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公開番号2025024422
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-20
出願番号2023128518
出願日2023-08-07
発明の名称空気呼吸器ブラケット
出願人株式会社モリタホールディングス
代理人個人,個人
主分類A62C 27/00 20060101AFI20250213BHJP(人命救助;消防)
要約【課題】運転席と助手席との間に設置することができ、従来よりも空気呼吸器の載置及び取り出しが容易な空気呼吸器ブラケットを提供する。
【解決手段】空気呼吸器ブラケット1は、車両内にて立設し空気呼吸器が載置される空気呼吸器ブラケットであって、空気呼吸器の空気ボンベが立て掛けられる立掛板10と、立掛板10に設けられ空気ボンベを着脱自在に保持する保持材20と、立掛板10を立設状態に支持する支持材30とを備え、支持材30は、立設状態の立掛板10を水平回転可能とする回転材40を有し、立設状態の立掛板10は、所定以上の力がかかると水平回転し、水平回転を停止した時の回転角度を次に所定以上の力がかかるまで維持する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
車両内にて立設し空気呼吸器が載置される空気呼吸器ブラケットであって、
前記空気呼吸器の空気ボンベが立て掛けられる立掛板と、
前記立掛板に設けられ前記空気ボンベを着脱自在に保持する保持材と、
前記立掛板を立設状態に支持する支持材と、を備え、
前記支持材は、立設状態の前記立掛板を水平回転可能とする回転材を有し、
立設状態の前記立掛板は、所定以上の力がかかると水平回転し、水平回転を停止した時の回転角度を次に所定以上の前記力がかかるまで維持することを特徴とする空気呼吸器ブラケット。
続きを表示(約 440 文字)【請求項2】
前記回転材はトルクヒンジであることを特徴とする請求項1に記載の空気呼吸器ブラケット。
【請求項3】
前記トルクヒンジのトルク値は、8.0~12.0[N・m]であることを特徴とする請求項2に記載の空気呼吸器ブラケット。
【請求項4】
前記支持材として、前記立掛板の下部を支持する下支持材と、前記立掛板の中央部を支持する中央支持材を備え、
前記下支持材と前記中央支持材は、それぞれ前記トルクヒンジを有することを特徴とする請求項2に記載の空気呼吸器ブラケット。
【請求項5】
前記立掛板は、車両前方へ向けた状態から所定角度水平回転すると前記中央支持材に接触してそれ以上後方へは水平回転できないことを特徴とする請求項4に記載の空気呼吸器ブラケット。
【請求項6】
前記保持材は、前記空気ボンベを前記立掛板の設置面から離した状態で保持することを特徴とする請求項1に記載の空気呼吸器ブラケット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、消防車等の車両内に設置される空気呼吸器ブラケットに関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
消防車等の緊急車両には火災現場等にて使用する空気呼吸器が載せられる。空気呼吸器の固定装置としては、座席の後方に設置されるタイプや、乗員が担いだままシートに座るタイプなどがある。
例えば、特許文献1には、助手席用シートの後方に後部座席とを仕切る仕切板が設けられてなる消防車において、助手席用シートのシートバックをシートクッションとは分離してその運転席側にて仕切板に前方へ回動可能に取付けるとともに、このシートバックの後方にて背負式の空気呼吸器を前方から脱着可能な取付装置を仕切板に取付けた消防車の助手席構造が開示されている。
また、特許文献2には、フレームに取り付けられた支持バーを備え、クランプアームが支持バーに固着された選択随意の作用可能な背もたれ支持組立体と共に確実掛止係合機構を備える迅速解放タンク支持ブラケットであり、少なくとも一又は二以上のクランプアームが固着された、少なくとも二つの支持バーが設けられ、クランプアームはタンクを保持する閉位置とタンクを解放する解放位置との間を動き得る迅速解放式タンク支持ブラケットが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実公平06-003631号公報
特開平06-269316号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
空気呼吸器の固定装置には、助手席の乗員用として、運転席と助手席との間に設置されるタイプもある。このタイプの固定装置は、前方正面に向けた状態又は前方正面から約45°助手席側に向けた状態等で土台にボルト留めして設置される。しかしながら、固定装置の向きは設置時に固定され、設置後に消防士等の乗員が向きを自由に変えることはできないため、乗員が誰であるかに関わらず常に固定装置から空気呼吸器を取り出し易いとは言い難い。
