TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025156114
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-14
出願番号
2025050455
出願日
2025-03-25
発明の名称
ガソリン組成物およびガソリン組成物の製造方法
出願人
コスモ石油株式会社
代理人
弁理士法人あしたば国際特許事務所
主分類
C10L
1/02 20060101AFI20251002BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約
【課題】エタノールを多量含有する場合においても、蒸気圧の上昇を抑制し所望の蒸留性状を発揮し得る新規なガソリン組成物を提供する。
【解決手段】軽質接触分解ガソリン、C4留分を原料として生成する2,4,4-トリメチル-1-ペンテンおよび2,4,4-トリメチル-2-ペンテンを含有する留分、脱ベンゼン重質接触改質ガソリン並びにエタノールとともに、重質接触分解ガソリンか、ナフサクラッカーから得られる炭素数6~炭素数8の留分の水素化物であって芳香族分含有量が10.0容量%以下である留分およびアルキレートか、または、アルキレートおよび重質接触分解ガソリンを各々所定範囲で含有し、さらに、RON、リード蒸気圧、70℃留出量、50容量%留出温度、15℃における密度、芳香族分含有量およびオレフィン分含有量が各々所定範囲にあるガソリン組成物である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
(1)軽質接触分解ガソリンを15.0~30.0容量%、
(2)C4留分を原料としてメチルエチルケトンを製造する装置から生成する、2,4,4-トリメチル-1-ペンテンと2,4,4-トリメチル-2-ペンテンとを含有する留分を1.0~4.0容量%、
(3)脱ベンゼン重質接触改質ガソリンを40.0~55.0容量%、
(4)エタノールを7.0~15.0容量%含有するとともに、
(5A)重質接触分解ガソリンを18.0~24.0容量%含有するか、
(5B)ナフサクラッカーから得られる炭素数6~炭素数8の留分の水素化物であって芳香族分含有量が10.0容量%以下である留分を4.0~9.0容量%およびアルキレートを9.0~15.0容量%含有するか、または、
(5C)アルキレートを5.0~10.0容量%および重質接触分解ガソリンを3.0~8.0容量%含有し、
さらに、
(a)リサーチ法オクタン価が96.0以上、
(b)リード蒸気圧が50.0~67.0kPa、
(c)70℃留出量が20.0~48.0容量%、
(d)50容量%留出温度が70.0~105.0℃、
(e)15℃における密度が0.7300~0.7830g/cm
3
、
(f)芳香族分含有量が45.0容量%以下、
(g)オレフィン分含有量が25.0容量%以下
であることを特徴とするガソリン組成物。
続きを表示(約 700 文字)
【請求項2】
ガソリン組成物を製造する方法であって、構成基材として、
(1)軽質接触分解ガソリンを15.0~30.0容量%、
(2)C4留分を原料としてメチルエチルケトンを製造する装置から生成する、2,4,4-トリメチル-1-ペンテンと2,4,4-トリメチル-2-ペンテンとを含有する留分を1.0~4.0容量%、
(3)脱ベンゼン重質接触改質ガソリンを40.0~55.0容量%、
(4)エタノールを7.0~15.0容量%配合するとともに、
(5A)重質接触分解ガソリンを18.0~24.0容量%配合するか、
(5B)ナフサクラッカーから得られる炭素数6~炭素数8の留分の水素化物であって芳香族分含有量が10.0容量%以下である留分を4.0~9.0容量%およびアルキレートを9.0~15.0容量%配合するか、または、
(5C)アルキレートを5.0~10.0容量%および重質接触分解ガソリンを3.0~8.0容量%配合することにより、
(a)リサーチ法オクタン価が96.0以上、
(b)リード蒸気圧が50.0~67.0kPa、
(c)70℃留出量が20.0~48.0容量%、
(d)50容量%留出温度が70.0~105.0℃、
(e)15℃における密度が0.7300~0.7830g/cm
3
、
(f)芳香族分含有量が45.0容量%以下、
(g)オレフィン分含有量が25.0容量%以下
であるガソリン組成物を製造する
ことを特徴とするガソリン組成物の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガソリン組成物およびガソリン組成物の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、石油資源を有効活用し環境負荷を低減すること等を目的として、原油由来の各種基材とともにエタノールを配合したガソリン組成物が検討されるようになっている。
【0003】
上記エタノールとしては、バイオマスから得られるエタノール(バイオマスエタノールまたはバイオエタノール)が再生可能原料として知られるようになっている。
