TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025025511
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-21
出願番号2023130329
出願日2023-08-09
発明の名称生体信号処理装置、生体信号計測装置、生体信号処理方法
出願人オムロン株式会社,オムロンヘルスケア株式会社
代理人弁理士法人秀和特許事務所
主分類A61B 5/353 20210101AFI20250214BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】EGG信号の時系列データから信号処理によってP波が存在することを高信頼に判定するための新規な技術を提供する。
【解決手段】ECG信号の時系列データから抽出される複数の心拍波形を第1の心拍波形群と第2の心拍波形群を少なくとも含む複数の心拍波形群に分け、前記第1の心拍波形群と前記第2の心拍波形群のそれぞれから代表的なP波区間の波形である第1の代表P波区間波形と第2の代表P波区間波形を取得し、前記第1の代表P波区間波形と前記第2の代表P波区間波形の類似度が閾値より高い場合には前記ECG信号の時系列データにP波が含まれると判断する。
【選択図】図12
特許請求の範囲【請求項1】
ユーザーから計測されたECG信号の時系列データを取得する取得部と、
前記ECG信号の時系列データの中の第1のR波の時点を基準として設定される第1のP波区間から第1のP波区間波形を抽出するとともに、前記第1のR波とは異なる第2のR波の時点を基準として設定される第2のP波区間から第2のP波区間波形を抽出し、前記第1のP波区間波形と前記第2のP波区間波形の類似度が閾値より高い場合に、前記第1のP波区間と前記第2のP波区間にP波が含まれると判断する、P波判定部と、を有する、
生体信号処理装置。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
ユーザーから計測されたECG信号の時系列データを取得する取得部と、
前記ECG信号の時系列データから少なくとも第1の心拍波形群と第2の心拍波形群を抽出し、前記第1の心拍波形群の各心拍波形からR波の時点を基準として設定されるP波区間の波形を抽出するとともに、前記第2の心拍波形群の各心拍波形からR波の時点を基準として設定されるP波区間の波形を抽出し、前記第1の心拍波形群から抽出された複数のP波区間の波形群に基づいて第1の代表P波区間波形を生成するとともに、前記第2の心拍波形群から抽出された複数のP波区間の波形群に基づいて第2の代表P波区間波形を生成し、前記第1の代表P波区間波形と前記第2の代表P波区間波形の類似度が閾値より高い場合に、前記第1の心拍波形群及び前記第2の心拍波形群にP波が含まれると判断する、P波判定部と、を有する、
生体信号処理装置。
【請求項3】
ユーザーから計測されたECG信号の時系列データを取得する取得部と、
前記ECG信号の時系列データからP波の候補を検出する候補検出部と、
前記候補検出部によってP波の候補が検出された場合に、前記ECG信号の時系列データから抽出される複数の心拍波形を第1の心拍波形群と第2の心拍波形群を少なくとも含む複数の心拍波形群に分け、前記第1の心拍波形群と前記第2の心拍波形群のそれぞれから代表的なP波区間の波形である第1の代表P波区間波形と第2の代表P波区間波形を取得し、前記第1の代表P波区間波形と前記第2の代表P波区間波形の類似度が閾値より高い場合に前記ECG信号の時系列データにP波が含まれると判断する、P波判定部と、を有する、
生体信号処理装置。
【請求項4】
前記P波判定部は、前記第1の代表P波区間波形と前記第2の代表P波区間波形の類似度が前記閾値以下の場合に前記ECG信号の時系列データにP波が含まれるか否かは判定不能と判断する、
請求項3に記載の生体信号処理装置。
【請求項5】
前記P波判定部は、前記ECG信号の時系列データから抽出される複数の心拍波形のうち、前半に抽出されたものを前記第1の心拍波形群に振り分け、後半に抽出されたものを前記第2の心拍波形群に振り分ける、
請求項3に記載の生体信号処理装置。
【請求項6】
前記P波判定部は、前記ECG信号の時系列データから抽出される複数の心拍波形のうち、前記第1の心拍波形群に振り分けるものと前記第2の心拍波形群に振り分けるものとを、交互に又はランダムに選択する、
請求項3に記載の生体信号処理装置。
【請求項7】
前記P波判定部は、前記第1の心拍波形群の心拍波形の数と前記第2の心拍波形群の心
拍波形の数とが等しくなるように、前記ECG信号の時系列データから抽出される複数の心拍波形を前記第1の心拍波形群と前記第2の心拍波形群に分ける、
請求項3に記載の生体信号処理装置。
【請求項8】
前記P波判定部は、
前記第1の心拍波形群の各心拍波形からR波の時点を基準として設定されるP波区間の波形を抽出し、前記第1の心拍波形群から抽出された複数のP波区間の波形の平均、中央値、もしくは最頻値を前記第1の代表P波区間波形として取得し、
前記第2の心拍波形群の各心拍波形からR波の時点を基準として設定されるP波区間の波形を抽出し、前記第2の心拍波形群から抽出された複数のP波区間の波形の平均、中央値、もしくは最頻値を前記第2の代表P波区間波形として取得する、
請求項3に記載の生体信号処理装置。
【請求項9】
前記P波判定部は、前記第1の代表P波区間波形と前記第2の代表P波区間波形の相互相関によって、前記第1の代表P波区間波形と前記第2の代表P波区間波形の類似度を評価する、
請求項3に記載の生体信号処理装置。
【請求項10】
前記候補検出部は、前記ECG信号の時系列データから抽出される複数の心拍波形から代表的な心拍波形である代表心拍波形を生成し、前記代表心拍波形からP波の候補を検出する、
