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公開番号
2025024032
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-19
出願番号
2024195157,2023099006
出願日
2024-11-07,2014-07-31
発明の名称
増殖分化因子15(GDF-15)の構築物
出願人
アムジエン・インコーポレーテツド
代理人
弁理士法人川口國際特許事務所
主分類
C07K
19/00 20060101AFI20250212BHJP(有機化学)
要約
【課題】GDF15及びその変異体を含む構築物を提供する。
【解決手段】GDF15領域とFcドメインとを含む融合タンパク質が提供される。種々の実施形態では、GDF15及びその変異体を含む構築物は代謝性障害の治療または改善に使用することができる。種々の実施形態では、代謝性の疾患または障害は、2型糖尿病、肥満、脂肪異常症、高いグルコースレベル、高いインスリンレベル及び糖尿病性腎症である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
GDF15領域とFcドメインとを含む融合タンパク質。
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
前記Fcドメインが、配列番号16、22、28、29、33、35、38、48、85、91、106、132、141、148、155、162、169、176、183、192、199、206、213、220、227、233、236、268、275、281、282、283、284、285、286、287、288、289、290、291、292、293、294、295、296、297、298、299、300、301及び302から成る群から選択される配列を含む、請求項1に記載の融合タンパク質。
【請求項3】
前記GDF15領域が配列番号4、8、12、25、52及び55から成る群から選択される配列を含む、請求項2に記載の融合タンパク質。
【請求項4】
前記GDF15領域と前記Fcドメインがポリペプチドリンカーによって連結される、請求項2に記載の融合タンパク質。
【請求項5】
前記ポリペプチドリンカーが配列番号18、30、34、40、58、61、64、69、72、75、78、113、116、119、122、125、128から成る群から選択される、請求項4に記載の融合タンパク質。
【請求項6】
前記融合タンパク質が、配列番号46、24、27、32、37、20、42、50、54、57、60、63、66、68、71、74、77、82、84、88、93、96、98、100、102、104、108、134、137、139、143、146、150、153、269、272、276、279、157、160、164、167、171、174、178、181、185、188、194、197、201、204、208、211、215、218、222、225、229、232、233、238及び240から成る群から選択される配列を含む、請求項1に記載の融合タンパク質。
【請求項7】
前記融合タンパク質が2以上のFcドメインを含む、請求項1に記載の融合タンパク質。
【請求項8】
(i)GDF15領域と第1のFcドメインとを含む第1のポリペプチド鎖と、(ii)第2のFcドメインを含む第2のポリペプチド鎖とを含む二量体。
【請求項9】
前記第1のFcドメインが、配列番号16、22、28、29、33、35、38、48、85、91、106、132、141、148、155、162、169、176、183、192、199、206、213、220、227、233、236、268、275、281、282、283、284、285、286、287、288、289、290、291、292、293、294、295、296、297、298、299、300、301及び302から成る群から選択される配列を含む、請求項8に記載の二量体。
【請求項10】
第2のFcドメインが、配列番号16、22、28、29、33、35、38、48、85、91、106、132、141、148、155、162、169、176、183、192、199、206、213、220、227、233、236、268、275、281、282、283、284、285、286、287、288、289、290、291、292、293、294、295、296、297、298、299、300、301及び302から成る群から選択される配列を含む、請求項9に記載の二量体。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
配列表
本出願は、ASCII形式にて電子的に提出されている、その全体が参照によって本明細書に組み入れられる配列表を含有する。当該ASCIIコピーは2014年7月29日に作成され、A-1850-WO-PCT_SL.txtと名付けられ、630,200バイトのサイズである。
続きを表示(約 3,800 文字)
【0002】
本開示は、GDF15領域を含むポリペプチドを含む単量体及び多量体に関する。
【背景技術】
【0003】
増殖分化因子15(GDF15)はTGFβスーパーファミリーの分岐したメンバーである。それはまた、マクロファージ阻害サイトカイン1(MIC1)(Bootcov,MR,1997,Proc.Natl.Acad.Sci.94:11514-9)、胎盤骨形態形成因子(PLAB)(Hromas,R,1997,Biochim.Biophys.Acta.1354:40-4)、胎盤形質転換成長因子β(PTGFB)(Lawton,LN,1997,Gene.203:17-26)、前立腺由来因子(PDF)(Paralkar,VM,1998,J.Biol.Chem.273:13760-7)及び非ステロイド性抗炎症薬活性化遺伝子(NAG-1)(Baek,SJ,2001,J.Biol.Chem.276:33384-92)とも呼ばれる。
【0004】
ヒトのGDF15遺伝子は第19染色体p13.2-13.1に位置し、ラットのGDF15遺伝子は第16染色体に位置し、マウスのGDF15遺伝子は第8染色体に位置する。GDF15のオープンリーディングフレームは2つのエクソンにまたがる(Bottner,M,1999,Gene.237:105-11及びNCBI)。成熟GDF15ペプチドは他のファミリーメンバーと低い相同性を共有する(Katoh,M,2006,Int.J.Mol.Med.17:951-5.)。
【0005】
