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公開番号
2025172705
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-11-26
出願番号
2025079146
出願日
2025-05-12
発明の名称
遠心フィールドフローフラクショネーションを使用する粒子の検出方法
出願人
国立医薬品食品衛生研究所長
,
株式会社島津製作所
代理人
弁理士法人深見特許事務所
主分類
G01N
30/02 20060101AFI20251118BHJP(測定;試験)
要約
【課題】脂質ナノ粒子を検出する方法を提供する。
【解決手段】本開示は、脂質ナノ粒子のサイズ、密度、またはサイズおよび密度を検出する方法を提供する。当該検出は、単糖を含むキャリア溶液を使用する遠心フィールドフローフラクショネーションによって行ない得る。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
脂質ナノ粒子を検出する方法であって、
単糖を含むキャリア溶液を使用する遠心フィールドフローフラクショネーションによって、脂質ナノ粒子のサイズ、密度、またはサイズおよび密度を検出する工程を含む、方法。
続きを表示(約 610 文字)
【請求項2】
前記脂質ナノ粒子は、メッセンジャーRNA分子を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記脂質ナノ粒子は、ワクチンをコードするメッセンジャーRNA分子を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記脂質ナノ粒子は、リン脂質、トリアシルグリセロール、コレステロール、コレステロールエステル、および脂肪アシルエステルからなる群より選択される少なくとも1種を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記脂質ナノ粒子は、前記脂質ナノ粒子に基づいて60%~90%の平均脂質濃度を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記脂質ナノ粒子は、0.5g/mL~1.5g/mLの平均密度を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記脂質ナノ粒子は、10nm~200nmの平均直径を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記脂質ナノ粒子は、凝集した脂質ナノ粒子を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記脂質ナノ粒子は、平均直径が50nm~50,000nmである凝集した脂質ナノ粒子を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記キャリア溶液は、リン酸バッファーを含む、請求項1~9のいずれか1項に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、遠心フィールドフローフラクショネーションによって粒子を選別するための方法を含む。
続きを表示(約 3,400 文字)
【背景技術】
【0002】
ナノ医薬は、ナノテクノロジーを使用して、医薬品活性成分のナノ粒子を製造すること、または薬物送達などにおいて使用するためにナノ粒子を製剤化することを含む。ナノ粒子の粒子径、形態、および表面特性などの物理化学的特性と、対応する生物学的反応との関連を正確に理解することは、重要な課題である。粒子径および粒子径分布は、ナノ医薬の考慮すべき品質特性とされている。
【0003】
現在、ナノ粒子のサイズおよび形状の特徴づけを行なうにあたっては、電子顕微鏡法および動的光散乱法(dynamic light scattering、以下「DLS」)が使用されている。特にDLSは、ナノ医薬の分野において粒子径分布を調べるために一般的に用いられている。非対称フロー、遠心、電気、熱、および磁気といった様々な場を使用するフィールドフローフラクショネーション(field-flow fractionation、以下「FFF」)などの分級方法が、近年、ナノ粒子の正確なサイズ分布を調べる目的で大いに注目されている。FFF技術の中でも、非対称フローフィールドフローフラクショネーション(以下「AF4」)は、多分散混合物中にサイズの異なる粒子が存在している場合に、当該粒子の拡散係数(すなわち、流体力学的なサイズ)に基づいてナノ粒子を分級することにより、高い分解能を発揮する。AF4は、ナノ医薬のサイズ、安定性、および薬物放出能力を調べる目的で使用されることが増えている。これに対して、沈降フィールドフローフラクショネーションとして知られる遠心FFF(以下「CF3」)は、粒子のサイズ、および粒子と溶出流体との密度差に基づいて粒子を分離することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
米国特許出願公開第2020/0001505号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ナノ医薬品として用いられるナノ粒子の物理化学的特性という観点において、これまで粒子径および密度に基づく評価はなされていない。ナノ粒子の粒子径および密度を評価できれば、その品質および物理化学的特性の高度な評価を容易に実施できる可能性がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一態様において、本明細書中において開示されるのは、ナノ医薬において使用されるナノ粒子の粒子径および密度に基づいて、CF3を使用してナノ粒子を検出、プロファイリング、選別、および単離する方法である。ナノ粒子は、脂質ナノ粒子であってよい。本明細書中においてさらに開示されるのは、CF3を使用して単離および調製された脂質ナノ粒子を投与する方法である。本明細書中においてさらに開示されるのは、治療剤を内包しておりかつCF3を使用して選別および/または単離された脂質ナノ粒子を含む医薬組成物である。