請求項3に記載の生体信号処理装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、生体信号処理装置、生体信号計測装置、生体信号処理方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
心房細動(Atrial Fibrillation;AF)は、不整脈の一種であり、洞結節以外の場所から発生する異常な電気信号によって心房が小刻みに痙攣し、脈(心拍間隔)が不規則になる病気である。心房細動は、動悸や息切れを招き日常生活に支障をきたすだけでなく、脳梗塞や心不全などの重篤な病気を引き起こす可能性もあるため、心房細動の早期発見及び適切な治療が望まれる。
【0003】
心房細動の発作中は、心電図(Electrocardiogram;ECG)に「心拍間隔の乱れ」と「P波の消失」の2つの特徴が現れることが知られている。したがって、信号処理によって心房細動の自動検出を実現するには、ECG信号の時系列データから心拍間隔の乱れの評価とP波の検出(P波の有無の判定)を精度良く行うことが要求される。ここで、心拍間隔の乱れは、ECG信号におけるRRI(RRインターバル;R波のピークから次のR波のピークまでの時間)の変動で捉えられるため、比較的容易に且つ精度良く評価することができる。しかしながら、P波の有無を正確に判定することはかなり難しい。P波の振幅はR波に比べてはるかに小さく、ノイズに汚染されやすい(ノイズと区別しづらい)ためである。また、P波の波形(振幅、形状、向き(極性)など)に個人差があることも、P波の検出の困難性を高めている。
【0004】
特許文献1には、ECG信号を基にP波のテンプレートを生成し、ECG信号の各心拍波形からテンプレートと高い相互相関をとる波形のみを抽出し、それらの平均をとることで、P波を精度良く検出するというアイデアが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
米国特許第5840038号明細書
【非特許文献】
【0006】
Saclova, L., Nemcova, A., Smisek, R. et al., "Reliable P wave detection in pathological ECG signals", Sci Rep 12, 6589 (2022).
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来の検出アルゴリズムでは、P波でないにもかかわらず「P波あり」と誤検出してしまったり、逆に、P波が現れているにもかかわらず「P波なし」と誤判定してしまうケースが発生していた。このような誤検出や誤判定が発生すると、その後の心房細動の判定に影響を及ぼし、心房細動の検出精度や信頼性を著しく低下させてしまう。
【0008】
本発明は、上記実情に鑑みなされたものであって、その目的とするところは、EGG信号の時系列データから信号処理によってP波が存在することを高信頼に判定するための新規な技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示は、ユーザーから計測されたECG信号の時系列データを取得する取得部と、前記ECG信号の時系列データの中の第1のR波の時点を基準として設定される第1のP波
区間から第1のP波区間波形を抽出するとともに、前記第1のR波とは異なる第2のR波の時点を基準として設定される第2のP波区間から第2のP波区間波形を抽出し、前記第1のP波区間波形と前記第2のP波区間波形の類似度が閾値より高い場合に、前記第1のP波区間と前記第2のP波区間にP波が含まれると判断する、P波判定部と、を有する、生体信号処理装置を含む。
【0010】
本開示は、ユーザーから計測されたECG信号の時系列データを取得する取得部と、前記ECG信号の時系列データから少なくとも第1の心拍波形群と第2の心拍波形群を抽出し、前記第1の心拍波形群の各心拍波形からR波の時点を基準として設定されるP波区間の波形を抽出するとともに、前記第2の心拍波形群の各心拍波形からR波の時点を基準として設定されるP波区間の波形を抽出し、前記第1の心拍波形群から抽出された複数のP波区間の波形群に基づいて第1の代表P波区間波形を生成するとともに、前記第2の心拍波形群から抽出された複数のP波区間の波形群に基づいて第2の代表P波区間波形を生成し、前記第1の代表P波区間波形と前記第2の代表P波区間波形の類似度が閾値より高い場合に、前記第1の心拍波形群及び前記第2の心拍波形群にP波が含まれると判断する、P波判定部と、を有する、生体信号処理装置を含む。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

個人
健康器具
5日前
個人
錠剤撒き器
5か月前
個人
歯茎みが品
29日前
個人
歯の掃除具
3か月前
個人
鼾防止用具
1日前
個人
マッサージ機
16日前
個人
導電香
22日前
個人
乗馬テラピー
4か月前
個人
身体牽引装置
3か月前
個人
脈波測定方法
1日前
個人
塗り薬塗り具
2か月前
個人
脈波測定方法
8日前
個人
収納容器
2か月前
個人
発熱器具
3か月前
個人
健康器具
2か月前
個人
片足歩行支援具
1か月前
個人
クリップ
1か月前
個人
染毛方法
3か月前
個人
眼科診療車
1か月前
個人
口内洗浄具
8日前
個人
鼻腔拡張具
6か月前
個人
磁器治療器
4か月前
個人
挟圧手工爪矯正具
5か月前
株式会社コロナ
脱臭機
5か月前
個人
動体視力強化装置
4か月前
東レ株式会社
下肢着用具
4か月前
個人
口腔ケア用歯ブラシ
6か月前
株式会社コーセー
化粧料
1か月前
株式会社コーセー
美爪料
1か月前
個人
除菌システム
1か月前
個人
避難困難者救出台車
1か月前
個人
血管硬化度算出方法
4か月前
株式会社ナカニシ
生検針
4か月前
東レ株式会社
吸収制御剤
3か月前
株式会社 MTG
浴用剤
23日前
株式会社ニデック
眼科装置
5か月前
続きを見る