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公開番号
2025024077
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-19
出願番号
2024197857,2023052545
出願日
2024-11-13,2013-09-04
発明の名称
IL-4Rアンタゴニストを投与することによるアトピー性皮膚炎を処置するための方法
出願人
リジェネロン・ファーマシューティカルズ・インコーポレイテッド
,
REGENERON PHARMACEUTICALS, INC.
,
サノフィ・バイオテクノロジー
代理人
個人
,
個人
主分類
A61K
39/395 20060101AFI20250212BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】アトピー性皮膚炎(AD)の処置および/または防止のための新規標的療法のための医薬組成物を提供する。
【解決手段】アトピー性皮膚炎(AD)を有する患者においてAD関連バイオマーカーのレベルを低下させる方法に使用するための、抗インターロイキン-4受容体(IL-4R)抗体またはその抗原結合断片を含む医薬組成物であって、前記AD関連バイオマーカーは2型ヘルパーT細胞(Th2)誘導性炎症と関連するバイオマーカーであり、前記患者は処置の開始前または処置の開始時にAD関連バイオマーカーの上昇したレベルを示し、前記抗体またはその抗原結合断片は、それぞれ特定の配列を含む3つの重鎖CDR(HCDR)ならびにそれぞれ特定の配列を含む3つの軽鎖CDR(LCDR)を含む、前記医薬組成物とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
治療上有効量のインターロイキン-4受容体(IL-4R)アンタゴニストを含む医薬組成物を患者に投与することを含む、局所コルチコステロイド(TCS)またはカルシニューリン阻害剤のいずれかによる処置に対して耐性である、非応答性である、または十分に応答しない患者における中等度から重度のアトピー性皮膚炎(AD)を処置する方法。
続きを表示(約 1,700 文字)
【請求項2】
治療上有効量のインターロイキン-4受容体(IL-4R)アンタゴニストを含む医薬組成物を患者に投与することを含み、患者へのIL-4Rアンタゴニストの投与がAD関連パラメータの改善をもたらし、AD関連パラメータの改善が、
(a)試験責任医師包括評価(IGA)スコアのベースラインからの少なくとも40%の低下;
(b)アトピー性皮膚炎の体表面積病変(BSA)スコアのベースラインからの少なくとも40%の低下;
(c)湿疹面積および重症度指数(EASI)スコアのベースラインからの少なくとも55%の低下;
(d)SCORADスコアのベースラインからの少なくとも40%の低下;
(e)5-D掻痒感スケールのベースラインからの少なくとも25%の低下;ならびに
(f)掻痒感数値評価スケール(NRS)スコアのベースラインからの少なくとも45%の低下
からなる群から選択される、患者における中等度から重度のアトピー性皮膚炎(AD)を処置する方法。
【請求項3】
治療上有効量のインターロイキン-4受容体(IL-4R)アンタゴニストを含む医薬組成物を患者に投与することを含み、患者へのIL-4Rアンタゴニストの投与がAD関連パラメータの改善をもたらし、AD関連パラメータの改善が、
(a)試験責任医師包括評価(IGA)スコアのベースラインからの少なくとも40%の低下;
(b)アトピー性皮膚炎の体表面積病変(BSA)スコアのベースラインからの少なくとも40%の低下;
(c)湿疹面積および重症度指数(EASI)スコアのベースラインからの少なくとも55%の低下;
(d)SCORADスコアのベースラインからの少なくとも40%の低下;
(e)5-D掻痒感スケールのベースラインからの少なくとも25%の低下;ならびに
(f)掻痒感数値評価スケール(NRS)スコアのベースラインからの少なくとも45%の低下
からなる群から選択される、局所コルチコステロイド(TCS)またはカルシニューリン阻害剤のいずれかによる処置に対して耐性である、非応答性である、または十分に応答しない患者における中等度から重度のアトピー性皮膚炎(AD)を処置する方法。
【請求項4】
AD関連パラメータの改善が、医薬組成物の投与後、85日目から少なくとも197日目までのIGAのベースラインからの少なくとも45%の低下である、請求項2または3に記載の方法。
【請求項5】
AD関連パラメータの改善が、医薬組成物の投与後、85日目から少なくとも197日目までのBSAスコアのベースラインからの少なくとも50%の低下である、請求項2または3に記載の方法。
【請求項6】
AD関連パラメータの改善が、医薬組成物の投与後、85日目から少なくとも197日目までのEASIスコアのベースラインからの少なくとも60%の低下である、請求項2
または3に記載の方法。
【請求項7】
