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公開番号
2025168866
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-11-12
出願番号
2024073683
出願日
2024-04-30
発明の名称
電力入札支援装置、電力入札支援方法及び電力入札支援プログラム
出願人
デジタルグリッド株式会社
代理人
弁理士法人 東和国際特許事務所
主分類
G06Q
50/06 20240101AFI20251105BHJP(計算;計数)
要約
【課題】需給調整市場の調整力取引において好適な価格での入札可能調整力の提供が約定した際に、系統用蓄電池の運用者がその約定条件に適合する電力を確保する買い入札を実現することができる電力入札支援装置、電力入札支援方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】
系統用蓄電池の状態に基づいた電力入札を支援する電力入札支援装置100であって、電力需給調整力取引所B10の需給調整市場における第1の三次調整力の取引における売り入札条件情報を生成する第1の入札条件生成手段120と、需給調整市場における約定結果に基づいて日本卸電力取引所C10のスポット市場における買い入札条件情報を生成する第2の入札条件生成手段130とを備えている。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
系統用蓄電池の状態に基づいた電力入札を支援する電力入札支援装置であって、
電力需給調整力取引所の需給調整市場における第1の三次調整力の取引における売り入札条件情報を生成する第1の入札条件生成手段と、
前記需給調整市場における約定結果に基づいて日本卸電力取引所のスポット市場における買い入札条件情報を生成する第2の入札条件生成手段とを備え、
前記売り入札条件情報が、前記需給調整市場において区切られた時間帯であるブロックのうちから入札対象として選択された入札対象ブロックと、該入札対象ブロックにおける前記系統用蓄電池による入札可能調整力と、前記入札対象ブロックにおける売り単価とを含み、
前記買い入札条件情報が、前記スポット市場において区切られた時間帯であるコマのうちから入札対象として選択された入札対象コマと、該入札対象コマにおける前記系統用蓄電池への充電量と、前記入札対象コマにおける買電単価とを含んでいることを特徴とする電力入札支援装置。
続きを表示(約 1,800 文字)
【請求項2】
前記第1の入札条件生成手段が、前記需給調整市場において区切られたブロックのうちから入札対象ブロックを選択するブロック選択部を備え、
該ブロック選択部が、前記入札対象ブロックと前記系統用蓄電池による入札可能調整力を提供しない入札非対象ブロックとを交互に設けるように前記入札対象ブロックを選択することを特徴とする請求項1に記載の電力入札支援装置。
【請求項3】
前記系統用蓄電池の状態を入手する蓄電池状態入手手段をさらに備え、
前記第1の入札条件生成手段が、前記系統用蓄電池による入札可能調整力を算出する調整力算出部を備え、
該調整力算出部が、前記入札対象ブロックにおける前記系統用蓄電池の最大出力、又は前記蓄電池状態入手手段の入手した前記系統用蓄電池の残充放電可能量を前記ブロックの長さで割った値のいずれか小さい方を前記系統用蓄電池による入札可能調整力とすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電力入札支援装置。
【請求項4】
前記第1の入札条件生成手段が、前記第1の三次調整力の過去の約定結果を入手する約定結果入手部と、該約定結果入手部の入手した前記過去の約定結果に基づいて前記売り単価を算出する売り単価算出部とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の電力入札支援装置。
【請求項5】
前記系統用蓄電池の状態を入手する蓄電池状態入手手段をさらに備え、
前記第2の入札条件生成手段が、約定したブロックにおける前記系統用蓄電池による入札可能調整力と前記ブロックの長さと前記蓄電池状態入手手段の入手した前記系統用蓄電池の残充電量とから前記約定したブロックの直前のブロックにおける前記系統用蓄電池への総充電量を算出する総充電量算出部と、前記約定したブロックの直前のブロックにおいて前記系統用蓄電池が前記総充電量を充電するために必要な充電コマ数を算出して前記入札対象コマを選択するコマ選択部とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の電力入札支援装置。
【請求項6】
系統用蓄電池の状態に基づいた電力入札を支援する電力入札支援方法であって、
コンピュータに電力需給調整力取引所の需給調整市場における第1の三次調整力の取引における売り入札条件情報を生成させる第1の入札条件生成ステップと、
前記コンピュータに前記需給調整市場における約定結果に基づいて日本卸電力取引所のスポット市場における買い入札条件情報を生成させる第2の入札条件生成ステップとを有し、
前記売り入札条件情報が、前記需給調整市場において区切られた時間帯であるブロックのうちから入札対象として選択された入札対象ブロックと、該入札対象ブロックにおける前記系統用蓄電池による入札可能調整力と、前記入札対象ブロックにおける売り単価とを含み、
前記買い入札条件情報が、前記スポット市場において区切られた時間帯であるコマのうちから入札対象として選択された入札対象コマと、該入札対象コマにおける前記系統用蓄電池への充電量と、前記入札対象コマにおける買電単価とを含んでいることを特徴とする電力入札支援方法。
【請求項7】
系統用蓄電池の状態に基づいた電力入札を支援するコンピュータに、
電力需給調整力取引所の需給調整市場における第1の三次調整力の取引における売り入札条件情報を生成させる第1の入札条件生成ステップと、
前記需給調整市場における約定結果に基づいて日本卸電力取引所のスポット市場における買い入札条件情報を生成させる第2の入札条件生成ステップとを実行させるためのコンピュータ読み取り可能な電力入札支援プログラムであって、
前記売り入札条件情報が、前記需給調整市場において区切られた時間帯であるブロックのうちから入札対象として選択された入札対象ブロックと、該入札対象ブロックにおける前記系統用蓄電池による入札可能調整力と、前記入札対象ブロックにおける売り単価とを含み、
