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公開番号2025140456
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-29
出願番号2024039871
出願日2024-03-14
発明の名称検体処理装置
出願人株式会社島津製作所
代理人弁理士法人野口新生特許事務所,個人
主分類G01N 35/02 20060101AFI20250919BHJP(測定;試験)
要約【課題】分析に供する複数の検体の一連の処理を効率化できるようにする。
【解決手段】検体を収容するバイアル14を保持するための複数のバイアルホルダ20が同一円周上に均等に並んで配置された遠心分離部2-1、2-2と、2つの分注器22-1、22-2を水平方向へ同時に移動させるとともに鉛直方向へ移動させる処理部4と、制御部と、を備え、2つの分注器の22-1、22-2の互いの先端の間の距離は、2つの分注器の配列方向と平行に配置される2つのバイアルホルダの中心間距離と略同一であり、制御部は、処理部4を制御することによって、アクセス対象のバイアル14に対して2つの分注器22-1、22-2を同時にアクセスさせるように構成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
検体を収容するバイアルを保持するための複数のバイアルホルダが同一円周上に均等に並んで配置され、前記円周に沿って前記複数のバイアルホルダを回動させることにより前記複数のバイアルホルダに保持されたバイアル内の検体の遠心分離を行なう遠心分離部と、
先端から液の吸入及び分注を行なう2つの分注器、及び前記2つの分注器を前記先端が鉛直下方を向いた状態で互いに平行に並べて保持し、前記2つの分注器を水平方向へ同時に移動させるとともに鉛直方向へ移動させる処理部と、
前記遠心分離部及び前記処理部の動作を制御するように構成された制御部と、を備え、
前記2つの分注器の互いの前記先端の間の距離は、前記複数のバイアルホルダのうち前記遠心分離部によって前記2つの分注器の配列方向と平行に配置される2つのバイアルホルダの中心間距離と略同一であり、
前記制御部は、前記遠心分離部を制御することによって、前記複数のバイアルホルダのうち前記2つの分注器のそれぞれのアクセス対象のバイアルを保持している2つのバイアルホルダを前記配列方向と平行に配置し、前記処理部を制御することによって、前記配列方向と平行に配置された2つの前記アクセス対象のバイアルに対して前記2つの分注器を同時にアクセスさせるように構成されている、検体処理装置。
続きを表示(約 730 文字)【請求項2】
前記2つの分注器の互いの前記先端の間の距離は前記複数のバイアルホルダの互いに隣り合う2つのバイアルホルダの中心間距離と略同一である、請求項1に記載の検体処理装置。
【請求項3】
検体に添加される試薬を収容する試薬容器が配置される試薬部を備え、
前記試薬部は、前記処理部の前記2つの分注器が同時に同一種類の試薬を収容する試薬容器に同時にアクセスすることができるように構成されている、請求項1に記載の検体処理装置。
【請求項4】
前記試薬部は、同一種類の試薬を収容する2つの容器が前記配列方向と平行に配置されるように構成され、かつ同一種類の試薬を収容する前記2つの容器の互いの中心間距離は前記2つの分注器の互いの前記先端の間の距離と略同一である、請求項3に記載の検体処理装置。
【請求項5】
前記処理部の前記2つの分注器が同時にアクセスして前記2つの分注器から吐出された廃液を受けることができるように構成された廃液部を備えている、請求項1に記載の検体処理装置。
【請求項6】
前記2つの分注器はそれぞれ、前記先端にチップが装着された状態で液の吸入及び分注を行なうものであり、
前記2つの分注器が同時にアクセスして前記2つの分注器から取り外された前記チップを受けることができるように構成されたチップ廃棄部を備えている、請求項1に記載の検体処理装置。
【請求項7】
前記処理部は、前記2つの分注器による液の吸入及び分注を互いに独立して実行し、かつ前記2つの分注器を互いに独立して鉛直方向へ移動させるように構成されている、請求項1に記載の検体処理装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、分析に供する検体の前処理等を行なうための検体処理装置に関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
血液などの検体の遠心分離処理を含む前処理を自動的に行なう装置がある。このような装置の中には、検体の入った複数のバイアルが同一円周上にセットされ、それら複数のバイアル内の検体の遠心分離処理を同時に行なうことができるように構成されているものも存在する(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-041904号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述のような装置では、複数のバイアル内の検体の遠心分離処理を同時に行なうことで複数の検体の遠心分離処理の効率化が図られている。しかし、バイアル内の検体への試薬の添加といった処理は1つずつ実行する必要があり、複数の検体の遠心分離処理以外の処理の効率化には限界があった。
【0005】
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、分析に供する複数の検体の一連の処理を効率化できるようにすることを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る検体処理装置は、
検体を収容するバイアルを保持するための複数のバイアルホルダが同一円周上に均等に並んで配置され、前記円周に沿って前記複数のバイアルホルダを回動させることにより前記複数のバイアルホルダに保持されたバイアル内の検体の遠心分離を行なう遠心分離部と、
先端から液の吸入及び分注を行なう2つの分注器、及び前記2つの分注器を前記先端が鉛直下方を向いた状態で互いに平行に並べて保持し、前記2つの分注器を水平方向へ同時に移動させるとともに鉛直方向へ移動させる処理部と、
前記遠心分離部及び前記処理部の動作を制御するように構成された制御部と、を備え、
前記2つの分注器の互いの前記先端の間の距離は、前記複数のバイアルホルダのうち前記遠心分離部によって前記2つの分注器の配列方向と平行に配置される2つのバイアルホルダの中心間距離と略同一であり、
前記制御部は、前記遠心分離部を制御することによって、前記複数のバイアルホルダのうち前記2つの分注器のそれぞれのアクセス対象のバイアルを保持している2つのバイアルホルダを前記配列方向と平行に配置し、前記処理部を制御することによって、前記配列方向と平行に配置された2つの前記アクセス対象のバイアルに対して前記2つの分注器を同時にアクセスさせるように構成されている。
【0007】
ここで、2つの分注器の互いの先端の間の距離が2つの分注器の配列方向と平行に配置される2つのバイアルホルダの中心間距離と「略同一」であるとは、必ずしも厳密に同一であることを意味するものではなく、2つの分注器の互いの先端の距離が、2つの分注器の先端が2つの分注器の配列方向と平行に配置された2つのバイアルホルダに同時にアクセスできるように設計された距離であればよい。後出する「略同一」についても同様である。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る検体処理装置によれば、処理部に設けられている2つの分注器の互いの先端の間の距離が、遠心分離部に設けられている複数のバイアルホルダのうち前記2つの分注器の配列方向と平行に配置される2つのバイアルホルダの中心間距離と略同一であり、前記2つの分注器によって2つのバイアルホルダに保持されている2つのバイアルに同時にアクセスさせることができるように構成されているので、遠心分離部にセットされているバイアルへの試薬の添加といった処理を高速で実行することができる。これにより、分析に供する複数の検体の一連の処理の効率化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
検体処理装置の一実施例の構成を示す上方から見た平面図である。
同実施例における処理部の注入器、遠心分離部の2つのバイアルホルダ、試薬部の2つの試薬容器、廃液部の2つの廃液容器との関係性を説明するための概念図である。
同実施例の制御系統の一例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照しながら本発明に係る検体処理装置の一実施例について説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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