具体的には、上記バイオエタノールとして、(i)サトウキビやトウモロコシ等のバイオマスを発酵させ蒸留することによって製造されるものや、(ii)バイオマスからセルロースを分離し、分離したセルロースを、酵素を用いて糖分に分解し、微生物によってアルコール変換する方法により製造されるものが知られるようになっている。
【0004】
また、エタノールは、オクタン価が高くガソリン基材として有用であるばかりか、石油由来の基材に比較して燃焼時に一酸化炭素や炭化水素の排出量が少ないことから、環境負荷低減に寄与し得ると考えられる。
【0005】
一方、エタノールは親水性が高いために、エタノールを含有したガソリンは周囲の水分を取り込み易く、含水量が所定量以上になると、条件によってはガソリン層と水層とに分離してエタノールが水層に取り込まれてしまう(例えば特許文献1や特許文献2等参照)。その結果、ガソリン組成物が、エタノールを含有することを前提として期待された性状と相違する性状を示すようになり、ガソリン車の適切な運転性能が得られない場合が想定される。
【0006】
このような状況下、我が国においては、従来より、「揮発油等の品質の確保に関する法律(品確法)」によってエタノールの使用が規制されていたが、2003年の法改正により、3容量%までの制限を設けた上で、ガソリン組成物中へのエタノールの配合が認められるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
米国特許第4207076号明細書
特表2003-520891号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
一方、石油連盟においては、上記水分の取り込みを抑制すること等を目的として、エタノールに代えて、エタノールとイソブテンとを反応させて得られるエチルターシャリーブチルエーテル(ETBE)を配合したガソリン組成物を導入することを決定し、各社において販売するに至っている。
【0009】
このように、我が国においては、ガソリン組成物へエタノールを配合することに代えてETBEを配合する対応を採っているものの、近年の諸外国における導入状況等を踏まえ、我が国においてもガソリン組成物中にエタノールを配合しその上限を10容量%程度まで引き上げることが検討されるようになっている。
【0010】
しかしながら、本発明者が検討したところ、ガソリン組成物中のエタノールの配合量が10容量%程度になると、ガソリン基材として使用される原油由来の各種基材を構成する化合物とエタノールとが共沸現象を生じ易くなり、ガソリン組成物の蒸気圧が上昇したり、蒸留性状の変化を生じ易くなって、製品規格を満たし難くなることが判明した。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
コスモ石油株式会社
航空燃料油
7日前
コスモ石油株式会社
航空燃料油
7日前
コスモ石油株式会社
ガード触媒の評価方法
9日前
コスモ石油株式会社
ガソリン組成物およびガソリン組成物の製造方法
2日前
コスモ石油株式会社
ガソリン組成物およびガソリン組成物の製造方法
2日前
コスモ石油株式会社
ガソリン組成物およびガソリン組成物の製造方法
7日前
コスモ石油株式会社
ガソリン組成物およびガソリン組成物の製造方法
7日前
株式会社ユシロ
潤滑剤組成物
7日前
株式会社ユシロ
金属加工用潤滑剤組成物
6日前
出光興産株式会社
潤滑油組成物
7日前
本田技研工業株式会社
液体燃料の製造方法
7日前
ENEOS株式会社
グリース組成物
9日前
本田技研工業株式会社
液体燃料の製造方法
6日前
三浦工業株式会社
ガス化装置
2日前
株式会社神鋼環境ソリューション
搬送装置
6日前
三菱重工業株式会社
炭化炉及びその制御方法
6日前
コスモ石油株式会社
航空燃料油
7日前
コスモ石油株式会社
航空燃料油
7日前
出光興産株式会社
潤滑油基油
7日前
株式会社神鋼環境ソリューション
炭化物製造設備
6日前
出光興産株式会社
再生絶縁油の製造方法
6日前
出光興産株式会社
潤滑油組成物
7日前
コスモ石油株式会社
ガード触媒の評価方法
9日前
コスモ石油ルブリカンツ株式会社
潤滑油組成物
6日前
コスモ石油ルブリカンツ株式会社
潤滑油組成物
6日前
コスモ石油ルブリカンツ株式会社
グリース組成物
6日前
協同油脂株式会社
非延焼性グリース組成物
7日前
コスモ石油ルブリカンツ株式会社
グリース組成物
7日前
コスモ石油ルブリカンツ株式会社
グリース組成物
9日前
日鉄ケミカル&マテリアル株式会社
精製木酢液の製造方法
9日前
本田技研工業株式会社
液体燃料製造システム、液体燃料の製造方法
7日前
本田技研工業株式会社
合成ガスの製造方法、及び燃料製造システム
9日前
本田技研工業株式会社
合成ガス製造方法、及び合成ガス製造システム
7日前
JFEスチール株式会社
堆積物の除去装置及び堆積物の除去方法
7日前
コスモ石油ルブリカンツ株式会社
内燃機関用潤滑油組成物
6日前
出光興産株式会社
バイオマス燃料の製造方法及びバイオマス燃料
6日前
続きを見る
他の特許を見る