AD関連パラメータの改善が、医薬組成物の投与後、85日目から少なくとも197日目までのSCORADスコアのベースラインからの少なくとも45%の低下である、請求項2または3に記載の方法。
【請求項8】
AD関連パラメータの改善が、医薬組成物の投与後、85日目から少なくとも197日目までの5-D掻痒感スケールのベースラインからの少なくとも30%の低下である、請求項2または3に記載の方法。
【請求項9】
AD関連パラメータの改善が、医薬組成物の投与後、少なくとも16週目の終わりまでのNRSスコアのベースラインからの少なくとも50%の低下である、請求項2または3に記載の方法。
【請求項10】
IL-4Rアンタゴニストが、IL-4Rに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片である、請求項1~9のいずれか1項に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、アトピー性皮膚炎および関連する状態の処置および/または防止に関する。より特には、本発明は、それを必要とする患者におけるアトピー性皮膚炎を処置または防止するためのインターロイキン-4受容体(IL-4R)アンタゴニストの投与に関する。
続きを表示(約 3,800 文字)
【背景技術】
【0002】
アトピー性皮膚炎(AD)は、強い掻痒感(例えば、激しい痒み)ならびに鱗状および乾燥した湿疹病変を特徴とする慢性/再発性炎症性皮膚疾患である。ADは、アレルギー性鼻炎および喘息のような他のアトピー性障害と関連することが多い。重症の疾患は、高い社会経済的費用をもたらす、主な精神的問題、著しい睡眠不足、および生活の質の低下のため極端に日常生活に支障を来し得る。
【0003】
ADの病態生理は、免疫グロブリンE(IgE)による感作、免疫系、および環境因子の間の複雑な相互作用により影響される。主な皮膚の欠陥は、遺伝子突然変異と局部炎症との両方の結果である上皮バリアの機能障害を伴う、IgEによる感作を引き起こす免疫障害であってもよい。ADは5歳より前の子供において始まることが多く、成人期まで続くこともある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ADのための典型的な処置は、局所ローションおよび保湿剤、局所コルチコステロイド軟膏、クリームまたは注射を含む。しかしながら、多くの処置選択肢は、一時的な、不完全な、症状の緩和を提供するに過ぎない。さらに、中等度から重度のADを有する多くの患者は、局所コルチコステロイドまたはカルシニューリン阻害剤による処置に対して耐性になる。かくして、ADの処置および/または防止のための新規標的療法が当業界で必要である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のある特定の態様によれば、中等度から重度のアトピー性皮膚炎(AD)を含む、ADの症状を処置する、防止する、および/またはその重症度を軽減するための方法が提供される。本発明のある特定の実施形態は、局所コルチコステロイドまたはカルシニューリン阻害剤による処置に対して耐性である患者における中等度から重度のADを処置する、改善する、または防止するための方法に関する。いくつかの実施形態において、本発明は、局所コルチコステロイドまたはカルシニューリン阻害剤を用いる処置にも拘らず制御されていない中等度から重度のADを有する患者を処置する方法を開示する。本発明の方法は、治療上有効量のインターロイキン-4受容体(IL-4R)アンタゴニストを含む医薬組成物を、それを必要とする対象または患者に投与することを含む。本発明のある特定の実施形態によれば、IL-4Rアンタゴニストは、IL-4Rに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片である。本発明の方法の文脈において用いることができる例示的な抗IL-4R抗体は、実施例1などの本明細書の他の場所に記載される。ある特定の実施形態において、IL-4Rアンタゴニストは、「mAb1」(mAb1の相補性決定領域を含む、抗体またはその抗原結合断片)と本明細書で呼ばれる参照抗体の結合特性を有する抗IL-4R抗体である。一実施形態においては、IL-4Rに結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号162/164の重鎖可変領域(HCVR)/軽鎖可変領域(LCVR)配列対中に相補性決定領域(CDR)を含む。
【0006】
本発明のいくつかの実施形態は、治療上有効量のIL-4Rアンタゴニストを含む医薬組成物の投与を含む、患者における掻痒感を処置する、軽減する、改善する、または防止するための方法を対象とする。一実施形態においては、患者は、中等度から重度のADに罹患している。いくつかの実施形態においては、ADに罹患している患者は、局所コルチコステロイドまたはカルシニューリン阻害剤のいずれかによる処置に対して耐性である。
【0007】
