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公開番号2025162354
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-27
出願番号2024065606
出願日2024-04-15
発明の名称グリース組成物
出願人ENEOS株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C10M 171/00 20060101AFI20251020BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約【課題】低トルクのグリース組成物の提供。
【解決手段】基油(A)と、増ちょう剤(B)とを含有するグリース組成物であって、大型放射光施設SPring-8のBL20XUを用いて、各増ちょう剤の体積を算出した際に、体積が1.0×1012nm3未満の前記増ちょう剤の体積割合が、50%以上である、グリース組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
基油(A)と、増ちょう剤(B)とを含有するグリース組成物であって、
大型放射光施設SPring-8のBL20XUを用いて、前記グリース組成物を先端が200μmの金属製の針先に付着させ、前記グリース組成物が付着した金属製の針先をサンプルホルダーに固定し、前記サンプルホルダーを回転ステージ上に設置し、X線を照射し、サンプルを透過したX線を蛍光スクリーンと可視光用CCDとを組み合わせたX線画像検出器において以下の測定条件で透過画像を得て、当該透過画像をフィルタ補正逆投影法により画像の再構成を行うことで断層像を得て、画像解析ソフト(AVIZO 3D:サーモフィッシャーサイエンティフィック製)を用いて3次元画像を作成し、3次元化した画像の中心から37.9μm×37.9μm×37.9μmの立方体を解析範囲として、2値化処理により増ちょう剤に相当する部分を抽出し、抽出した画像のボクセル数から各増ちょう剤の体積を算出した際に、体積が1.0×10
12
nm

未満の前記増ちょう剤の体積割合が、50%以上である、グリース組成物。
[測定条件]
照射X線エネルギー:20keV
測定モード:ナノCT測定(位相コントラスト)
露光時間:555.6 msec
視野:φ50μm
画素サイズ:42.1nm/pixel
走査範囲:0°から180°まで0.1°刻み
続きを表示(約 150 文字)【請求項2】
体積が1.0×10
12
nm

未満の前記増ちょう剤の比率が、80%以上である、請求項1に記載のグリース組成物。
【請求項3】
前記増ちょう剤(B)は、金属コンプレックス石けんを含む、請求項1又は2に記載のグリース組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、グリース組成物に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
グリースは、基油に親油性の強い固体の増ちょう剤を分散させて半固体状にした潤滑剤である。グリースは、潤滑油に比べ潤滑部に付着しやすく、流出しにくい。そのため、グリースを用いることにより、潤滑システムの機械構造を簡略化できる。また、グリースは、潤滑油に比べ漏れも少なくクリーンな環境を実現でき、補給間隔も潤滑油に比べ少なくすることが可能である。
グリースは、主に転がり軸受、すべり軸受、ボールネジ、直動ガイド、および歯車等の機械要素の潤滑に用いられる。転がり軸受は、工作機械の主軸、鉄道車両の車両、自動車のオルタネータ等のエンジン補機、等速ジョイント、およびホイール等に幅広く用いられている。
【0003】
近年の省エネルギー化、高効率化の要求を受けて、軸受回転トルクを低減することが望まれている。
例えば、特許文献1には、レーザー回折法によって測定された増ちょう剤粒度分布から算出される増ちょう剤の相対表面積が特定の値以上であるグリース組成物が開示されている。該トルク組成物によれば、攪拌抵抗に起因するトルクを低減することができると開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-204623号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
省エネルギー化、高効率化の要求レベルがより高まっており、より高いレベルのトルクの低減性が求められている。
【0006】
特許文献1に開示されているようなレーザー回折・散乱法は、粒子の粒径を簡易に測定できる手法であるが、粒径分布の計算に用いる基本的な仮定においては、全ての分布が、測定対象の粒子の形状が球状である場合の分布と同じであるとしているため、測定対象の粒子の形状が球形ではなく、長かったり薄かったりする場合は、粒子の粒径を適切に測定できない問題がある。一般的な増ちょう剤は、球状ではないため、レーザー回折・散乱法で増ちょう剤の粒子の粒径を正確に計測することはできない。
【0007】
また、電子顕微鏡で増ちょう剤のみの大きさや形状を観察することは可能であるが、真空中で基油が蒸発してしまうため、グリース組成物中の増ちょう剤の大きさや形状を観察することは困難である。
【0008】
グリース組成物中の増ちょう剤の大きさや形状を適切に評価できない場合は、特定のパラメータを満たすように、グリース組成物製造時のせん断力の強弱等を制御した場合であっても、得られたグリース組成物は、目的の効果が得られない場合がある。
【0009】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、低トルクのグリース組成物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の課題を解決するために、本発明は以下の構成を採用した。
[1]基油(A)と、増ちょう剤(B)とを含有するグリース組成物であって、大型放射光施設SPring-8のBL20XUを用いて、前記グリース組成物を先端が200μmの金属製の針先に付着させ、前記グリース組成物が付着した金属製の針先をサンプルホルダーに固定し、前記サンプルホルダーを回転ステージ上に設置し、X線を照射し、サンプルを透過したX線を蛍光スクリーンと可視光用CCDとを組み合わせたX線画像検出器において以下の測定条件で透過画像を得て、当該透過画像をフィルタ補正逆投影法により画像の再構成を行うことで断層像を得て、画像解析ソフト(AVIZO 3D:サーモフィッシャーサイエンティフィック製)を用いて3次元画像を作成し、3次元化した画像の中心から37.9μm×37.9μm×37.9μmの立方体を解析範囲として、2値化処理により増ちょう剤に相当する部分を抽出し、抽出した画像のボクセル数から各増ちょう剤の体積を算出した際に、体積が1.0×10
12
nm

未満の前記増ちょう剤の体積割合が、50%以上である、グリース組成物。
[測定条件]
照射X線エネルギー:20keV
測定モード:ナノCT測定(位相コントラスト)
露光時間:555.6 msec
視野:φ50μm
画素サイズ:42.1nm/pixel
走査範囲:0°から180°まで0.1°刻み
[2]体積が1.0×10
12
nm

未満の前記増ちょう剤の比率が、80%以上である、[1]に記載のグリース組成物。
[3]前記増ちょう剤(B)は、金属コンプレックス石けんを含む、[1]又は[2]に記載のグリース組成物。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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