドロカルビレンラジカルであり、R

、R

、R

、及びR

のうちの少なくとも1つは、ヒドロカルビルまたはヒドロカルビレンラジカルであるもの、ならびに(c)式(III)または(IV)で表されるポリアルコキシル化ヒドロカルビルフェノール:
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101
式中、各R

は、独立して、1~250個の炭素原子のヒドロカルビルまたはヒドロカルビレンラジカルであり、各R

及びR

は、独立して、水素ラジカル、1~6個の炭素原子のヒドロカルビルラジカル、または1~6個の炭素原子のヒドロカルビレンラジカルであり、R
10
は、水素ラジカル、1~24個の炭素原子のヒドロカルビルラジカル、1~24個の炭素原子のヒドロカルビレンラジカル、または-C(=O)R
11
で表されるアシルラジカルであり、R
11
は、1~24個の炭素原子のヒドロカルビルまたはヒドロカルビレンラジカルであり、R
12
及びR
13
は、独立して、水素ラジカル、1~24個の炭素原子のヒドロカルビルラジカル、または1~24個の炭素原子のヒドロカルビレンラジカルであり、nは、1~3であり、mは、1~50であり、pは、1~50であるものを含む潤滑油組成物の使用を提供し、該潤滑油組成物は、JIS K2246試験法によって特定されるハイブリッド車のエンジンの腐食を低減する。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本開示は、様々な修正及び代替形態を受け入れるが、特定の実施形態を本明細書に詳細に説明する。しかしながら、本明細書における特定の実施形態の説明は、本開示を、開示する特定の形態に限定することを意図していないどころか、その目的は、添付の特許請求の範囲によって定義される本開示の趣旨及び範囲に含まれるすべての修正物、均等物、及び代替物を対象とすることであることを理解されたい。
【0009】
本明細書に開示する発明主題の理解を容易にするため、本明細書で使用されるいくつかの用語、略語または他の省略形を以下に定義する。定義されていない任意の用語、略語または省略形は、本出願の提出と同時期の当業者が使用する通常の意味を有すると理解される。
【0010】
定義
本明細書で使用される、以下の用語は、特段の明示的な記載がない限り、以下の意味を有する。
(【0011】以降は省略されています)

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