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公開番号
2025082403
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-29
出願番号
2023195684
出願日
2023-11-17
発明の名称
熱可塑性樹脂組成物及び樹脂成形体
出願人
日油株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C08L
101/00 20060101AFI20250522BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】機械的物性を損なわずに摺動性を向上させ、かつ優れた摺動性が持続する熱可塑性樹脂組成物、及び、当該樹脂組成物から得られる樹脂成形体を提供する。
【解決手段】熱可塑性樹脂組成物は、熱可塑性樹脂(A)と、共重合体(B)と、式(I)で表されるケトン化合物(C)と、式(II)で表されるβ-ケトカルボン酸(D)と、を含む熱可塑性樹脂組成物であって、前記共重合体(B)は、オレフィン系重合体と、スチレン、又はスチレン及びアクリロニトリルを含むモノマー成分と、t-ブチルペルオキシメタクリロイルオキシエチルカーボネートを反応して得られるグラフト共重合体である。式(I)中のR
1
及びR
2
、式(II)中のR
3
、R
4
は、炭素数10~22の直鎖アルキル基である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
熱可塑性樹脂(A)と、共重合体(B)と、下記式(I)で表されるケトン化合物(C)と、下記式(II)で表されるβ-ケトカルボン酸(D)と、を含む熱可塑性樹脂組成物であって、
前記共重合体(B)は、オレフィン系重合体と、スチレン、又はスチレン及びアクリロニトリルを含むモノマー成分と、t-ブチルペルオキシメタクリロイルオキシエチルカーボネートを反応して得られるグラフト共重合体である熱可塑性樹脂組成物。
TIFF
2025082403000008.tif
32
75
(R
1
、R
2
は、それぞれ独立して炭素数10~22の直鎖アルキル基を示す。)
TIFF
2025082403000009.tif
46
77
(R
3
、R
4
は、それぞれ独立して炭素数10~22の直鎖アルキル基を示す。)
続きを表示(約 110 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の熱可塑性樹脂(A)がポリアセタール樹脂である請求項1に記載の熱可塑性樹脂組成物。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の熱可塑性樹脂組成物から得られる熱可塑性樹脂成形体。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、熱可塑性樹脂組成物、及び、当該組成物から得られる樹脂成形体に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
熱可塑性樹脂は、軽量で加工性が優れることから、自動車、電気機器などの各種分野に使用されている。これらの用途の中で、計器類の歯車や軸受けに代表される摺動部品では樹脂製部品が重要な役割を担っている。
本用途には機械的物性、熱的特性、成形性、寸法安定性の他、高い摺動性が要求され、用いられる樹脂の例としてはポリアセタール樹脂が挙げられる。ポリアセタール樹脂の摺動特性を向上させる技術が、特許文献1、2に開示されている。特許文献1に記載の技術では、ポリアセタール樹脂に、ポリエチレンをグラフト化した共重合体、及び、ポリテトラフルオロエチレンを混合することにより、ポリアセタール樹脂の摺動特性を向上させる。特許文献2に記載の技術では、ポリアセタール樹脂にケトン化合物を添加することにより、ポリアセタール樹脂の摺動特性や耐熱性を向上させる。かかる用途における要求性能は高度化しつつあり、摺動部品には機械的物性と共に、摺動性能の一層の向上が望まれている。
近年、持続可能な開発目標(SDGs:Sustainabe Development Goals)の観点からも、電気機器の長寿命化が望まれている。例えば、スイッチスライド、歯車、カムなどの駆動部品は駆動によって徐々に摩耗し、部品交換等のメンテナンスが必要となるが、駆動による摩耗をさらに低減することができれば電気機器の長寿命化への足掛かりとなる。しかし、これらの部品の摺動性は、長期間の駆動によって生じる摩耗によって低下するという問題がある。そのため、上述した従来提案されている技術においては、SDGsの観点からポリアセタール樹脂の機械的物性を維持しつつ、摺動性がより長く持続する材料が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-104595号公報
特開2004-277580号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
以上のような事情に鑑み、本発明は、機械的物性を損なわずに摺動性を向上させ、かつ優れた摺動性が持続する熱可塑性樹脂組成物、及び、当該樹脂組成物から得られる樹脂成形体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、鋭意検討を行った結果、熱可塑性樹脂に、オレフィン系重合体を主鎖とする特定のグラフト共重合体、炭素数が特定範囲の直鎖アルキル基を有するケトン化合物、及び、炭素数が特定範囲の直鎖アルキル基を有するβ-ケトカルボン酸を配合した熱可塑性樹脂組成物が上記課題を解決することができることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】
すなわち、本発明は、以下の熱可塑性樹脂組成物及び樹脂成形体を提供する
[1]熱可塑性樹脂(A)と、共重合体(B)と、下記式(I)で表されるケトン化合物(C)と、下記式(II)で表されるβ-ケトカルボン酸(D)と、を含む熱可塑性樹脂組成物であって、
前記共重合体(B)は、オレフィン系重合体と、スチレン、又はスチレン及びアクリロニトリルを含むモノマー成分と、t-ブチルペルオキシメタクリロイルオキシエチルカーボネートを反応して得られるグラフト共重合体である熱可塑性樹脂組成物。
【0007】
TIFF
2025082403000001.tif
32
75
【0008】
(R
1
、R
2
は、それぞれ独立して炭素数10~22の直鎖アルキル基を示す。)
【0009】
TIFF
2025082403000002.tif
46
77
【0010】
(R
3
、R
4
は、それぞれ独立して炭素数10~22の直鎖アルキル基を示す。)
(【0011】以降は省略されています)
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