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公開番号2025152902
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-10
出願番号2024055077
出願日2024-03-28
発明の名称潤滑油組成物
出願人コスモ石油ルブリカンツ株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類C10M 169/04 20060101AFI20251002BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約【課題】高温環境に晒される状況下であっても耐スラッジ性に優れ、かつ、抗乳化性に優れる潤滑油組成物の提供。
【解決手段】基油と、カルシウム系清浄分散剤を含む清浄分散剤と、エチレンオキサイド-プロピレンオキサイドコポリマーと、を含有し、カルシウム系清浄分散剤を含む清浄分散剤の合計含有量が、潤滑油組成物の全量に対して、0.07質量%~1.5質量%である、潤滑油組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
基油と、カルシウム系清浄分散剤を含む清浄分散剤と、エチレンオキサイド-プロピレンオキサイドコポリマーと、を含有し、
前記カルシウム系清浄分散剤を含む清浄分散剤の合計含有量が、潤滑油組成物の全量に対して、0.07質量%~1.5質量%である、潤滑油組成物。
続きを表示(約 270 文字)【請求項2】
前記エチレンオキサイド-プロピレンオキサイドコポリマーの含有量が、潤滑油組成物の全量に対して、0.01質量%~0.1質量%である、請求項1に記載の潤滑油組成物。
【請求項3】
前記カルシウム系清浄分散剤が、過塩基性カルシウムサリシレートである、請求項1に記載の潤滑油組成物。
【請求項4】
ジアルキルチオリン酸亜鉛を含有しない、請求項1に記載の潤滑油組成物。
【請求項5】
油圧作動油用潤滑油組成物である、請求項1~請求項4のいずれか1項に記載の潤滑油組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、潤滑油組成物に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
建設機械、射出成型機、プレス機等の工業用油圧機器が高速化、高圧化、小型化されるに伴い、これら工業用油圧機器の機械要素は過酷な条件下で運転されるようになってきている。
そのような状況下、これらに使用される潤滑油、特に油圧作動油に対しては、高圧、高温、高速、高荷重下で長時間に亘って使用しても機械の性能を損なわないよう、十分な潤滑性や熱酸化安定性が要求される。特に、油圧回路内でスラッジが生じると、各種制御弁やフィルター部にスラッジが付着して、動作不良を引き起こすことがあるため、油圧作動油には、スラッジを発生させないことが強く求められている。また、油圧作動油は、使用時に水が混入する虞れがあるため、水分離性も求められることが一般的である。
【0003】
従来からジアルキルジチオリン酸亜鉛(以下、「ZnDTP」とも称する。)を配合した耐摩耗性油圧作動油が使用されてきたが、ZnDTPは、熱酸化劣化や加水分解によりスラッジの原因となり易いことが問題として挙げられる。こうした背景から、近年ではZnDTPを配合しない非亜鉛系油圧作動油が提案されている(特許文献1参照)。また、スラッジの発生を抑制する手段としては、ZnDTPを用いない他に、無灰分散剤、金属系清浄剤などの添加剤を油圧作動油に配合する方法があるが、これら添加剤は水分離性に悪影響を及ぼすことが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2012-7186号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示は上記の事情に鑑みてなされたものであり、本開示の一実施形態が解決しようとする課題は、高温環境に晒される状況下であっても耐スラッジ性に優れ、かつ、抗乳化性に優れる潤滑油組成物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は、以下の態様を含む。
【0007】
<1> 基油と、カルシウム系清浄分散剤を含む清浄分散剤と、エチレンオキサイド-プロピレンオキサイドコポリマーと、を含有し、カルシウム系清浄分散剤を含む清浄分散剤の合計含有量が、潤滑油組成物の全量に対して、0.07質量%~1.5質量%である、潤滑油組成物。
<2> エチレンオキサイド-プロピレンオキサイドコポリマーの含有量が、潤滑油組成物の全量に対して、0.01質量%~0.1質量%である、<1>に記載の潤滑油組成物。
<3> カルシウム系清浄分散剤が、過塩基性カルシウムサリシレートである、<1>又は<2>に記載の潤滑油組成物。
<4> ジアルキルチオリン酸亜鉛を含まない、<1>~<3>のいずれか1つに記載の油圧作動油用潤滑油組成物。
<5> 油圧作動油用潤滑油組成物である、<1>~<4>のいずれか1つに記載の潤滑油組成物。
【発明の効果】
【0008】
本開示の一実施形態によれば、高温環境に晒される状況下であっても耐スラッジ性に優れ、かつ、抗乳化性に優れる潤滑油組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示に係るに潤滑油組成物について詳細に説明する。以下に記載する説明は、代表的な実施態様に基づいてなされることがあるが、本開示に係る潤滑油組成物は、そのような実施形態に何ら限定されるものではない。
【0010】
本開示において「~」を用いて示された数値範囲は、「~」の前後に記載される数値をそれぞれ最小値及び最大値として含む範囲を意味する。
本開示中に段階的に記載されている数値範囲において、一つの数値範囲で記載された上限値又は下限値は、他の段階的な記載の数値範囲の上限値又は下限値に置き換えてもよい。また、本開示中に記載されている数値範囲において、その数値範囲の上限値又は下限値は、実施例に示されている値に置き換えてもよい。
本開示において、組成物中の各成分の量は、組成物中に各成分に該当する物質が複数存在する場合、特に断らない限り、組成物中に存在する該当する複数の物質の合計量を意味する。
本開示において、「質量%」と「重量%」とは同義である。
本開示において、2以上の好ましい態様の組み合わせは、より好ましい態様である。
本開示において、「JIS」は、日本産業規格(Japanese Industrial Standards)の略称として用いる。
(【0011】以降は省略されています)

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