ある特定の実施形態において、本発明は、患者における中等度から重度のADを処置する方法であって、治療上有効量の、IL-4Rに結合する抗体またはその抗原結合断片を含む医薬組成物を投与すること、およびAD関連パラメータの改善を決定することを含む前記方法を含む。改善は、当業界で周知の方法によって決定またはアッセイまたは定量することができる。AD関連パラメータおよびその改善は、例えば、実施例7などの本明細書の他の場所で考察される。
【0008】
ある特定の例示的な実施形態によれば、本発明は、それを必要とする対象における1つまたはそれ以上のAD関連パラメータを改善するための方法を提供する。AD関連パラメータの改善は、例えば、試験責任医師包括評価(Investigator’s Global Assessment)(IGA)スコアの低下;アトピー性皮膚炎の体表面積病変(Body Surface Area Involvement of Atopic Dermatitis)(BSA)スコアの低下;湿疹面積および重症度指数(Eczema Area and Severity Index)(EASI)スコアの低下;SCORADスコアの低下;5-D掻痒感スケール(Pruritus Scale)の低下;ならびに/または掻痒感数値評価スケール(Pruritus Numeric Rating Scale)(NRS)スコアの低下を含む。例示的な実施形態においては、AD関連パラメータの改善は、(i)IGAスコアのベースラインからの少なくとも25%の低下;(ii)BSAスコアのベースラインからの少なくとも35%の低下;(iii)EASIスコアのベースラインからの少なくとも45%の低下;(iv)SCORADスコアのベースラインからの少なくとも30%の低下;(v)5-D掻痒感スケールのベースラインからの少なくとも15%の低下;(vi)掻痒感NRSスコアのベースラインからの少なくとも25%の低下;および(vii)EASIの50%以上の改善(EASI50)を示す応答者のパーセントからなる群から選択される。
【0009】
いくつかの実施形態においては、AD関連パラメータの改善は、IL-4Rに結合する抗体またはその抗原結合断片を含む医薬組成物の投与後22日目から少なくとも85日目でのIGAのベースラインからの少なくとも25%の低下を含む。いくつかの実施形態においては、AD関連パラメータの改善は、医薬組成物の投与後29日目から少なくとも85日目でのBSAスコアのベースラインからの少なくとも40%の低下を含む。いくつかの実施形態においては、AD関連パラメータの改善は、医薬組成物の投与後29日目から少なくとも85日目でのEASIスコアのベースラインからの少なくとも50%の低下を含む。ある特定の実施形態においては、AD関連パラメータの改善は、医薬組成物を投与された対象の少なくとも70%における29日目でのEASIスコアのベースラインからの少なくとも50%の低下を含む。いくつかの実施形態においては、AD関連パラメータの改善は、医薬組成物の投与後29日目から少なくとも85日目でのSCORADスコアのベースラインからの少なくとも30%の低下を含む。いくつかの実施形態においては、AD関連パラメータの改善は、医薬組成物の投与後15日目から少なくとも85日目での5-D掻痒感スケールのベースラインからの少なくとも15%の低下を含む。いくつかの実施形態においては、AD関連パラメータの改善は、医薬組成物の投与後2週目の終わりから少なくとも10週目の終わりでのNRSスコアのベースラインからの少なくとも25%の低下を含む。
【0010】
いくつかの実施形態においては、AD関連パラメータの改善は、治療上有効量のIL-4Rアンタゴニストを含む医薬組成物の投与後85日目から少なくとも197日目でのIGAのベースラインからの少なくとも45%の低下を含む。いくつかの実施形態においては、AD関連パラメータの改善は、治療上有効量のIL-4Rアンタゴニストを含む医薬組成物の投与後85日目から少なくとも197日目でのBSAスコアのベースラインからの少なくとも50%の低下を含む。いくつかの実施形態においては、AD関連パラメータの改善は、治療上有効量のIL-4Rアンタゴニストを含む医薬組成物の投与後85日目から少なくとも197日目でのEASIスコアのベースラインからの少なくとも60%の低下を含む。いくつかの実施形態においては、AD関連パラメータの改善は、治療上有効量のIL-4Rアンタゴニストを含む医薬組成物の投与後85日目から少なくとも197日目でのSCORADスコアのベースラインからの少なくとも45%の低下を含む。いくつかの実施形態においては、AD関連パラメータの改善は、治療上有効量のIL-4Rアンタゴニストを含む医薬組成物の投与後85日目から少なくとも197日目での5-D掻痒感スケールのベースラインからの少なくとも30%の低下を含む。いくつかの実施形態においては、AD関連パラメータの改善は、治療上有効量のIL-4Rアンタゴニストを含む医薬組成物の投与後85日目から少なくとも197日目でのNRSスコアのベースラインからの少なくとも50%の低下を含む。
(【0011】以降は省略されています)
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