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公開番号
2025025440
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-21
出願番号
2023130195
出願日
2023-08-09
発明の名称
対象の精神状態を評価するために自律神経指標の値を取得する方法、ならびに、対象の精神状態を評価するための方法、システムおよびプログラム
出願人
国立研究開発法人理化学研究所
,
ダイキン工業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
A61B
5/16 20060101AFI20250214BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】簡易に対象の精神状態を評価することを可能にすること
【解決手段】本発明は、対象の精神状態を評価するために自律神経指標の値を取得する方法を提供し、本方法は、第1の時点と第2の時点において前記対象の前記自律神経指標の値を取得することを含み、前記自律神経指標またはその演算値が、前記対象の精神状態を表す指標となり、前記第1の時点と、前記第2の時点とにおいて、前記対象の睡眠状態が異なることを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
対象の精神状態を評価するために自律神経指標の値を取得する方法であって、
第1の時点と第2の時点において前記対象の前記自律神経指標の値を取得することを含み、
前記自律神経指標またはその演算値が、前記対象の精神状態を表す指標となり、
前記第1の時点と、前記第2の時点とにおいて、前記対象の睡眠状態が異なることを特徴とする、方法。
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
前記自律神経指標の値を取得することは、
(1)前記対象の入眠前の所定期間の自律神経指標の値と、前記対象の入眠後の所定期間の自律神経指標の値とを取得すること、
(2)前記対象の起床前の所定期間の自律神経指標の値と、前記対象の起床後の所定期間の自律神経指標の値とを取得すること
のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記自律神経指標の演算値は、
(1)前記対象の入眠前の所定期間の副交感神経指標の値と、前記対象の入眠後の所定期間の副交感神経指標の値との比、
(2)前記対象の起床前の所定期間の副交感神経指標の値と、前記対象の起床後の所定期間の副交感神経指標の値との比、
(3)前記対象の入眠前の所定期間の交感神経指標の値と、前記対象の入眠後の所定期間の交感神経指標の値との比、
(4)前記対象の起床前の所定期間の交感神経指標の値と、前記対象の起床後の所定期間の交感神経指標の値との比
のうちの少なくとも1つを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記対象の特徴および/または前記対象の外部環境および/または前記対象の精神状態を表す指標の種類に基づいて、前記所定期間を決定することをさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記自律神経指標の値を取得することは、ウェアラブルデバイスと、据置型デバイスとの両方を用いて行われる、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
対象の精神状態を評価するための方法であって、
請求項1~5のいずれか一項に記載の方法に従って、前記自律神経指標の値を取得することと、
判定器が、前記自律神経指標の値またはその演算値に基づいて、前記対象の精神状態を表す指標を導出することと
を含む方法。
【請求項7】
前記指標を導出することは、(1)前記対象の入眠前の所定期間の副交感神経指標の値と、前記対象の入眠後の所定期間の副交感神経指標の値との比、(2)前記対象の起床前の所定期間の副交感神経指標の値と、前記対象の起床後の所定期間の副交感神経指標の値との比、(3)前記対象の入眠前の所定期間の交感神経指標の値と、前記対象の入眠後の所定期間の交感神経指標の値との比、(4)前記対象の起床前の所定期間の交感神経指標の値と、前記対象の起床後の所定期間の交感神経指標の値との比のうちの1つのみを用いて、前記指標を導出することを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記自律神経指標の値を取得することは、前記対象の起床前60分間の副交感神経指標の平均値と、前記対象の起床後30分間の副交感神経指標の平均値との比を前記自律神経指標の値として取得することを含み、