GDF15は、二塩基性切断部位で切断されてカルボキシ末端の成熟ペプチドを解放する大きな前駆体タンパク質として合成される。マウス及びラットのGDF15プレプロペプチドは双方とも303アミノ酸を含有する。ヒトの完全長前駆体は308アミノ酸を含有する。齧歯類の成熟ペプチドはRGRR(配列番号1)の切断部位でのプロセッシングの後、115アミノ酸を含有する。ヒトの成熟ペプチドはRGRRRAR(配列番号2)の切断部位でのプロセッシングの後、112アミノ酸を含有する。ヒトの成熟GDF15ペプチドはラット及びマウスの成熟GDF15ペプチドと66.1%及び68.1%の配列類似性を共有する(Bottner,M,1999,Gene.237:105-11;Bauskin,AR,2000,EMBO J.19:2212-20;NCBI)。成熟GDF15ペプチドにはグリコシル化部位がない。
【0006】
成熟GDF15ペプチドは、TGFβスーパーファミリーのメンバーに典型的であるシステインノットモチーフ(3つの鎖内ジスルフィド結合を有する)の形成と単一の鎖間ジスルフィド結合に必要とされる7つの保存されたシステイン残基を含有する。成熟GDF15ペプチドはさらに、4番目の鎖内ジスルフィド結合を形成する2つの追加のシステイン残基を含有する。生物学的に活性のあるGDF15は1つの鎖間ジスルフィド結合によって共有結合する成熟ペプチドの25KDのホモ二量体である。
【0007】
GDF15の循環レベルは、複数の病理学的な及び生理的な状態で、最も顕著には妊娠(Moore,AG,2000.J.Clin.Endocrinol.Metab.85:4781-4788)、β-サラセミア(Tanno,T,2007,Nat.Med.13:1096-101;Zimmermann,MB,2008,Am.J.Clin.Nutr.88:1026-31)及び先天性赤血球異形成貧血(Tamary,H,2008,Blood.112:5241-4)において上昇することが報告されている。GDF15は文献報告では複数の生物活性に関連付けられている。GDF15のノックアウト及びトランスジェニックマウスの研究は、GDF15が虚血/再潅流誘導性のまたは過重負担誘導性の心臓傷害に対して保護的であり得る(Kempf T,2006,Circ.Res.98:351-60;Xu,J,2006,Circ.Res.98:342-50)、加齢関連性の運動ニューロン及び感覚ニューロンの喪失に対して保護的であり得る(Strelau,J,2009,J.Neurosci.29:13640-8)、腎臓における代謝性アシドーシスに対して軽度に保護的であり得る、及び癌患者において悪液質の原因となり得る(Johnen,H,2007,Nat.Med.11:1333-40)ことを示唆した。多数のグループも細胞のアポトーシス及び増殖におけるGDF15の役割を研究し、異なる細胞培養及び異種移植モデルを用いて議論の余地がある結果を報告している。トランスジェニックマウスにおける研究は、GDF15が腸及び肺における発癌性物質またはApcの変異が誘導した腫瘍に対して保護的であることを示した(Baek,SJ,2006,Gastroenterology.131:1553-60;Cekanova,M,2009,Cancer Prev.Res.2:450-8)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0008】
Bootcov,MR,1997,Proc.Natl.Acad.Sci.94:11514-9
Hromas,R,1997,Biochim.Biophys.Acta.1354:40-4
Lawton,LN,1997,Gene.203:17-26
Paralkar,VM,1998,J.Biol.Chem.273:13760-7
Baek,SJ,2001,J.Biol.Chem.276:33384-92
Bottner,M,1999,Gene.237:105-11及びNCBI
Katoh,M,2006,Int.J.Mol.Med.17:951-5.)。
Bauskin,AR,2000,EMBO J.19:2212-20
Moore,AG,2000.J.Clin.Endocrinol.Metab.85:4781-4788
Tanno,T,2007,Nat.Med.13:1096-101
Zimmermann,MB,2008,Am.J.Clin.Nutr.88:1026-31
Tamary,H,2008,Blood.112:5241-4
Kempf T,2006,Circ.Res.98:351-60
Xu,J,2006,Circ.Res.98:342-50
Strelau,J,2009,J.Neurosci.29:13640-8
Johnen,H,2007,Nat.Med.11:1333-40
Baek,SJ,2006,Gastroenterology.131:1553-60
Cekanova,M,2009,Cancer Prev.Res.2:450-8
【発明の概要】
【0009】
本明細書で提供されるのは、GDF15ポリペプチドまたはGDF15変異体ポリペプチドとFcドメインとを含む融合タンパク質である。
【0010】
一実施形態では、Fcドメインは、配列番号16、22、28、29、33、35、38、48、85、91、106、132、141、148、155、162、169、176、183、192、199、206、213、220、227、233、236、268、275、281、282、283、284、285、286、287、288、289、290、291、292、293、294、295、296、297、298、299、300、301及び302から成る群から選択される配列を含む。別の実施形態では、GDF15ポリペプチドまたはGDF15変異体ポリペプチドは配列番号4、8、12、25、52及び55から成る群から選択される配列を含む。別の実施形態では、融合タンパク質はさらにポリペプチドリンカーをさらに含む。一実施形態では、ポリペプチドリンカーは、配列番号18、30、34、40、58、61、64、69、72、75、78、113、116、119、122、125、128から成る群から選択される配列を含む。一実施形態では、融合タンパク質は2以上のFcドメインを含む。一実施形態では、融合タンパク質は2以上のポリペプチドリンカーを含む。一実施形態では、融合タンパク質は配列番号46、24、27、32、37、20、42、50、54、57、60、63、66、68、71、74、77、82、84、88、93、96、98、100、102、104、108、134、137、139、143、146、150、153、269、272、276、279、157、160、164、167、171、174、178、181、185、188、194、197、201、204、208、211、215、218、222、225、229、232、233、238及び240から成る群から選択される配列を含む。
(【0011】以降は省略されています)
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