TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025151369
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-09
出願番号
2024052757
出願日
2024-03-28
発明の名称
航空燃料油
出願人
コスモ石油株式会社
代理人
弁理士法人あしたば国際特許事務所
主分類
C10L
1/04 20060101AFI20251002BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約
【課題】特定のイソパラフィン系基材を含む場合においても、析出点が低く低温流動性に優れた航空燃料油を提供する。
【解決手段】平均炭素数が13.0~17.0であり、イソパラフィンの含有量が80.0~100.0容量%であるイソパラフィン系基材を1.0~50.0容量%、二環ナフテン類の含有量が6.0~17.0容量%であり、三環ナフテン類の含有量が1.5~3.5容量%であり、ナフテンベンゼン類の含有量が2.0~7.0容量%である灯油基材を50.0~99.0容量含むことを特徴とする航空燃料油である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
平均炭素数が13.0~17.0であり、イソパラフィンの含有量が80.0~100.0容量%であるイソパラフィン系基材を1.0~50.0容量%、
二環ナフテン類の含有量が6.0~17.0容量%であり、三環ナフテン類の含有量が1.5~3.5容量%であり、ナフテンベンゼン類の含有量が2.0~7.0容量%である灯油基材を50.0~99.0容量%
含むことを特徴とする航空燃料油。
続きを表示(約 100 文字)
【請求項2】
前記灯油基材中の一環ナフテン類の含有量に対する前記灯油基材中の二環ナフテン類および三環ナフテン類の合計含有量の比が、容量比で、0.5~1.4である請求項1に記載の航空燃料油。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、航空燃料油に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
航空燃料油(「航空タービン燃料油」とも称する場合がある。)は、航空機用タービンエンジンに用いられる燃料油であって、航空機の主翼中に貯蔵され、エンジンへの供給に際し、エンジンからの排熱と熱交換することにより燃焼効率を上げると共に、エンジン冷却の役割をも担っている。
【0003】
航空燃料油を構成する燃料油基材としては、通常、原油を常圧蒸留して得られる灯油留分(直留灯油)を水素化脱硫した灯油基材(水素化脱硫灯油基材)が主に用いられている。
【0004】
一方、近年、持続可能な航空燃料油(SAF(Sustainable aviation fuel)または再生可能代替航空燃料油として、化石燃料に代えて、生物由来の有機性資源(バイオマス)を原料とし、発酵、搾油、熱分解処理等して製造された基材を含有する再生可能原料を用いた航空燃料油が注目されるようになっている。
【0005】
例えば、特許文献1(特開2014-159597号公報)には、C
1+
O
1+
炭化水素を含む水溶性酸素化炭化水素を準備する段階と、前記酸素化炭化水素を脱酸素触媒の存在下にて接触反応させ、C
1+
O
1-3
炭化水素を含む酸素化物を生成する段階と;前記酸素化物を縮合触媒の存在下に縮合温度及び縮合圧力にて接触反応させ、C
4+
化合物を生成する段階とを施した上で、さらに蒸留処理して得られた留分を構成基材とする、航空燃料油等が提案されている。
【0006】
また、バイオマスを原料とする航空燃料油として、例えば、木質バイオマスをガス化炉に投入してH
2
とCOを主成分とする合成ガス(Syngass)を得た後、フィッシャー・トロプシュ反応(FT反応)によって炭化水素を合成し、さらに水素を添加し異性化反応を行って航空燃料油の構成基材を生成する方法が提案されるようになっている。
【0007】
さらに、廃食油や藻類中の油脂や、一般的な動植物油から得られる油脂を原料として合成された、パラフィン(鎖状飽和炭化水素)類を主成分として含む航空燃料油の構成基材(HEFA-SPK(Hydroprocessed Esters and Fatty Acids Synthetic Paraffinic Kerosene))も知られるようになっている。