前記導出することは、前記取得された比のみを用いて、前記指標を導出することを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記導出された指標に基づいて、外部機器を制御することをさらに含む、請求項6に記載の方法。
【請求項10】
前記外部機器を制御することは、
前記導出された指標に基づいて、前記外部機器によって達成すべき環境を決定することと、
前記達成すべき環境を達成するように、前記外部機器を制御することと
を含む、請求項9に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、対象の精神状態を評価するために自律神経指標の値を取得する方法に関する。さらに、本発明は、対象の精神状態を評価するための方法、システムおよびプログラムにも関する。
続きを表示(約 3,700 文字)
【背景技術】
【0002】
安静状態、課題遂行時、課題後の安静状態時の3つの状態において算出された自律神経指標を用いて、精神疾患発病のリスクチェックを行う技術が知られている(例えば、特許文献1)。この技術では、被験者による課題遂行が必要であり、被験者にかかる負担は大きい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-233256号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、簡易に対象の精神状態を評価することを可能にすることを目的の1つとする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、簡易に対象の精神状態を評価することを可能にするために、自律神経指標の値を取得する方法を提供する。この方法は、第1の時点と第2の時点において対象の前記自律神経指標の値を取得することを含み、自律神経指標またはその演算値が、対象の精神状態を表す指標となり、第1の時点と、第2の時点とにおいて、対象の睡眠状態が異なり得る。
【0006】
本発明は、例えば、以下の項目を提供する。
(項目1)
対象の精神状態を評価するために自律神経指標の値を取得する方法であって、
第1の時点と第2の時点において前記対象の前記自律神経指標の値を取得することを含み、
前記自律神経指標またはその演算値が、前記対象の精神状態を表す指標となり、
前記第1の時点と、前記第2の時点とにおいて、前記対象の睡眠状態が異なることを特徴とする、方法。
(項目2)
前記自律神経指標の値を取得することは、
(1)前記対象の入眠前の所定期間の自律神経指標の値と、前記対象の入眠後の所定期間の自律神経指標の値とを取得すること、
(2)前記対象の起床前の所定期間の自律神経指標の値と、前記対象の起床後の所定期間の自律神経指標の値とを取得すること
のうちの少なくとも1つを含む、上記項目に記載の方法。
(項目3)
前記自律神経指標の演算値は、
(1)前記対象の入眠前の所定期間の副交感神経指標の値と、前記対象の入眠後の所定期間の副交感神経指標の値との比、
(2)前記対象の起床前の所定期間の副交感神経指標の値と、前記対象の起床後の所定期間の副交感神経指標の値との比、
(3)前記対象の入眠前の所定期間の交感神経指標の値と、前記対象の入眠後の所定期間の交感神経指標の値との比、
(4)前記対象の起床前の所定期間の交感神経指標の値と、前記対象の起床後の所定期間の交感神経指標の値との比
のうちの少なくとも1つを含む、上記項目のいずれか一項に記載の方法。
(項目4)
前記対象の特徴および/または前記対象の外部環境および/または前記対象の精神状態を表す指標の種類に基づいて、前記所定期間を決定することをさらに含む、上記項目のいずれか一項に記載の方法。
(項目5)
前記自律神経指標の値を取得することは、ウェアラブルデバイスと、据置型デバイスとの両方を用いて行われる、上記項目のいずれか一項に記載の方法。
(項目6)
対象の精神状態を評価するための方法であって、
上記項目のいずれか一項に記載の方法に従って、前記自律神経指標の値を取得することと、
判定器が、前記自律神経指標の値またはその演算値に基づいて、前記対象の精神状態を表す指標を導出することと
を含む方法。
(項目7)