【0007】
いくつかの実施形態に係る脂質ナノ粒子を選別する方法は、単糖を含むキャリア溶液を使用するCF3によってサイズ、密度、またはサイズおよび密度に基づいて脂質ナノ粒子を選別する工程を含んでいてよい。単糖は、グルコースであってよい。いくつかの実施形態において、脂質ナノ粒子は、メッセンジャーRNA分子などの治療剤を含んでいてよい。メッセンジャーRNA分子は、ワクチンをコードしていてよい。その他の実施形態において、脂質ナノ粒子に内包される治療剤は、インフルエンザワクチン、がん薬、またはRNAi薬であってよい。いくつかの実施形態に係るキャリア溶液は、リン酸バッファーであってよい。
【0008】
いくつかの実施形態によれば、脂質ナノ粒子を検出する方法は、単糖を含むキャリア溶液を使用するCF3によってサイズ、密度、またはサイズおよび密度に基づいて脂質ナノ粒子を選別する工程と、治療剤を含む脂質ナノ粒子を検出する工程とを含んでいてよい。いくつかの実施形態に係る検出する工程は、多角度光散乱(multi-angle light scattering、以下「MALS」)検出器、フォトダイオードアレイ検出器、および吸光度検出器からなる群より選択される少なくとも1種を使用して行なうものであってよい。単糖は、グルコースであってよい。いくつかの実施形態において、脂質ナノ粒子は、メッセンジャーRNA分子などの治療剤を含んでいてよい。メッセンジャーRNA分子は、ワクチンをコードしていてよい。その他の実施形態において、脂質ナノ粒子に内包される治療剤は、インフルエンザワクチン、がん薬、またはRNAi薬であってよい。いくつかの実施形態に係るキャリア溶液は、リン酸バッファーであってよい。当該方法は、治療剤を含まない脂質ナノ粒子を検出する工程をさらに含んでいてよい。当該方法は、凝集した脂質ナノ粒子を検出する工程を含んでいてよい。
【0009】
いくつかの実施形態によれば、治療剤を含む脂質ナノ粒子を単離する方法は、単糖を含むキャリア溶液を使用するCF3によってサイズ、密度、またはサイズおよび密度に基づいて脂質ナノ粒子を分離する工程と、治療剤を含む脂質ナノ粒子を検出する工程と、治療剤を含む脂質ナノ粒子を単離する工程とを含んでいてよい。いくつかの実施形態に係る検出する工程は、MALS検出器、フォトダイオードアレイ検出器、および吸光度検出器からなる群より選択される少なくとも1種を使用して行なうものであってよい。単糖は、グルコースであってよい。いくつかの実施形態において、脂質ナノ粒子は、メッセンジャーRNA分子などの治療剤を含んでいてよい。メッセンジャーRNA分子は、ワクチンをコードしていてよい。その他の実施形態において、脂質ナノ粒子に内包される治療剤は、インフルエンザワクチン、がん薬、またはRNAi薬であってよい。当該方法は、治療剤を含まない脂質ナノ粒子を検出する工程および/または凝集した脂質ナノ粒子を検出する工程をさらに含んでいてよい。当該方法は、治療剤を含まないことが検出された脂質ナノ粒子を捨てる工程および/または凝集した脂質ナノ粒子を捨てる工程をさらに含んでいてよい。本明細書中において記載される方法において検出される脂質ナノ粒子は、検出する工程中に、等張剤と接触しなくてもよい。本明細書中において記載される方法において検出される脂質ナノ粒子は、検出する工程中に、ナノ粒子間の静電相互作用を抑制しかつ水とリン脂質との相互作用の低減により粒子凝集を低減する等張剤と接触しなくてもよい。本明細書中において記載される方法において検出される脂質ナノ粒子は、検出する工程中に、糖と接触しなくてもよい。
【0010】
いくつかの実施形態によれば、治療剤を含む脂質ナノ粒子を投与する方法は、単糖を含むキャリア溶液を使用するCF3によってサイズ、密度、またはサイズおよび密度に基づいて脂質ナノ粒子を分離する工程と、治療剤を含む脂質ナノ粒子を検出する工程と、治療剤を含む脂質ナノ粒子を単離する工程と、治療剤を含む単離された脂質ナノ粒子を投与する工程と、を含んでいてよい。いくつかの実施形態に係る検出する工程は、MALS検出器、フォトダイオードアレイ検出器、および吸光度検出器からなる群より選択される少なくとも1種を使用して行なうものであってよい。単糖は、グルコースであってよい。いくつかの実施形態において、脂質ナノ粒子は、メッセンジャーRNA分子などの治療剤を含んでいてよい。メッセンジャーRNA分子は、ワクチンをコードしていてよい。その他の実施形態において、脂質ナノ粒子に内包される治療剤は、インフルエンザワクチン、がん薬、またはRNAi薬であってよい。いくつかの実施形態に係るキャリア溶液は、リン酸バッファーであってよい。当該方法は、治療剤を含まない脂質ナノ粒子を検出する工程および/または凝集した脂質ナノ粒子を検出する工程をさらに含んでいてよい。当該方法は、治療剤を含まないことが検出された脂質ナノ粒子を捨てる工程および/または凝集した脂質ナノ粒子を捨てる工程をさらに含んでいてよい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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