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公開番号2025025561
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-21
出願番号2023130421
出願日2023-08-09
発明の名称アルミニウムスクラップの再生方法および再生装置
出願人本田技研工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C22B 21/06 20060101AFI20250214BHJP(冶金;鉄または非鉄合金;合金の処理または非鉄金属の処理)
要約【課題】不純物の濃度を十分に低減させることが可能なアルミニウムスクラップの再生方法およびアルミニウムスクラップの再生装置を提供する。
【解決手段】アルミニウムスクラップの再生装置10は、アルミニウムの液相よりも比重が大きい溶融塩Sが収容されている溶解炉11と、溶融塩S中に管状部12aが配置されている漏斗状容器12と、漏斗状容器12にアルミニウムスクラップの溶融物Mを投入する投入部と、漏斗状容器12に投入されたアルミニウムスクラップの溶融物Mを、不純物Iが晶出した後、晶出した不純物Iが溶融塩S中に落下するように、冷却する冷却部と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
アルミニウムの液相よりも比重が大きい溶融塩を用いて、アルミニウムスクラップを再生する方法であって、
前記アルミニウムスクラップに含まれるアルミニウムを含む成分の溶融物と、前記アルミニウムスクラップに含まれる不純物を含む前記溶融塩と、を相分離させる、アルミニウムスクラップの再生方法。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記溶融塩中に管状部が配置されている漏斗状容器に、前記アルミニウムスクラップの溶融物を投入する工程と、
前記漏斗状容器に投入されたアルミニウムスクラップの溶融物を冷却して、前記不純物を晶出させた後、前記晶出した不純物を前記溶融塩中に落下させる工程と、を含む、請求項1に記載のアルミニウムスクラップの再生方法。
【請求項3】
前記アルミニウムスクラップの溶融物を冷却して、前記不純物を晶出させた後、凝固させて、凝固物を得る工程と、
前記溶融塩中に前記凝固物を投入する工程と、
前記溶融塩中に投入された凝固物を加熱して、前記アルミニウムを含む成分を溶融させ、前記溶融塩上に浮上させる工程と、を含む、請求項1に記載のアルミニウムスクラップの再生方法。
【請求項4】
前記溶融塩上に、アルミニウム溶湯を配置する工程と、
前記アルミニウム溶湯中に前記アルミニウムスクラップを投入する工程と、
前記アルミニウム溶湯中に投入されたアルミニウムスクラップを加熱して、前記アルミニウムを含む成分を溶融させるとともに、前記不純物を前記溶融塩中に落下させる工程と、を含む、請求項1に記載のアルミニウムスクラップの再生方法。
【請求項5】
前記溶融塩は、比重が2.50以上3.60以下である、請求項1または2に記載のアルミニウムスクラップの再生方法。
【請求項6】
前記溶融塩は、Cs、Ba、Rb、SrおよびAgからなる群より選択される一種以上の元素を含む、請求項1または2に記載のアルミニウムスクラップの再生方法。
【請求項7】
アルミニウムの液相よりも比重が大きい溶融塩が収容されている溶解炉と、
前記溶融塩中に管状部が配置されている漏斗状容器と、
前記漏斗状容器にアルミニウムスクラップの溶融物を投入する投入部と、
前記漏斗状容器に投入されたアルミニウムスクラップの溶融物を、前記アルミニウムスクラップに含まれる不純物が晶出した後、前記晶出した不純物が前記溶融塩中に落下するように、冷却する冷却部と、を備える、アルミニウムスクラップの再生装置。
【請求項8】
アルミニウムスクラップの溶融物を、前記アルミニウムスクラップに含まれる不純物が晶出した後、凝固して、凝固物が得られるように、冷却する冷却部と、
アルミニウムの液相よりも比重が大きい溶融塩が収容されている溶解炉と、
前記溶融塩中に前記凝固物を投入する投入部と、を備え、
前記溶解炉は、前記溶融塩中に投入された凝固物を、前記アルミニウムスクラップに含まれるアルミニウムを含む成分が溶融し、前記溶融塩上に浮上するように、加熱する、アルミニウムスクラップの再生装置。
【請求項9】
アルミニウムの液相よりも比重が大きい溶融塩およびアルミニウム溶湯が底部から順次収容されている溶解炉と、
前記アルミニウム溶湯中にアルミニウムスクラップを投入する投入部と、を備え、
前記溶解炉は、前記アルミニウム溶湯中に投入されたアルミニウムスクラップを、前記アルミニウムスクラップに含まれるアルミニウムを含む成分が溶融するとともに、前記アルミニウムスクラップに含まれる不純物が前記溶融塩中に落下するように加熱する、アルミニウムスクラップの再生装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、アルミニウムスクラップの再生方法およびアルミニウムスクラップの再生装置に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
近年、廃棄物の発生防止、削減、再生利用および再利用により、廃棄物の発生の大幅な削減に向けた取り組みが活発化している。この実現に向けて、アルミニウムスクラップの再生方法に関する研究開発が実施されている。
【0003】
特許文献1には、FeとMnを含むFe・Mn含有材とAl合金原料とを溶解して第1溶湯を調製する調製工程と、第1溶湯からFe化合物を晶出させる晶出工程と、第1溶湯から晶出したFe化合物の少なくとも一部を除去した第2溶湯を抽出する抽出工程と、を備えたAl合金の再生方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-111808号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載されているAl合金の再生方法では、晶出したFe化合物と接触している状態で第2溶湯を抽出するため、Fe化合物を十分に除去することができず、再生Al合金中のFe化合物の濃度を十分に低減させることができない。
【0006】
本発明は、不純物の濃度を十分に低減させることが可能なアルミニウムスクラップの再生方法およびアルミニウムスクラップの再生装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)アルミニウムの液相よりも比重が大きい溶融塩を用いて、アルミニウムスクラップを再生する方法であって、前記アルミニウムスクラップに含まれるアルミニウムを含む成分の溶融物と、前記アルミニウムスクラップに含まれる不純物を含む前記溶融塩と、を相分離させる、アルミニウムスクラップの再生方法。
【0008】
(2)前記溶融塩中に管状部が配置されている漏斗状容器に、前記アルミニウムスクラップの溶融物を投入する工程と、前記漏斗状容器に投入されたアルミニウムスクラップの溶融物を冷却して、前記不純物を晶出させた後、前記晶出した不純物を前記溶融塩中に落下させる工程と、を含む、(1)に記載のアルミニウムスクラップの再生方法。
【0009】
(3)前記アルミニウムスクラップの溶融物を冷却して、前記不純物を晶出させた後、凝固させて、凝固物を得る工程と、前記溶融塩中に前記凝固物を投入する工程と、前記溶融塩中に投入された凝固物を加熱して、前記アルミニウムを含む成分を溶融させ、前記溶融塩上に浮上させる工程と、を含む、(1)に記載のアルミニウムスクラップの再生方法。
【0010】
(4)前記溶融塩上に、アルミニウム溶湯を配置する工程と、前記アルミニウム溶湯中に前記アルミニウムスクラップを投入する工程と、前記アルミニウム溶湯中に投入されたアルミニウムスクラップを加熱して、前記アルミニウムを含む成分を溶融させるとともに、前記不純物を前記溶融塩中に落下させる工程と、を含む、(1)に記載のアルミニウムスクラップの再生方法。
(【0011】以降は省略されています)

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