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公開番号
2025154609
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-10
出願番号
2024057709
出願日
2024-03-29
発明の名称
金属加工用潤滑剤組成物
出願人
株式会社ユシロ
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C10M
169/04 20060101AFI20251002BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約
【課題】長期に渡って腐敗臭気による作業環境の悪化を一段と抑制することができ、作業環境・周辺環境の改善に資するとともに、優れた潤滑性を発揮するクーラントを与える金属加工用潤滑剤組成物を提供する。
【解決手段】本発明の金属加工用潤滑剤組成物は、(A)基油、(B)下記一般式(1)で表される化合物、及び、(C)塩基を含有する。
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【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
(A)基油、
(B)下記一般式(1)で表される化合物、
TIFF
2025154609000009.tif
26
153
〔式中、R
1
は水素原子、炭化水素基、ヒドロキシ基、ニトロ基又はカルボキシ基であり、R
2
は水素原子又は炭化水素基であり、R
3
は水素原子又は下記一般式(2)で表される有機基
-(CH
2
)
n
-N(R
4
)
2
(2)
(式中、各R
4
は、互いに同一の又は異なる、置換又は非置換の炭化水素基であり、nは整数である。)
である。〕
及び
(C)塩基
を含有する金属加工用潤滑剤組成物であって、
前記化合物(B)の含有割合は、前記金属加工用潤滑剤組成物全体に対して2.5~18質量%であり、
前記塩基(C)の含有量は、前記化合物(B)の含有量を100質量部とした場合に90~750質量部であり、
前記金属加工用潤滑剤組成物を水で20倍に希釈した際の25℃におけるpHが7.0以上9.0未満であることを特徴とする金属加工用潤滑剤組成物。
続きを表示(約 190 文字)
【請求項2】
前記塩基(C)が、金属水酸化物及びアミンから選ばれた少なくとも1種である請求項1に記載の金属加工用潤滑剤組成物。
【請求項3】
前記基油(A)の含有割合が、組成物全体に対して10~70質量%である請求項1に記載の金属加工用潤滑剤組成物。
【請求項4】
更に、界面活性剤を含有する請求項1に記載の金属加工用潤滑剤組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、水で希釈して、金属等の切削加工、研削加工等に好適な加工液を与える金属加工用潤滑剤組成物に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
切削加工、研削加工、塑性加工等の金属加工に用いられる水溶性金属加工油剤は、鉱油、合成潤滑油、脂肪酸、アミン、極圧添加剤、界面活性剤、消泡剤、金属防食剤、酸化防止剤、及び防腐・防黴剤の各成分を、目的に応じて適宜混合することにより製造される。水溶性金属加工油剤は、通常、水等の希釈剤により、希釈して使用される。この希釈された水溶性金属加工油剤はクーラントと呼ばれる。
【0003】
クーラントは切削性、研削性等に係る1次性能と、作業性等に関わる2次性能が要求される。1次性能としては、仕上げ面精度の向上、工具寿命の延長が挙げられる。2次性能としては、劣化し難く管理が容易であることや、劣化しても悪臭がしにくく作業者への負担が少ないことが挙げられる。
【0004】
