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公開番号
2025161627
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-24
出願番号
2024064977
出願日
2024-04-12
発明の名称
油入電気機器用の電気絶縁油基油、これを含有する電気絶縁油及び油入電気機器
出願人
日新電機株式会社
代理人
弁理士法人三枝国際特許事務所
主分類
C10M
105/34 20060101AFI20251017BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約
【課題】良好な部分放電特性及び環境調和性を有する油入電気機器用の電気絶縁油基油を提供する。
【解決手段】下記一般式(I)で表されるエステル化合物(A)を含有する、油入電気機器用の電気絶縁油基油。
R
1
-COO-R
2
・・・(I)
ただし、式(I)中、R
1
は、炭素数6~10のアリール基又は炭素数6~10のアリールアルキル基であり、R
2
は、炭素数12以上の直鎖状又は炭素数12以上の分岐鎖状の炭化水素基である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
下記一般式(I)で表されるエステル化合物(A)を含有する、油入電気機器用の電気絶縁油基油。
R
1
-COO-R
2
・・・(I)
ただし、式(I)中、R
1
は、炭素数6~10のアリール基又は炭素数6~10のアリールアルキル基であり、R
2
は、炭素数12以上の直鎖状又は炭素数12以上の分岐鎖状の炭化水素基である。
続きを表示(約 550 文字)
【請求項2】
前記式(I)中、R
1
は、炭素数6~10のアリール基である、請求項1に記載の油入電気機器用の電気絶縁油基油。
【請求項3】
前記式(I)中、R
2
は、炭素数12以上の分岐鎖状の炭化水素基である、請求項1に記載の油入電気機器用の電気絶縁油基油。
【請求項4】
前記式(I)中、R
2
は、炭素数12~15の分岐鎖状の炭化水素基である、請求項1に記載の油入電気機器用の電気絶縁油基油。
【請求項5】
アルキルベンゼン、アルキルナフタレン、ジアリールアルカン、トリアリールアルカン及び鉱油からなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物(B)を含有する、請求項1に記載の油入電気機器用の電気絶縁油基油。
【請求項6】
(A)成分/(B)成分で表される質量比が90/10~20/80である、請求項5に記載の油入電気機器用の電気絶縁油基油。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか一項に記載の油入電気機器用の電気絶縁油基油を含有する、油入電気機器用の電気絶縁油。
【請求項8】
請求項7に記載の油入電気機器用の電気絶縁油を備える、油入電気機器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、油入電気機器用の電気絶縁油基油、これを含有する電気絶縁油及び油入電気機器に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、変圧器、ケーブル、遮断器、コンデンサ等の油入電気機器においては、絶縁や冷却を目的として電気絶縁油が用いられている。油入電気機器は、高い電界下で使用されるためその内部で部分放電が発生する可能性がある。そのため、油入電気機器に用いられる絶縁油には、優れた部分放電特性、即ち、高い電界下において部分放電が発生し難いこと(部分放電開始電圧が高いこと)、部分放電が発生しても速やかに消滅されること(部分放電消滅電圧が高いこと)が求められる。
【0003】
電気絶縁油の基油として、鉱物油、シリコーン油、PCB(ポリ塩化ビフェニル)、ジベンジルトルエン等が使用されてきた。しかしながら、これらの基油は、一般に生分解性が悪く環境中に漏洩した際の負荷が問題視されている。さらに、鉱物油は、限りある資源であることから今後その使用が制限される可能性がある。シリコーン油は、一般に粘度が高く熱伝導性も低い。そのため、油入電気機器の冷却効果に劣り、油入電気機器をコンパクトに構成することが難しくなる。
【0004】
近年、生分解性に優れる植物油、脂肪酸エステルを電気絶縁油の基油として用いることが検討されている。例えば、特許文献1には、植物油を含有する電気絶縁油が開示されている。特許文献2には、高級脂肪酸エステル化合物を含有する高級脂肪酸エステル系溶剤が、電気絶縁油等の用途に有効であることが開示されている。
【0005】
しかしながら、特許文献1、特許文献2の技術では、充分な部分放電特性が得られない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2010-287788号公報
特開2004-149705号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
また、近年、難分解性、生物蓄積性及び毒性を有する物質は、PBT物質(Persistent Bioaccumulative Toxic)と呼ばれ、多方面においてその使用が制限されてきている。特に、欧州その他の国において、化学物質の使用規制はより一層厳しくなっており、電気絶縁油として用いられる基油の使用においても環境調和性に注目が高まっている。例えば、GHS分類において、安息香酸2-エチルヘキシルは、ヒトに対する生殖毒性が疑われる化学物質として区分2に分類されていることから、その使用が制限される可能性がある。このため、PBT物質を含まない環境調和性を有する電気絶縁油基油の開発が求められている。
【0008】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、良好な部分放電特性及び環境調和性を有する油入電気機器用の電気絶縁油基油を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、鋭意検討した結果、以下の油入電気機器用の電気絶縁油基油が、上記課題を解決できることを見出した。
【0010】
すなわち本発明は、以下の構成を有する。
[1]下記一般式(I)で表されるエステル化合物(A)を含有する、油入電気機器用の電気絶縁油基油。
R
1
-COO-R
2
・・・(I)
ただし、式(I)中、R
1
は、炭素数6~10のアリール基又は炭素数6~10のアリールアルキル基であり、R
2
は、炭素数12以上の直鎖状又は炭素数12以上の分岐鎖状の炭化水素基である。
[2]前記式(I)中、R
1
は、炭素数6~10のアリール基である、[1]に記載の油入電気機器用の電気絶縁油基油。
[3]前記式(I)中、R
2
は、炭素数12以上の分岐鎖状の炭化水素基である、[1]又は[2]に記載の油入電気機器用の電気絶縁油基油。
[4]前記式(I)中、R
2
は、炭素数12~15の分岐鎖状の炭化水素基である、[1]~[3]のいずれか一項に記載の油入電気機器用の電気絶縁油基油。
[5]アルキルベンゼン、アルキルナフタレン、ジアリールアルカン、トリアリールアルカン及び鉱油からなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物(B)を含有する、[1]~[4]のいずれか一項に記載の油入電気機器用の電気絶縁油基油。
[6](A)成分/(B)成分で表される質量比が90/10~20/80である、[5]に記載の油入電気機器用の電気絶縁油基油。
[7][1]~[6]のいずれか一項に記載の油入電気機器用の電気絶縁油基油を含有する、電気絶縁油。
[8][7]に記載の電気絶縁油を備える、油入電気機器。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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