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公開番号2025024536
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-20
出願番号2023128716
出願日2023-08-07
発明の名称複合型電子黒板システム及びその構築方法
出願人個人
代理人個人,個人
主分類B43L 1/04 20060101AFI20250213BHJP(筆記用または製図用の器具;机上付属具)
要約【課題】GIGAスクール構想を実現し得る電子黒板システムを容易且つ低コストにて構築することが可能な複合型電子黒板システム及びその構築方法を提供することを課題とする。
【解決手段】学校の教室等に設置されている大型の既設黒板1を利用して構築されるGIGAスクール構想を実現し得る複合型電子黒板システムであって、既設黒板1の一端側表面上に据え付けられる電子黒板2と、既設黒板1の他端側表面上に配備されるスクリーンユニット3と、既設黒板1の上方に設置される、電子黒板2とミラーリング連係するプロジェクター4とを含んで構成する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
学校の教室等に設置されている大型の既設黒板を利用してＧＩＧＡスクール構想を実現し得る複合型電子黒板システムを構築するための方法であって、
前記既設黒板の一端側表面上に電子黒板を据え付ける工程と、
前記既設黒板の他端側表面上にスクリーンユニットを、スクリーンを横方向に引き出し可能に配備する工程と、
前記既設黒板の上方に、前記電子黒板とミラーリング連係するプロジェクターを設置する工程と、
を含むことを特徴とする複合型電子黒板システムの構築方法。
続きを表示（約 1,200 文字）【請求項２】
前記電子黒板の据え付けは、テレビの壁掛け用金具を介して前記既設黒板の表面上に掛止させる方法により行う、請求項１に記載の複合型電子黒板システムの構築方法。
【請求項３】
前記スクリーンユニットのユニット本体内に巻き込まれているスクリーンは、裏面にマグネットを備えたマグネットスクリーンであって、その一端のエンドバーを前記既設黒板の表面上に固定し、前記ユニット本体を横方向に定位置まで移動させるに伴って前記ユニット本体から引き出されて前記既設黒板面に磁着されるようにする、請求項１に記載の複合型電子黒板システムの構築方法。
【請求項４】
前記プロジェクターは、前記既設黒板の上枠又はその上側の壁面に固定したプロジェクターアームを介して設置する、請求項１に記載の複合型電子黒板システムの構築方法。
【請求項５】
学校の教室等に設置されている大型の既設黒板を利用して構築されるＧＩＧＡスクール構想を実現し得る複合型電子黒板システムであって、
前記既設黒板の一端側表面上に据え付けられる電子黒板と、前記既設黒板の他端側表面上に配備されるスクリーンユニットと、前記既設黒板の上方に設置される、前記電子黒板とミラーリング連係するプロジェクターとを含んで構成されることを特徴とする複合型電子黒板システム。
【請求項６】
前記電子黒板は、テレビの壁掛け用金具を介して前記既設黒板の表面上に掛止される、請求項５に記載の複合型電子黒板システム。
【請求項７】
前記スクリーンユニットのユニット本体内に巻き込まれているスクリーンは、裏面にマグネットを備えたマグネットスクリーンであって、その一端のエンドバーが前記既設黒板の表面上に固定され、前記ユニット本体を横方向に定位置まで移動させるに伴って前記ユニット本体から引き出されて前記既設黒板面に磁着される、請求項５に記載の複合型電子黒板システム。
【請求項８】
前記プロジェクターは、曲面スクリーンに投影可能な機能を有する、請求項５に記載の複合型電子黒板システム。
【請求項９】
学校の教室等に設置されている大型の既設黒板を利用してＧＩＧＡスクール構想を実現し得る複合型電子黒板システムを構築するための方法であって、
前記既設黒板の一端側表面上に電子黒板を据え付ける工程と、
前記既設黒板の他端側表面上に壁掛けホワイトボードを定着する工程と、
前記既設黒板の上方に、前記電子黒板とミラーリング連係するプロジェクターを設置する工程と、
を含むことを特徴とする複合型電子黒板システムの構築方法。
【請求項１０】
