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公開番号
2025122627
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-21
出願番号
2025008747
出願日
2025-01-21
発明の名称
水処理薬剤
出願人
三洋化成工業株式会社
代理人
主分類
B01D
21/01 20060101AFI20250814BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約
【課題】本発明の目的は、高い濃度で塩類を含む廃水に対してもCOD成分の低減効果が高い水処理薬剤を提供することにある。
【解決手段】一般式(1)で表されるカチオン性モノマー(m1)と一般式(2)で表される芳香族モノマー(m2)とを必須構成単量体とし、重量平均分子量が10,000~1,000,000であるカチオン性重合体を含む水処理薬剤を用いる。一般式(1)中のR
1
と一般式(2)中のR
5
とが同じ原子(団)である水処理薬剤が好ましい。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
一般式(1)で表されるカチオン性モノマー(m1)と一般式(2)で表される芳香族モノマー(m2)とを必須構成単量体とし、重量平均分子量が10,000~1,000,000であるカチオン性重合体を含む水処理薬剤。
TIFF
2025122627000006.tif
34
164
[一般式(1)中、R
1
は水素原子またはメチル基であり、R
2
~R
4
はそれぞれ独立に水素原子、炭素数1~4のアルキル基またはベンジル基であり、Xは酸素原子またはイミノ基であり、Y
-
は1価のアニオンであり、n
1
は1~3の整数である。]
TIFF
2025122627000007.tif
42
165
[一般式(2)中、R
5
は水素原子またはメチル基であり、Xは酸素原子またはイミノ基であり、Qはメチレン基、炭素数1~4のアルキレンオキシ基、または炭素数1~4のアルキレンチオ基であり、Ar
1
はフェニル基、ベンジル基、ナフチル基またはビフェニルから1つの水素原子を除いた残基であり、n
2
は1~3の整数である。]
続きを表示(約 83 文字)
【請求項2】
一般式(1)中のR
1
と一般式(2)中のR
5
とが同じ原子(団)である請求項1に記載の水処理薬剤。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は水処理薬剤に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
各種製品(化成品、食品、医薬品、電子材料および機械)を取り扱う工場やクリーニング工場における洗浄工程後に発生する排水にはCOD成分が含まれている。工場排水等に含まれるCOD成分を除去する方法として、水処理薬剤を用いてCOD成分を除去することが行われており、少ない添加量で廃水の処理時の清澄性向上効果、及びCOD低減効果等を示す水処理薬剤として、カチオン性メタクリレートモノマーとスチレンとの共重合体を含む有機凝結剤が提案されている。(特許文献1)
【0003】
特許文献1の有機凝結剤に含まれるカチオン性高分子は、廃水中に含まれる汚れ成分であるマイナスの電荷を持った微粒子を静電相互作用によって凝集することでフロックを形成させて汚れと水とを分離しやすくする機能を有する。しかし、処理対象の廃水に高い濃度で塩類(塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム、および塩化カリウム等)が含まれている場合には、汚れ成分である微粒子の表面電荷がプラスの電荷を有する塩類由来のイオンによって中和されてしまうため、カチオン性重合体との静電相互作用が働かずにフロックの形成が行われず、COD成分を低減する効果が不十分であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2007-289928号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、高い濃度で塩類を含む廃水に対してもCOD成分の低減効果が高い水処理薬剤を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、本発明に到達した。即ち本発明は、一般式(1)で表されるカチオン性モノマー(m1)と一般式(2)で表される芳香族モノマー(m2)とを必須構成単量体とし、重量平均分子量が10,000~1,000,000であるカチオン性重合体を含む水処理薬剤である。
【0007】
TIFF
2025122627000001.tif
34
164
[一般式(1)中、R
1
は水素原子またはメチル基であり、R
2
~R
4
はそれぞれ独立に水素原子、炭素数1~4のアルキル基またはベンジル基であり、Xは酸素原子またはイミノ基であり、Y
-
は1価のアニオンであり、n
1
は1~3の整数である。]
【0008】
TIFF
2025122627000002.tif
42
165
[一般式(2)中、R
5
は水素原子またはメチル基であり、Xは酸素原子またはイミノ基であり、Qはメチレン基、炭素数1~4のアルキレンオキシ基、または炭素数1~4のアルキレンチオ基であり、Ar
1
はフェニル基、ベンジル基、ナフチル基またはビフェニルから1つの水素原子を除いた残基であり、n
2
は1~3の整数である。]
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の水処理薬剤は、カチオン性モノマー(m1)と芳香族モノマー(m2)とを必須構成単量体とするカチオン性重合体を含む。
【0010】
本発明の水処理薬剤に含まれるカチオン性重合体の必須構成単量体であるカチオン性モノマー(m1)は下記の一般式(1)で表される。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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