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公開番号
2025097709
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-01
出願番号
2023214056
出願日
2023-12-19
発明の名称
オイルゲル化剤、およびこれを用いたオイルゲル
出願人
日油株式会社
代理人
弁理士法人鷲田国際特許事務所
主分類
B01J
13/00 20060101AFI20250624BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約
【課題】形状保持性および着色剤の発色性に優れ、高温高湿条件にさらされた後でも形状保持性および発色性を維持可能であり、油染みが生じ難いオイルゲルを得ることが可能なオイルゲル化剤を提供すること。
【解決手段】上記課題を解決するオイルゲル化剤は、炭素数が29~61で平均炭素数がaのジアルキルケトンAと、炭素数が21~55で平均炭素数がbのジアルキルケトンBと、を含有し、前記aおよび前記bの差(a-b)が2以上8以下であり、かつ前記ジアルキルケトンAと前記ジアルキルケトンBとの質量比が70:30~99.9:0.1である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
炭素数が29~61で平均炭素数がaのジアルキルケトンAと、
炭素数が21~55で平均炭素数がbのジアルキルケトンBと、を含有し、
前記aおよび前記bの差(a-b)が2以上8以下であり、かつ前記ジアルキルケトンAと前記ジアルキルケトンBとの質量比が70:30~99.9:0.1である、オイルゲル化剤。
続きを表示(約 320 文字)
【請求項2】
前記ジアルキルケトンAおよび前記ジアルキルケトンBの総量100質量部に対して、炭素数が16~24の一価のカルボン酸と、ジアルキルアミンとから得られる脂肪酸アミドCを0.1~5質量部含む、請求項1に記載のオイルゲル化剤。
【請求項3】
前記ジアルキルケトンAおよび前記ジアルキルケトンBの総量100質量部に対して、β-ケトカルボン酸を0.01~2質量%含む、請求項1に記載のオイルゲル化剤。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか一項に記載のオイルゲル化剤、およびオイルを含み、
前記オイル100質量部に対して、前記オイルゲル化剤を0.1~30質量部含有する、オイルゲル。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、オイルゲル化剤、およびこれを用いたオイルゲルに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
常温で固体の油剤であるワックスを用いて、常温で液体の油剤をゲル化したものはオイルゲルと呼ばれており、化粧品、医薬部外品、生活雑貨品等の分野において利用されている。オイルゲルは、表面を擦ると摺動部分が崩れて対象物に塗布できることから、口紅やファンデーション、クレヨンやクレパス等の基剤として広く利用されている。
【0003】
オイルゲルに使用されるワックスとしては、パラフィンワックスやポリエチレン、オレフィンコポリマー等が汎用的であるが、近年の環境意識の高まりを背景に天然由来原料のニーズが高まっている。天然由来ワックスとしては、カルナバワックスやキャンデリラワックス等が挙げられる。一方で、これらワックスをゲル化剤として用いた場合、油種によっては、ゲル化能が不足して形状や硬さを保持できなかったり、ワックス由来の高分子量成分(レジン)が沈降して外観が不均一になったりする場合がある。これに対して、特許文献1には天然由来原料を利用した新規オイルゲル化剤として、脂肪酸エステルと雪ロウとを有効成分とする、ワックス組成物が開示されている。
【0004】
オイルゲル化剤(ワックス組成物)中のワックスはオイルゲルへの配合時にのみゲル化性能を発揮すれば良いわけではなく、リップクリーム等のように、長期に亘ってゲル化状態を保つ必要がある。オイルゲル中でワックスは、カードハウス構造と呼ばれる結晶構造を形成しており、この構造中にオイルが入り込むことでゲル化状態を保っている。しかしながら、結晶の強度が低い場合は荷重や振動、熱等のエネルギーが加わることで結晶構造が崩れ、保存包材内での形状崩れや油じみの原因となりうる。また、口紅やクレヨン等においては上記不具合に乗じて着色剤の発色性の低下も懸念される。このような問題に対して、特許文献2には、形状安定性を付与可能なオイルゲル化剤として、キャンデリラワックスとモノエステルワックスとを特定の質量比で配合した、ワックス組成物が開示されている。また、特許文献3には特定の融点を有する固形油と脂肪酸エステルとを併用することで着色剤の発色性を改良した油性固形化粧料が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2021-155380号公報
国際公開第2018/123824号
特開2021-17401号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
このように、オイルゲルの課題に対してさまざまな改善案が開示されているが、口紅やクレヨン等は日常生活で使用されることから、高温かつ高湿度となる梅雨時から夏場の外部環境にさらされることがしばしばある。さらに口紅においては、インフルエンザや風邪予防、あるいは花粉症予防のためにマスクを着用する機会が増える冬場から春先にかけて、マスク内の高湿度環境に曝される。このような背景から、高温高湿度環境下においても油染みが少なく、形状を保持しやすく、着色剤の発色性の経時安定性にも優れるオイルゲルを実現可能なオイルゲル化剤が求められている。しかしながら、上記いずれの文献も、高温高湿度環境を想定したオイルゲルの性能や、その経時安定性についての検討を行っておらず、所望の性能を満足しない可能性があった。
【0007】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、形状保持性および着色剤の発色性に優れ、高温高湿条件にさらされた後でも形状保持性および発色性を維持可能であり、油染みが生じ難いオイルゲルや、これを実現可能なオイルゲル化剤の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を行った結果、特定の2種のジアルキルケトンを含むオイルゲル化剤を使用したオイルゲルが、形状保持性および着色剤の発色性に優れ、高温高湿条件にさらされた後でも形状保持性および発色性を維持可能であり、かつ油染みも生じ難いことを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0009】
すなわち、本発明は、炭素数が29~61で平均炭素数がaのジアルキルケトンAと、炭素数が21~55で平均炭素数がbのジアルキルケトンBと、を含有し、前記aおよび前記bの差(a-b)が2以上8以下であり、かつ前記ジアルキルケトンAと前記ジアルキルケトンBとの質量比が70:30~99.9:0.1である、オイルゲル化剤を提供する。
【0010】
また、本発明は、上記オイルゲル化剤およびオイルを含み、前記オイル100質量部に対して、前記オイルゲル化剤を0.1~30質量部含有する、オイルゲルを提供する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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