特許ウォッチ

公開番号2025166727
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-06
出願番号2024070929
出願日2024-04-24
発明の名称X線撮影装置
出願人株式会社島津製作所
代理人個人,個人
主分類A61B 6/04 20060101AFI20251029BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】操作部が施術の支障となるのを抑制することが可能なX線撮影装置を提供する。
【解決手段】このX線撮影装置100は、被検者101にX線を照射するX線照射部2と、被検者101を透過したX線を検出するX線検出部3と、被検者101が載置される天板1と、天板1の側面10に設けられ、操作面板60と操作面板60から突出するとともにX線撮影に関する入力操作を受け付ける操作用レバー61とを含む操作部6と、を備え、操作部6は、操作位置と、操作部の天板の側面からの突出長さが操作位置における突出長さよりも相対的に小さい退避位置とに移動可能なように構成されている。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項１】
被検者にＸ線を照射するＸ線照射部と、
前記被検者を透過したＸ線を検出するＸ線検出部と、
前記被検者が載置される天板と、
前記天板の側面に設けられ、Ｘ線撮影に関する入力操作を受け付ける操作部と、を備え、
前記操作部は、操作位置と、前記操作部の前記天板の側面からの突出長さが前記操作位置における前記突出長さよりも相対的に小さい退避位置とに移動可能なように構成されている、Ｘ線撮影装置。
続きを表示（約 1,000 文字）【請求項２】
前記操作部は、操作面板と、前記操作面板から突出するとともにＸ線撮影に関する入力操作を受け付ける操作用レバーとを含み、
前記操作部は、前記天板に対して回動することにより前記操作位置と前記退避位置とに移動可能なように構成されている、請求項１に記載のＸ線撮影装置。
【請求項３】
前記操作部が前記退避位置に移動したことに基づいて、前記操作部に対する前記Ｘ線撮影に関する入力操作を無効化するとともに、前記操作部が前記操作位置に移動したことに基づいて、前記操作部に対する前記Ｘ線撮影に関する入力操作の無効化を解除する無効化部をさらに備える、請求項１に記載のＸ線撮影装置。
【請求項４】
前記操作部は、下方に向かって回動することにより前記操作位置から前記退避位置まで移動するとともに、上方に向かって回動することにより前記退避位置から前記操作位置まで移動する、請求項２に記載のＸ線撮影装置。
【請求項５】
前記退避位置における前記操作用レバーの最上端の位置は、前記操作位置における前記操作用レバーの前記最上端の位置よりも低い、請求項２に記載のＸ線撮影装置。
【請求項６】
前記操作部を前記退避位置に維持させる退避位置維持部をさらに備える、請求項１に記載のＸ線撮影装置。
【請求項７】
前記操作部を前記操作位置に維持させる操作位置維持部をさらに備える、請求項１に記載のＸ線撮影装置。
【請求項８】
前記操作部を前記天板に対して前記天板の長手方向に沿ってスライド移動させるガイド部と、
前記ガイド部に係合する係合部材と、
前記操作部を前記天板に対して回動可能に接続する回動接続部とをさらに備え、
前記回動接続部は、前記係合部材に取り付けられている、請求項２に記載のＸ線撮影装置。
【請求項９】
前記操作部は、前記天板に対して９０度以上回動することにより前記操作位置と前記退避位置との間を移動する、請求項２に記載のＸ線撮影装置。
【請求項１０】
前記操作部は、前記天板の長手方向に沿って配置された第１操作部と第２操作部とを含み、
前記第１操作部および前記第２操作部の各々は、それぞれ独立して、前記操作位置と、前記第１操作部および前記第２操作部の前記天板の側面からの突出長さが前記操作位置における前記突出長さよりも相対的に小さい前記退避位置との間を移動可能なように構成されている、請求項１に記載のＸ線撮影装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、Ｘ線撮影装置に関する。
続きを表示（約 1,700 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、Ｘ線撮影装置が知られている（たとえば、特許文献１参照）。
【０００３】
上記特許文献１には、被検者を載置する移動可能な天板と、天板の側面に設けられた操作部と、天板が移動した場合に操作部の位置を移動させる移動機構と、を備えるＸ線撮影装置が開示されている。上記移動機構は、天板が傾斜した場合に、操作部を、天板が傾斜した方向の反対方向に、天板が傾斜した角度分傾斜させる。すなわち、上記移動機構は、天板がチルト動作をした場合に、天板の傾斜に伴って変化した操作部の傾斜角度を、チルト動作前の傾斜角度（水平）に戻す。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０２０－９９６１３号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
上記特許文献１に記載されたＸ線撮影装置において、操作部は、天板の長手方向の側面から突出するように設けられている。術者は、Ｘ線撮影装置を用いた施術の際、操作部が設けられた天板の長手方向の側面側に立って、操作部を操作するとともに施術を行う。しかしながら、上記特許文献１に記載されたＸ線撮影装置では、術者が天板上に乗り出すことにより被検者に近づいて施術を行う場合に、操作部は天板の側面から突出しているため、操作部と術者の腹部などとが干渉する可能性がある。そのため、操作部が施術の支障となるという問題がある。よって、操作部が施術の支障となるのを抑制することが望まれている。
【０００６】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の１つの目的は、操作部が施術の支障となるのを抑制することが可能なＸ線撮影装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
この発明の一の局面におけるＸ線撮影装置は、被検者にＸ線を照射するＸ線照射部と、被検者を透過したＸ線を検出するＸ線検出部と、被検者が載置される天板と、天板の側面に設けられ、Ｘ線撮影に関する入力操作を受け付ける操作部と、を備え、操作部は、操作位置と、操作部の天板の側面からの突出長さが操作位置における突出長さよりも相対的に小さい退避位置とに移動可能なように構成されている。
【発明の効果】
【０００８】
上記一の局面におけるＸ線撮影装置では、操作部は、操作位置と、操作部の天板の側面からの突出長さが操作位置における突出長さよりも相対的に小さい退避位置とに移動可能なように構成されている。これにより、術者が天板上に乗り出すことにより被検者に近づいて施術を行う場合などに、操作位置に位置する操作部を突出長さが操作位置における突出長さよりも相対的に小さい退避位置に移動させることができる。退避位置における操作部の突出長さは操作位置における突出長さよりも相対的に小さいため、退避位置における操作部のほうが、操作位置における操作部よりも術者の腹部などと干渉しにくい。そのため、施術中において、退避位置に位置する操作部のほうが、操作位置に位置する操作部よりも、術者の腹部などと干渉するのを抑制することができる。その結果、操作部が施術の支障となるのを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
第１実施形態によるＸ線撮影装置の全体構成を示す模式的な斜視図である。
第１実施形態によるＸ線撮影装置の構成を示したブロック図である。
第１実施形態による操作部を示す模式的な平面図である。
第１実施形態による操作部、操作部移動部および天板を示す模式的な側面図である。
第２実施形態による操作部を示す模式的な平面図である。
第２実施形態による操作部、操作部移動部および天板を示す模式的な側面図である。
第３実施形態によるＸ線撮影装置の構成の一部を示す模式的な斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
以下、本発明を具現化した実施形態を図面に基づいて説明する。
（【００１１】以降は省略されています）

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