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公開番号
2025151160
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-09
出願番号
2024052438
出願日
2024-03-27
発明の名称
グリース組成物
出願人
コスモ石油ルブリカンツ株式会社
代理人
弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類
C10M
169/02 20060101AFI20251002BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約
【課題】トラクション係数が高く、せん断安定性にも優れるグリース組成物を提供する。
【解決手段】40℃でのトラクション係数が0.07~0.14である基油と、カルシウムスルホネートコンプレックスである増ちょう剤と、を含むグリース組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
40℃でのトラクション係数が0.07~0.14である基油と、カルシウムスルホネートコンプレックスである増ちょう剤と、を含むグリース組成物。
続きを表示(約 850 文字)
【請求項2】
前記基油は、120℃でのトラクション係数が0.06~0.12である、請求項1に記載のグリース組成物。
【請求項3】
グリース組成物でのトラクション係数が0.13~0.16である、請求項1又は請求項2に記載のグリース組成物。
【請求項4】
前記基油が、α-アルキルスチレン系基油、ポリブテン系基油、及びエステル系基油からなる群より選択される少なくとも1つである、請求項1又は請求項2に記載のグリース組成物。
【請求項5】
前記α-アルキルスチレン系基油は、
(A)一般式(1)~(3)のいずれかで表されるα-アルキルスチレン2~3量体水素化物からなる群より選ばれる少なくとも1種を、α-アルキルスチレン系基油の全質量に対して25質量%~100質量%含む、請求項4に記載のグリース組成物。
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(一般式(1)~(3)中、
R1~R19は、それぞれ独立して、水素原子、炭素数1~3のアルキル基、又はシクロヘキシル基であり、
Q1~Q7は、それぞれ独立して、炭素数1~3のアルキル基又はシクロヘキシル基であり、
n1~n7は、それぞれ独立して0~5の整数を表し、n1~n7が2~5の整数である場合には複数のQ1~Q7の個々の基はそれぞれ独立に選択される。)
【請求項6】
前記ポリブテン系基油は、40℃でのトラクション係数が0.07~0.14である、請求項4に記載のグリース組成物。
【請求項7】
前記エステル系基油は、40℃でのトラクション係数が0.07~0.14である、請求項4に記載のグリース組成物。
【請求項8】
前記増ちょう剤の含有量が、グリース組成物の全質量に対して、30質量%~80質量%である、請求項1又は請求項2に記載のグリース組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、グリース組成物に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
トラクションドライブ装置は、転がり摩擦及び滑り摩擦を利用した動力伝達装置である。トラクションドライブ装置において、円柱又は円錐回転体に挟み込まれた油膜は、高圧になると流動性を失って硬化することにより、せん断に対する抵抗力が生じ、転がり摩擦及び滑り摩擦が発生する。
【0003】
このようなトラクションドライブ装置において用いられる油としては、動力伝達及び装置の小型軽量化の観点から、従来の液体の油(潤滑油)に代えて、グリースが有利とされている。そして、ローラー等が押し付け合って起こる動力伝達の容量を表すトラクション係数の高さも求められている。
【0004】
例えば、特許文献1には、トルク容量が大きく使用条件が過酷なトラクションドライブ用として好適であり、広い温度範囲で高いトラクション係数を有し、かつ低温特性にも優れたトラクショングリース組成物が開示されている。
【0005】
さらに、特許文献2には、低トルク性及び極圧性に優れる食品機械用グリース組成物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2020-8067号公報
特開2019-94504号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、従来のグリース組成物は、トラクション機構での使用に伴い、せん断作用を受け、一時的又は永久的粘度低下を起こす場合があった。このようにせん断に対する安定性が低下すると、ちょう度が低下し、すなわちグリース組成物が硬くなり、トラクション機構でのトルク損失が発生しやすかった。
【0008】
本開示は上記に鑑みてなされたものであり、本開示は、トラクション係数が高く、せん断安定性にも優れるグリース組成物の提供に関する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示には、以下の態様が含まれる。
<1> 40℃でのトラクション係数が0.07~0.14である基油と、カルシウムスルホネートコンプレックスである増ちょう剤と、を含むグリース組成物。
<2> 前記基油は、120℃でのトラクション係数が0.06~0.12である、<1>に記載のグリース組成物。
<3> グリース組成物でのトラクション係数が0.13~0.16である、<1>又は<2>に記載のグリース組成物。
<4> 前記基油が、α-アルキルスチレン系基油、ポリブテン系基油、及びエステル系基油からなる群より選択される少なくとも1つである、<1>~<3>のいずれか1つに記載のグリース組成物。
<5> 前記α-アルキルスチレン系基油は、
(A)一般式(1)~(3)のいずれかで表されるα-アルキルスチレン2~3量体水素化物からなる群より選ばれる少なくとも1種を、α-アルキルスチレン系基油の全質量に対して25質量%~100質量%含む、<4>に記載のグリース組成物。
【0010】
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92
(【0011】以降は省略されています)
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