水溶性金属加工油剤及びクーラントには、生菌、酵母、糸状菌等の微生物の栄養源となる成分が多く含まれている。通常、クーラントを使用していると、空気中等より微生物が混入し、増殖した結果、クーラントが腐敗するといった問題がある。腐敗が進行した場合、微生物の代謝物によって悪臭が発生することや、微生物による成分の分解により1次性能の低下が発生する。このような腐敗による性能低下を防ぐため、適宜クーラントの交換や補給が行われる。しかし、クーラントの交換や補給の頻度が多い場合、油剤管理やコストの上で不利となる。よって、クーラントの微生物による劣化を防ぐことは重要である。通常、これらクーラントの防腐のため、流体中には抗菌性を有するアミン系物質やチアゾリン系の防腐・殺菌成分が添加される。しかしながら、これらの防腐・殺菌成分は、機能発現の為に高pHとすることが必要となったり、あるいは皮膚刺激性が強いこと等の弊害が往々にして見受けられた。また、高いpHで防腐・殺菌性が発現するアミン系物質の使用にあたっては、非鉄金属(特にアルミニウム)を変色させるおそれもあった。更に、これら防腐対策を施した場合でも、クーラントを循環使用する場合にあっては、クーラント中(ミストとして飛散・付着した物を含む)微生物の生育を完全に妨げることは困難であり、クーラントに含まれるアミン系化合物や界面活性剤等有機物質の生分解産物・中間体、あるいはそれらとクーラント成分が混合されたことにより強調される腐敗臭・不快臭の発生を回避することは困難であった。
【0005】
また、上述の通り、クーラントには1次性能が要求されるが、その指標の1つとして、潤滑性の向上が挙げられる。この潤滑性の向上により、仕上げ面粗度の向上、工具寿命の延長が期待される。このため、潤滑性向上の手法として、α-オレフィンの適用やフラーレンの適用について開示されている。(特許文献1、2参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許6051026号公報
特開2009-173814号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
一般に、防腐剤は、短期間に分解又は不活性化し、効果が著しく低下するという問題がある。また、抗菌性アミンの使用は、危険な高pH化が避けられない。更に、このような防腐・殺菌成分を多量に添加すれば、皮膚刺激性等の人体に対する刺激性が激しくなる。人体に対する刺激性が激しいクーラントの使用は、作業員等の健康に対して悪影響を及ぼすおそれがある。一方、クーラント腐敗に伴う悪臭・腐敗臭の発生は、作業環境のみならず周辺生活環境の悪化をもたらし、結果として加工製品の生産性が低下することになる。また、腐敗対策の選択によっては、潤滑性が損なわれ、1次性能が低下する場合も見受けられる。
【0008】
本発明の課題は、ベンゾトリアゾール類を含有する潤滑剤組成物であって、長期に渡って腐敗臭気による作業環境の悪化を一段と抑制することができ、作業環境・周辺環境の改善に資するとともに、優れた潤滑性を発揮するクーラントを与える金属加工用潤滑剤組成物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、基油、ベンゾトリアゾール類及び塩基を含有する水系の金属加工用潤滑剤組成物において、組成物に対するベンゾトリアゾール類の含有割合、ベンゾトリアゾール類に対する塩基の含有割合、及び、組成物の希釈時のpHを、それぞれ、特定の範囲とすると、良好な金属加工性を維持しつつ、長期に渡って腐敗臭気による作業環境の悪化を一段と抑制するクーラントが得られることを見出した。
【0010】
本発明は、以下に示される。
1.(A)基油、
(B)下記一般式(1)で表される化合物、
TIFF
2025154609000001.tif
26
153
〔式中、R
1
は水素原子、炭化水素基、ヒドロキシ基、ニトロ基又はカルボキシ基であり、R
2
は水素原子又は炭化水素基であり、R
3
は水素原子又は下記一般式(2)で表される有機基
-(CH
2
)
n
-N(R
4
)
2
(2)
(式中、各R
4
は、互いに同一の又は異なる、置換又は非置換の炭化水素基であり、nは整数である。)
である。〕
及び
(C)塩基
を含有する金属加工用潤滑剤組成物であって、
上記化合物(B)の含有割合は、上記金属加工用潤滑剤組成物全体に対して2.5~18質量%であり、
上記塩基(C)の含有量は、上記化合物(B)の含有量を100質量部とした場合に90~750質量部であり、
上記金属加工用潤滑剤組成物を水で20倍に希釈した際の25℃におけるpHが7.0以上9.0未満であることを特徴とする金属加工用潤滑剤組成物。
2.上記塩基(C)が、金属水酸化物及びアミンから選ばれた少なくとも1種である上記項1に記載の金属加工用潤滑剤組成物。
3.上記基油(A)の含有割合が、組成物全体に対して10~70質量%である上記項1に記載の金属加工用潤滑剤組成物。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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