例えば、上記藻類や、ジャトロファ、カメリナ等の植物の種子から得られる油脂に対して脱酸素化処理および水素化処理を施すことにより、パラフィンを主成分とする航空燃料油の構成基材とする方法や、廃食油や一般的な油脂に由来するさまざまな脂質を水素化処理し、不純物を除去した後、得られたパラフィン分を異性化し、適宜分留処理してイソパラフィンを主成分とする航空燃料油の構成基材とする方法等を挙げることができる。
【0008】
加えて、バイオマスを発酵させて産生したエタノールやブタノール等のいわゆるバイオアルコールを原料として合成された、イソパラフィン(分岐鎖状飽和炭化水素)を主成分として含む航空燃料油の構成基材(ATJ-SPK (Alcohol to Jet Synthetic Paraffinic Kerosene))も知られるようになっている。
例えば、発酵法により産生されたエタノールを脱水反応によりエチレンとした後、これを重合してオリゴマー化することにより、イソパラフィン(分岐鎖状飽和炭化水素)を主成分とする航空燃料油の構成基材とする方法が知られるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開2014-159597号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
ところで、航空機が成層圏付近の高度を飛行する場合には、例えば-40℃程度の低温下で飛行することになることから、航空機用燃料油中の水分の氷結やワックス分の析出を抑制し、フィルター、配管等が閉塞しないような低温特性を有することが重要である。
このため、航空燃料油としては、-40℃における流動性に優れるとともに析出点の低いものが求められており、石油連盟の「共同利用貯油施設向け統一規格:ISSUE 30」には、航空機用燃料油の析出点(Freezing Point)は-47.0℃以下とすることが規定されている。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
合同会社双晶
製炭方法
18日前
三洋化成工業株式会社
導電剤及び潤滑剤組成物
6日前
株式会社ユシロ
金属加工用潤滑剤組成物
25日前
本田技研工業株式会社
液体燃料の製造方法
25日前
株式会社神鋼環境ソリューション
搬送装置
25日前
三浦工業株式会社
ガス化装置
21日前
ENEOS株式会社
グリース組成物
8日前
三菱重工業株式会社
炭化炉及びその制御方法
25日前
日本製鉄株式会社
コークスの粉化量予測方法
6日前
株式会社神鋼環境ソリューション
炭化物製造設備
25日前
出光興産株式会社
再生絶縁油の製造方法
25日前
株式会社ダイゾー
グリース組成物
14日前
三菱重工業株式会社
炉壁及びガス化炉並びに炉壁の製造方法
14日前
コスモ石油ルブリカンツ株式会社
潤滑油組成物
25日前
旭化成株式会社
炭素数6~8の炭化水素含有留分の製造方法
5日前
三菱重工業株式会社
燃料製造システム、及び燃料製造方法
今日
コスモ石油ルブリカンツ株式会社
内燃機関用潤滑油組成物
25日前
出光興産株式会社
バイオマス燃料の製造方法及びバイオマス燃料
25日前
ENEOS株式会社
グリース組成物
今日
株式会社シーヴイテック
合成燃料製造方法及び合成燃料製造装置
今日
ガス・ウォーター株式会社
木質バイオペレット、及び木質バイオペレット
25日前
コスモ石油株式会社
ガソリン組成物およびガソリン組成物の製造方法
21日前
コスモ石油株式会社
ガソリン組成物およびガソリン組成物の製造方法
21日前
日鉄環境株式会社
安水中の懸濁物質及び油分の除去方法、並びに安水用高分子凝集剤
8日前
協同油脂株式会社
等速ジョイント用グリース組成物及び固定式等速ジョイント
21日前
日新電機株式会社
油入電気機器用の電気絶縁油基油、これを含有する電気絶縁油及び油入電気機器
11日前
ENEOS株式会社
冷凍機油及び冷凍機用作動流体組成物
18日前
株式会社レゾナック
石油系ピッチの製造方法及び石油系ピッチ
13日前
アフトン・ケミカル・コーポレーション
向上した燃費のための潤滑組成物
21日前
ガス・ウォーター株式会社
木質バイオガス生成システム、木質バイオガス生成システムを用いた発電装置、木質バイオ材製造装置及び木質バイオガス生成方法
25日前
シェブロン・オロナイト・テクノロジー・ビー.ブイ.
ハイブリッド車用の潤滑油組成物
13日前
サンデン株式会社
車両用空気調和装置
5日前
株式会社日立製作所
制御装置,移動体,制御システム及び制御方法
21日前
ザ ペン ステイト リサーチ ファンデーション
抗癌療法としての正常細胞および腫瘍細胞の小分子TRAIL遺伝子誘導
18日前
三菱重工業株式会社
水素製造システム及び水素製造方法
25日前
キヤノン株式会社
情報処理装置、情報処理装置の制御方法、プログラム及び記憶媒体
5日前
続きを見る
他の特許を見る