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公開番号2025109684
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-25
出願番号2025001505
出願日2025-01-06
発明の名称ポリオキシアルキレン化合物及び表面張力調整剤
出願人日油株式会社
代理人弁理士法人柳野国際特許事務所
主分類C08G 65/28 20060101AFI20250717BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】塗工対象物の表面への塗工時には親水性が高く、塗工後の熱処理などの製造プロセスを経た後はその表面を疎水化することが可能な電子部品用表面改質剤などの表面張力調整剤を提供すること。
【解決手段】下記式(1)で表され、ゲル浸透クロマトグラフィー測定により求められる数平均分子量が500~30,000、かつ多分散度が1.2~2.5である、ポリオキシアルキレン化合物。
【化1】
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025109684000008.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">25</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">168</com:WidthMeasure> </com:Image> (式(1)中、Rは炭素数4~20のアルキル基またはフェニル基、AOは炭素数2~4のオキシアルキレン基を示し、mは4~100、nは1~50の数の数を示す。)
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記式(1)で表され、ゲル浸透クロマトグラフィー測定により求められる数平均分子量が500~30,000、かつ多分散度が1.2~2.5である、ポリオキシアルキレン化合物。
TIFF
2025109684000007.tif
25
168
(式(1)中、Rは炭素数4~20のアルキル基またはフェニル基、AOは炭素数2~4のオキシアルキレン基を示し、mは4~100の数、nは1~50の数を示す。)
続きを表示(約 49 文字)【請求項2】
請求項1に記載のポリオキシアルキレン化合物からなる表面張力調整剤。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリオキシアルキレン化合物及び当該ポリオキシアルキレン化合物からなる電子部品用表面改質剤などの表面張力調整剤に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
ポリアルキレングリコール誘導体は、構成するアルキレンオキシドの種類やその重合度を調整することによって極性や粘度、反応性を制御することができ、それにより柔軟性や立体反発等の特性が付与され、化粧品や洗浄剤組成物、水処理剤、スケール防止剤、潤滑剤、可塑剤、表面改質剤など、種々の用途に用いられている。
【0003】
表面改質剤としては、脂肪族アルコールにアルキレンオキシドを付加したノニオン系界面活性剤のように、親水性材料と疎水性材料との湿潤性、分散性、塗工性を改善するため、種々の産業分野で用いられている。特に電子材料用途においては、印刷インキ、導電ペースト、カラーレジスト材料、ディスプレイや半導体に用いられる封止剤や積層膜などを形成するための樹脂組成物や塗料の塗工性を改善するために広く用いられている。
【0004】
例えば封止剤や積層膜においては、硬化性樹脂、表面改質剤、溶剤等を含む樹脂組成物を基材表面等へ塗工する。その後、80~140℃程度でプリベークして溶剤を除去し、その後、140~300℃程度でポストベークすることにより硬化性樹脂を硬化して目的の基材表面を封止したり、目的の基材表面に硬化膜を形成した後所望の機能性膜を積層して積層膜を得ることができる。
【0005】
近年、電子機器の信頼性のさらなる向上が求められており、電子部品や電子装置の製造において使用される樹脂組成物では、例えばセラミックス電子部品等の表面保護膜に適用される場合は、セラミックスなどの親水面への優れた塗工性と同時に、硬化後の良好な耐吸湿性が求められ、ディスプレイや半導体用途で用いられる層間絶縁膜等の積層膜に適用される場合は、塗工対象物の親水性表面に対する塗工性が求められると同時に、その硬化膜の表面に形成する疎水性積層膜との良好な密着性の観点から疎水性の高さが求められる。
【0006】
特許文献1には、シリコン系界面活性剤やフッ素系界面活性剤を使用することによって塗工処理時の泡立ちの抑制と電子装置を構成する樹脂材料に対する密着性とのバランスに優れた樹脂膜を作製し得る感光性樹脂組成物を電子部品用表面保護膜等として使用する例が示されている。
【0007】
特許文献2には、シリル化剤と5又は6員環のラクトン化合物からなる溶剤を含有する表面処理剤を用いてシリル化処理を行うことにより、セラミックス等の無機材料や樹脂材料で形成される基材の表面を疎水化する技術が示されている。しかしながら、このような表面処理剤は、成膜工程にさらに疎水化処理工程を加える必要があること、またシリル化処理できない材料の基材に対しては使用できなかったり、相溶し難い溶剤があるなど、使用上の制約があった。また、上述した塗工性と耐吸湿性、密着性を両立するため、表面の親・疎水性をより大きく変化させる必要があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2016-133741号公報
特開2011-91349号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明はこのような実情に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、塗工対象物の表面への塗工時には親水性が高く、塗工後の熱処理などの製造プロセスを経た後はその表面を疎水化することが可能な電子部品用表面改質剤などの表面張力調整剤を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を行った結果、特定の構造を有する所定のポリオキシアルキレン化合物が、上記課題を解決できることを見出した。
すなわち、本発明は下記の〔1〕、〔2〕に関する。
(【0011】以降は省略されています)

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