ここで、特許文献1の消防車の助手席構造、及び特許文献2の迅速解放式タンク支持ブラケットは、運転席と助手席との間に設置できるものではない。
そこで、本発明は、運転席と助手席との間に設置することができ、従来よりも空気呼吸器の載置及び取り出しが容易な空気呼吸器ブラケットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1記載の本発明の空気呼吸器ブラケット1は、車両内にて立設し空気呼吸器が載置される空気呼吸器ブラケットであって、空気呼吸器の空気ボンベが立て掛けられる立掛板10と、立掛板10に設けられ空気ボンベを着脱自在に保持する保持材20と、立掛板10を立設状態に支持する支持材30とを備え、支持材30は、立設状態の立掛板10を水平回転可能とする回転材40を有し、立設状態の立掛板10は、所定以上の力がかかると水平回転し、水平回転を停止した時の回転角度を次に所定以上の力がかかるまで維持することを特徴とする。
請求項2記載の本発明は、請求項1に記載の空気呼吸器ブラケット1において、回転材40はトルクヒンジであることを特徴とする。
請求項3記載の本発明は、請求項2に記載の空気呼吸器ブラケット1において、トルクヒンジのトルク値は、8.0~12.0[N・m]であることを特徴とする。
請求項4記載の本発明は、請求項2に記載の空気呼吸器ブラケット1において、支持材30として、立掛板10の下部を支持する下支持材31と、立掛板10の中央部を支持する中央支持材32を備え、下支持材31と中央支持材32は、それぞれトルクヒンジを有することを特徴とする。
請求項5記載の本発明は、請求項4に記載の空気呼吸器ブラケット1において、立掛板10は、車両前方へ向けた状態から所定角度水平回転すると中央支持材32に接触してそれ以上後方へは水平回転できないことを特徴とする。
請求項6記載の本発明は、請求項1に記載の空気呼吸器ブラケット1において、保持材20は、空気ボンベを立掛板10の設置面から離した状態で保持することを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、運転席と助手席との間に設置することができ、従来よりも空気呼吸器の載置及び取り出しが容易な空気呼吸器ブラケットを提供することを目的とする。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の一実施例による空気呼吸器ブラケットを示す図
同消防車に設置した空気呼吸器ブラケットの背面側を示す写真
同立掛板を示す図
同中央支持材の補強取付材を示す図
同中央支持材の補強材を示す上面図
本発明の他の実施例による空気呼吸器ブラケットを示す図
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の第1の実施の形態による空気呼吸器ブラケットは、車両内にて立設し空気呼吸器が載置される空気呼吸器ブラケットであって、空気呼吸器の空気ボンベが立て掛けられる立掛板と、立掛板に設けられ空気ボンベを着脱自在に保持する保持材と、立掛板を立設状態に支持する支持材とを備え、支持材は、立設状態の立掛板を水平回転可能とする回転材を有し、立設状態の立掛板は、所定以上の力がかかると水平回転し、水平回転を停止した時の回転角度を次に所定以上の力がかかるまで維持するものである。
本実施の形態によれば、立掛板が水平回転可能であるため、消防士等は自分が空気ボンベ等を着脱し易いように立掛板の水平方向の向きを任意に調節することができる。これにより、空気ボンベ等の載置や取り出しに掛かる時間を従来よりも短縮することができる。また、いったん水平方向の向きを調節した立掛板は、再び所定以上の力を加えるまではその回転角度が維持されるので、走行する車両の揺れ等によって立掛板が意図せず回転して向きが変わってしまうことを防止できる。
【0009】
本発明の第2の実施の形態は、第1の実施の形態による空気呼吸器ブラケットにおいて、回転材をトルクヒンジとしたものである。
本実施の形態によれば、立掛板を所望の向きに容易に調節することができる。
【0010】
本発明の第3の実施の形態は、第2の実施の形態による空気呼吸器ブラケットにおいて、トルクヒンジのトルク値を8.0~12.0[N・m]としたものである。
本実施の形態によれば、立掛板を水平回転させる際における回転させ易さと、向きを調節した後における意図しない回転の防止とをバランスよく両立させることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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