前記買い入札条件情報が、前記スポット市場において区切られた時間帯であるコマのうちから入札対象として選択された入札対象コマと、該入札対象コマにおける前記系統用蓄電池への充電量と、前記入札対象コマにおける買電単価とを含んでいることを特徴とする電力入札支援プログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、系統用蓄電池の状態に基づいた電力入札を支援する電力入札支援装置、電力入札支援方法及び電力入札支援プログラムに関し、特に、日本卸電力取引所のスポット市場への電力入札および2022年4月より取引が開始された電力需給調整力取引所の需給調整市場における第1の三次調整力への電力入札を支援する電力入札支援装置、電力入札支援方法及び電力入札支援プログラムに関するものである。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
電力小売の全面自由化に伴い、2016年4月より計画値同時同量制度が導入された。
この計画値同時同量制度とは、発電量調整供給契約の契約者となる発電契約者(例えば、発電事業者)の事前に策定した発電計画と発電契約者の実際の発電実績とを管理時間(例えば、30分)単位で一致させると共に、託送供給契約の契約者となる需要契約者(例えば、小売電気事業者)の事前に策定した需要計画(電力需要計画)と需要契約者の実際の需要実績とを30分単位で一致させるという制度である。
さらに計画値同時同量制度では、発電計画と需要計画とを受け取った一般送配電業者は需要と供給とを最終的に一致させる調整力を確保するという、極めて重要な役割を担っている。
調整力(ΔkW)とは、「実需給時点で各時間帯毎に必要な能力をもった電源等を、出力を調整できる状態で予め確保すること」に用いられる電力のことであり、取り扱われる電力の単位として、例えばkW(キロワット)が用いられる。
【0003】
一般送配電事業者は、日本の電気事業法に定められた電気事業者の類型の一つであり、経済産業大臣から一般送配電事業を営む許可を受けた者である。
この経済産業大臣による一般送配電事業の許可は日本全土を10に分割した供給区域ごとに行われており、現在では、供給区域ごとに1つの一般送配電事業者が存在している。
【0004】
そして、供給区域を越えた広域的な調整力の調達・運用と、市場原理による競争活性化や透明化による調整力の調達コスト低減とを図るために、2021年4月に需給調整市場が電力需給調整力取引所に開設されて調整力の取引が開始した(例えば、非特許文献1を参照)。
【0005】
また、近年、系統用蓄電池は、その特性(瞬動性、出力の双方向性等)を活かすことで、再生可能エネルギーのインバランスを回避すること、調整力を提供すること、系統混雑緩和対策への活用などが期待されている。
そして、系統用蓄電池は、需給調整市場、卸電力取引市場等における収入を組み合わせて投資回収していくビジネスモデル、すなわち、電力価格が安いタイミングで電力を購入して系統用蓄電池に蓄電を行い、電力価格が高いタイミングで電力を売却して系統用蓄電池から放電を行うことが想定されている(例えば、非特許文献2を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
「需給調整市場について」(2023年7月31日、資源エネルギー庁)https://www.meti.go.jp/shingikai/enecho/denryoku_gas/denryoku_gas/seido_kento/pdf/083_03_00.pdf
「アグリゲーションビジネス及び系統用蓄電池に関する取組について」(令和4年1月19日、資源エネルギー庁)https://www.meti.go.jp/shingikai/energy_environment/energy_resource/pdf/017_03_00.pdf
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、系統用蓄電池には満充電容量が存在することから、満充電容量を超える充放電ができず、系統用蓄電池を活用した利益の最大化を図るためには、系統用蓄電池の能力を考慮して各種電力市場へ入札する必要がある。
【0008】
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、需給調整市場の調整力取引において好適な価格での調整力の提供が約定した際に、系統用蓄電池の運用者がその約定条件に適合する電力を確保する買い入札を実現することができる電力入札支援装置、電力入札支援方法及び電力入札支援プログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1に係る発明は、系統用蓄電池の状態に基づいた電力入札を支援する電力入札支援装置であって、電力需給調整力取引所の需給調整市場における第1の三次調整力の取引における売り入札条件情報を生成する第1の入札条件生成手段と、前記需給調整市場における約定結果に基づいて日本卸電力取引所のスポット市場における買い入札条件情報を生成する第2の入札条件生成手段とを備え、前記売り入札条件情報が、前記需給調整市場において区切られた時間帯であるブロックのうちから入札対象として選択された入札対象ブロックと、該入札対象ブロックにおける前記系統用蓄電池による入札可能調整力と、前記入札対象ブロックにおける売り単価とを含み、前記買い入札条件情報が、前記スポット市場において区切られた時間帯であるコマのうちから入札対象として選択された入札対象コマと、該入札対象コマにおける前記系統用蓄電池への充電量と、前記入札対象コマにおける買電単価とを含んでいることにより、前述した課題を解決するものである。
【0010】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載された電力入札支援装置の構成に加えて、前記第1の入札条件生成手段が、前記需給調整市場において区切られたブロックのうちから入札対象ブロックを選択するブロック選択部を備え、該ブロック選択部が、前記入札対象ブロックと前記系統用蓄電池による入札可能調整力を提供しない入札非対象ブロックとを交互に設けるように前記入札対象ブロックを選択することにより、前述した課題をさらに解決するものである。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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