前記電子黒板の据え付けは、テレビの壁掛け用金具を介して前記既設黒板の表面上に掛止させる方法により行う、請求項９に記載の複合型電子黒板システムの構築方法。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、複合型電子黒板システム及びその構築方法に関するものであり、より詳細には、既存の既設黒板上に構築されるＧＩＧＡスクール構想を実現し得る複合型電子黒板システム、及び、その複合型電子黒板システムを簡易迅速且つ低コストにて構築し得る複合型電子黒板システムの構築方法に関するものである。
続きを表示（約 1,700 文字）【背景技術】
【０００２】
令和元年にＧＩＧＡスクール構想の実現パッケージが発表されたことを受けて、各学校において校内ＬＡＮが整備され、学校ＩＣＴ導入・利活用が急速に進んでいる。このＧＩＧＡスクール構想の骨子は、児童・生徒１人１人に個別化され、創造性を育む教育ＩＣＴ環境を構築するところにある。具体的には、児童・生徒１人１人に学習者用端末（タブレット）を与え、各教室に配備される電子黒板を用いて授業を行う環境を実現するということである。
【０００３】
しかるに、学校の各教室には黒板が設置されていて、古くから学校における授業は黒板への板書を基本に進められてきており、それは児童・生徒、教師共に馴染のある授業法であり、たとえＩＣＴ教育が進んだとしても、俄かには捨てがたいものである。そして、教室ごとに従来の黒板に代わるような大型の電子黒板を導入することは、予算的にみて極めて困難なことであり、非現実的なことである。
【０００４】
かかる事情から、既存の黒板やホワイトボードを利用し、ボード上部にプロジェクターを配設し、ボードに映写することでボードを電子黒板化（インタラクティブボード化）することが考えられ、実用化されている（特開２０２１－１２８２９９号公報、特開２０１８－１８９９２５号公報）。
【０００５】
しかし、黒板の場合は、鮮明に投影することが困難であり、黒板の張替には、多大な労力とコストがかかり、特に、施工時期と時間が限定され、短時間のうちに多数の学校の工事を行うことは、極めて困難なことである（通例、黒板の張替工事には、１教室当たり５人の作業員で半日かかる。）。また、それらのシステムにおいては、近時急速に機能が充実してきている電子黒板を活用することは想定されておらず、時代の流れに沿ったものではない。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【０００６】
https:www.sakawa.net/bbd/replace
【特許文献】
【０００７】
特開２０２１－１２８２９９号公報
特開２０１８－１８９９２５号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００８】
上述したように、ＧＩＧＡスクール構想の実現のために、教室ごとに従来の黒板に代わるような大型の電子黒板を導入することは、非現実的なことであり、また、既存の黒板やホワイトボードを利用し、ボード上部にプロジェクターを配設し、ボードに映写することでボードを電子黒板化する方法においては、ほとんどの学校において用いられている黒板の場合は鮮明な投影が困難であり、黒板の張替工事を行う場合は、短時間のうちに多数の学校の工事を行うことは極めて困難であり、更に、これらのシステムの場合は、近時急速に機能が充実してきている電子黒板の機能を活用することができないという問題がある。
【０００９】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、ＧＩＧＡスクール構想を容易に実現し得る複合型電子黒板システム、及び、その複合型電子黒板システムを簡易迅速且つ低コストにて構築し得る複合型電子黒板システムの構築方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【００１０】
上記課題を解決するための請求項１に係る発明は、学校の教室等に設置されている大型の既設黒板を利用してＧＩＧＡスクール構想を実現し得る複合型電子黒板システムを構築するための方法であって、
前記既設黒板の一端側表面上に電子黒板を据え付ける工程と、
前記既設黒板の他端側表面上にスクリーンユニットを、スクリーンを横方向に引き出し可能に配備する工程と、
前記既設黒板の上方に、前記電子黒板とミラーリング連係するプロジェクターを設置する工程と、
を含むことを特徴とする複合型電子黒板システムの構築方法である。
（【００１１】以降は省略されています）

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