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公開番号
2025159500
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-21
出願番号
2024062102
出願日
2024-04-08
発明の名称
化合物の化学構造を推定するための解析方法
出願人
株式会社島津製作所
,
高砂香料工業株式会社
代理人
弁理士法人深見特許事務所
主分類
G01N
27/62 20210101AFI20251014BHJP(測定;試験)
要約
【課題】環状化合物であっても炭素鎖上のC=C位置の構造推定が可能となる、化合物の化学構造を推定するための解析方法を提供する。
【解決手段】化合物の化学構造を推定するための解析方法であって、a)目的とする化合物に、環状化合物が直鎖状となるような前処理をする前処理ステップと、b)前処理後の化合物のイオンに酸化能を有するラジカル、還元能を有するラジカル、およびオゾンから選ばれる少なくともいずれかを照射することで該イオンを解離させ、それにより生成されたフラグメントイオンを質量分析することでフラグメントイオンの質量情報を収集する質量分析ステップと、を有し、前記特定フラグメントイオン推定ステップで推定されたイオンの情報を化合物の構造推定に利用する、方法。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
化合物の化学構造を推定するための解析方法であって、
a)目的とする化合物に、環状化合物が直鎖状となるような前処理をする前処理ステップと、
b)前処理後の化合物のイオンに、酸化能を有するラジカル、還元能を有するラジカル、およびオゾンから選ばれる少なくともいずれかを照射することで該イオンを解離させ、それにより生成されたフラグメントイオンを質量分析することでフラグメントイオンの質量情報を収集する質量分析ステップと、
を有し、前記特定フラグメントイオン推定ステップで推定されたイオンの情報を化合物の構造推定に利用する、方法。
続きを表示(約 430 文字)
【請求項2】
前記前処理が環状化合物の加水分解である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
環状化合物が環状エステルである、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前処理後の化合物のイオンに、酸化能を有するラジカルとしてヒドロキシラジカルおよび酸素ラジカルの少なくともいずれかを照射する、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記質量分析ステップは、目的とする化合物に、環状化合物が直鎖状となるような前処理をしない場合の化合物のイオンに、酸化能を有するラジカル、還元能を有するラジカル、およびオゾンから選ばれる少なくともいずれかを照射することで該イオンを解離させ、それにより生成されたフラグメントイオンを質量分析することでフラグメントイオンの質量情報を収集することを含み、
得られたそれぞれのスペクトルを比較することで、目的とする化合物が環状化合物であるか否かを確認する、請求項1に記載の方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、化合物の化学構造を推定するための解析方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
低分子有機化合物は多様な構造を有しており、特に精密質量に差異のない構造異性体の構造解析は未だ困難な作業である。特許第7147789号(特許文献1)には、ヒドロキシラジカルおよび酸素ラジカルの少なくとも一方をプリカーサイオンに照射することで炭素鎖上のC=C位置を帰属できることが開示されている(OAD:Oxygen Attachment Dissociation、酸素付着解離)。生体/天然物中のC=C位置異性体は多様な種類が存在しその位置帰属は従来技術では同様に困難である一方で、OADを用いることで迅速に脂肪酸など炭素鎖上のC=C位置の構造推定が可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第7147789号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
OADは複合脂質や脂肪酸など直鎖状のC=Cを特異的に開裂するが、例えば下記に示すような環状の炭素鎖では二重結合がOADで開裂しても、C=C位置を示すフラグメントイオンが観測されずC=C位置の帰属ができない。下記の化合物はIsoambrettolide(CAS:28645-51-4)と呼ばれる化合物であり、ケトンが2番目の炭素(C2)に、C=Cが10番目の炭素(C10)に存在することを示している。
【0005】
TIFF
2025159500000002.tif
35
114
【0006】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、環状化合物であっても炭素鎖上のC=C位置の構造推定が可能となる、化合物の化学構造を推定するための解析方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の態様は、
化合物の化学構造を推定するための解析方法であって、
a)目的とする化合物に、環状化合物が直鎖状となるような前処理をする前処理ステップと、
b)前処理後の化合物のイオンに、酸化能を有するラジカル、還元能を有するラジカル、およびオゾンから選ばれる少なくともいずれかを照射することで該イオンを解離させ、それにより生成されたフラグメントイオンを質量分析することでフラグメントイオンの質量情報を収集する質量分析ステップと、
を有し、前記特定フラグメントイオン推定ステップで推定されたイオンの情報を化合物の構造推定に利用する、方法
に関する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、環状化合物であっても炭素鎖上のC=C位置の構造推定が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1(a)は、モデル化合物の一例であるIsoambrettolideの二重結合を示す図であり、図1(b)は、前処理後のIsoambrettolideの開裂を模式的に示す図である。
図2(a)および図2(b)は、それぞれ、開裂した前処理後のIsoambrettolideのOADスペクトルである。
前処理後のHabanolideの開裂を模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明に係る方法では、まず、目的とする化合物に、環状化合物が直鎖状となるような前処理をする(前処理ステップ)。本発明に係る方法において、目的とする化合物は、化学構造を推定するための解析に供する化合物であり、環状化合物であっても環状化合物でなくともよい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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