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公開番号
2025025445
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-21
出願番号
2023130207
出願日
2023-08-09
発明の名称
接着剤セット、並びに構造体及びその製造方法
出願人
株式会社レゾナック
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C09J
175/04 20060101AFI20250214BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】高温環境下でせん断強度にバラつきが生じ難い接着剤組成物の硬化物を与えることが可能な接着剤セットを提供すること。
【解決手段】主剤及び硬化剤を備える接着剤セットが開示される。主剤は、ウレタンプレポリマーを含有する。硬化剤は、ポリオールを含有する。ポリオールは、ダイマー酸ポリオール及びヒマシ油ポリオールからなる群より選ばれる少なくとも1種を含む。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
主剤及び硬化剤を備える接着剤セットであって、
前記主剤が、ウレタンプレポリマーを含有し、
前記硬化剤が、ポリオールを含有し、
前記ポリオールが、ダイマー酸ポリオール及びヒマシ油ポリオールからなる群より選ばれる少なくとも1種を含む、
接着剤セット。
続きを表示(約 260 文字)
【請求項2】
第1の基材と、
第2の基材と、
前記第1の基材及び前記第2の基材を互いに接着する接着剤層と、
を備え、
前記接着剤層が、請求項1に記載の接着剤セットにおける前記主剤及び前記硬化剤を含む接着剤組成物の硬化物を含有する、
構造体。
【請求項3】
請求項2に記載の構造体の製造方法であって、
前記主剤及び前記硬化剤を含む接着剤組成物を介して、前記第1の基材と前記第2の基材とを貼り合わせる工程を備える、
構造体の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、接着剤セット、並びに構造体及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
自動車のボディ、フロントドア、リアドア、バックドア、フロントバンパー、リアバンパー、ロッカーモール等の内外装部品には一般的に鋼板が使用されているが、近年の燃費改善要求に応えるため、軽量化が求められている。このため、鋼板に代えてポリプロピレン等のプラスチック材料を自動車の内外装部品として使用する場合が増えている。なお、ポリプロピレン等のプラスチック材料は鋼板と比較して強度が低いため、タルク、ガラスフィラー等を添加して強度を向上させることが一般的である。
【0003】
ポリプロピレン等のプラスチック製自動車部品同士の接着剤としてはウレタン系接着剤組成物が提案されている。ウレタン系接着剤組成物としては、空気中の湿気等によって硬化する、湿気硬化型と呼ばれる一液硬化型の接着剤と、主剤と硬化剤とで構成される接着剤セットを用いて、主剤と硬化剤とを混合する二液硬化型の接着剤が知られている。二液硬化型のウレタン系接着剤組成物では、主剤に含まれるイソシアネート基(NCO基)成分と硬化剤に含まれる水酸基(OH基)との間での架橋反応が進行して硬化する。これらの中でも、接着工程における作業性の観点から、可使時間(ポットライフ、多液塗料において化学反応等で塗料が硬化し始めるまでの時間)を充分に確保でき、かつ速硬化が可能となる二液硬化型の接着剤が好まれる傾向がある。
【0004】
一般に、ポリプロピレン基材は、表面の極性が小さく、難接着であることから、接着を容易にするために、基材表面に極性基を導入する表面処理が行われる。表面処理としては、例えば、コロナ処理、フレーム処理、プラズマ処理等が挙げられる。さらに、表面処理を施したポリプロピレン基材同士の接着にウレタン系接着剤組成物を直接適用することは困難であるため、各々のポリプロピレン基材に前処理としてプライマー処理を行ってからウレタン系接着剤組成物を適用することが一般的である。しかし、近年、工程の簡略化、作業環境改善等の観点から、ウレタン系接着剤組成物には、プライマー処理を行わない場合の接着性(すなわち、ノンプライマー接着性)の向上が求められている。
【0005】
例えば、特許文献1には、ウレタンプレポリマーとイソシアネートシラン化合物とを含有する主剤と、ポリブタジエンジオールを含有する硬化剤とを作業時に混合する二液硬化型のウレタン系接着剤組成物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2014-077094号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、本発明者らの検討によると、従来の接着剤組成物は、接着剤組成物の硬化物を含有する接着剤層を介して基材同士を接着した構造体を、高温環境下(例えば、90℃、1時間)に曝したときにせん断強度にバラつきが生じる場合があることが見出された。せん断強度にバラつきが生じると、得られる構造体の信頼性が低下するおそれがある。
【0008】
そこで、本開示は、高温環境下でせん断強度にバラつきが生じ難い接着剤組成物の硬化物を与えることが可能な接着剤セットを提供することを主な目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らが上記課題を解決すべく鋭意検討したところ、硬化剤におけるポリオールとして、ダイマー酸ポリオール及びヒマシ油ポリオールを適用することにより、高温環境下に曝したときにせん断強度にバラつきが生じ難い接着剤組成物が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0010】
本開示の一側面は、接着剤セットに関する。当該接着剤セットは、主剤及び硬化剤を含む。主剤は、ウレタンプレポリマーを含有し、硬化剤は、ポリオールを含有する。ポリオールは、ダイマー酸ポリオール及びヒマシ油ポリオールからなる群より選ばれる少なくとも1種を含む。このような接着剤セットを用いて調製される接着剤組成物は、高温環境下でせん断強度にバラつきが生じ難いものとなり得る。このような効果が生じる理由は必ずしも定かではないが、本発明者らは、接着剤組成物中に柔軟な長鎖のアルキル鎖が導入され、せん断強度が発現し易くなったためであると考えている。
(【0011】以降は省略されています)
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