前記指標を導出することは、(1)前記対象の入眠前の所定期間の副交感神経指標の値と、前記対象の入眠後の所定期間の副交感神経指標の値との比、(2)前記対象の起床前の所定期間の副交感神経指標の値と、前記対象の起床後の所定期間の副交感神経指標の値との比、(3)前記対象の入眠前の所定期間の交感神経指標の値と、前記対象の入眠後の所定期間の交感神経指標の値との比、(4)前記対象の起床前の所定期間の交感神経指標の値と、前記対象の起床後の所定期間の交感神経指標の値との比のうちの1つのみを用いて、前記指標を導出することを含む、上記項目のいずれか一項に記載の方法。
(項目8)
前記自律神経指標の値を取得することは、前記対象の起床前60分間の副交感神経指標の平均値と、前記対象の起床後30分間の副交感神経指標の平均値との比を前記自律神経指標の値として取得することを含み、
前記導出することは、前記取得された比のみを用いて、前記指標を導出することを含む、上記項目のいずれか一項に記載の方法。
(項目9)
前記導出された指標に基づいて、外部機器を制御することをさらに含む、上記項目のいずれか一項に記載の方法。
(項目10)
前記外部機器を制御することは、
前記導出された指標に基づいて、前記外部機器によって達成すべき環境を決定することと、
前記達成すべき環境を達成するように、前記外部機器を制御することと
を含む、上記項目のいずれか一項に記載の方法。
(項目11)
前記導出された指標は、前記対象のメンタルヘルスレベルを表し、
前記外部機器によって達成すべき環境を決定することは、前記メンタルヘルスレベルが低いほど、現在の環境からの変動幅が大きくなるように、前記達成すべき環境を決定することを含む、
上記項目のいずれか一項に記載の方法。
(項目12)
対象の精神状態を評価するためのシステムであって、
第1の時点と第2の時点において前記対象の前記自律神経指標の値を取得する手段と、
前記自律神経指標の値またはその演算値に基づいて、前記対象の精神状態を表す指標を導出する手段と
を備え、前記第1の時点と、前記第2の時点とにおいて、前記対象の睡眠状態が異なることを特徴とする、システム。
(項目12A)
上記項目のいずれか一項に記載の特徴を含む、項目12に記載のシステム。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、自律神経指標の値を取得する方法を提供し、これにより、簡易に対象の精神状態を評価することを可能にすることができる。さらに、本発明は、対象の精神状態を評価するための方法、システムおよびプログラムも提供し、これも、簡易に対象の精神状態を評価することを可能にする。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の一実施形態を用いて、対象の精神状態を評価するためのフローの一例を示す図
対象の精神状態を評価するためのシステム100の構成の一例を示す図
システム100を実装するサーバ装置200を備えるシステムの構成の一例を示す図
システム100を実装するサーバ装置200の構成の一例を示す図
対象の精神状態を評価するためのシステム100を用いて、対象の精神状態を表す指標を導出するための手順500を示すフローチャート
対象の精神状態を表す指標に基づいて外部機器を制御するための処理600の一例を示すフローチャート
対象の精神状態を表す指標に基づいて外部機器を制御するための処理700の一例を示すフローチャート
実施例で取得された入眠前後の所定期間のHFnormを示す図
実施例で取得された起床前後の所定期間のHFnormの一例を示す図
実施例において、睡眠時間から判定する判定器と、自律神経指標の値のうちのHFnormから判定する判定器と、自律神経指標の値のうちのLFnormから判定する判定器とのそれぞれのROC曲線による評価の結果を示す図
実施例において、自律神経指標の値のうちのHFnormから判定する判定器を用いて、起床前後の所定期間のHFnormを用いた実験を行った結果を示す図
【発明を実施するための形態】
【0009】
(定義)
本明細書において、「対象」とは、精神状態を評価する対象となる任意の人物をいう。
【0010】
本明細書において、「睡眠状態」とは、周期的に繰り返す生理的な意識喪失の状態をいい、生理的な意識喪失の状態になる前および生理的な意識喪失の状態になった後の状態も含む。「生理的な意識喪失の状態になる前」とは、生理的な意識喪失の状態になる直前のみならず、生理的な意識喪失の状態になる前の所定期間も含む。「生理的な意識喪失の状態になった後」とは、生理的な意識喪失の状態になった直後のみならず、生理的な意識喪失の状態になった後の所定期間も含む。所定期間は、例えば、約15分~300分であり、典型的には、15分~120分であり、好ましくは、15分~60分である。
(【0011】以降は省略されています)
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