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公開番号2025023830
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-17
出願番号2024119534
出願日2024-07-25
発明の名称白髪の遺伝的素因を判定する方法、被験物質の白髪の予防、抑制及び/又は改善作用の評価方法、並びに白髪の予防、抑制及び/又は改善剤のスクリーニング方法
出願人ロート製薬株式会社
代理人弁理士法人 津国
主分類C12Q 1/6837 20180101AFI20250207BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】本発明は、白髪の遺伝的素因を高い精度で判定できる方法を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、被験者のDNA含有試料について、特定の一塩基多型(SNP)のアレルを検出する工程を含む、白髪の遺伝的素因を判定する方法である。また、本発明は、被験者のDNA含有試料について、PLXNA1、CHCHD6、TXNRD3、TERT、TUSC1、EIF2A、BRE、HTR4、ANKRD55、AL033381.1、MKLN1、FARSBP1、LDHAP5、AP000439.3、DYNC2H1、TSC22D2、RP1-309H15.2、AC090505.1、RN7SKP120、AC009502.4、RP11-532F6.5、WARS2P1、RP11-498J9.2、CCND1、RP11-563P16.1、SERP1、MIR4457、RP1-209A6.1、XXYLT1、AC008281.1及びRP5-1077H22.2から成る群より選択される少なくとも1種の遺伝子に関連する一塩基多型(SNP)のアレルを検出する工程を含む、白髪の遺伝的素因を判定する方法も含む。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
被験者のDNA含有試料について、下記表のA1~A51、B1~B26、及びC1~C3から成る群より選択される少なくとも1種の一塩基多型(SNP)のアレルを検出する工程を含む、白髪の遺伝的素因を判定する方法。
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続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
検出されるアレルの塩基の少なくとも1つがリスクアレルである場合に、被験者が白髪の遺伝的素因を有すると判定する工程をさらに含む、請求項1に記載の白髪の遺伝的素因を判定する方法。
【請求項3】
被験者のDNA含有試料について、PLXNA1、CHCHD6、TXNRD3、TERT、TUSC1、EIF2A、BRE、HTR4、ANKRD55、AL033381.1、MKLN1、FARSBP1、LDHAP5、AP000439.3、DYNC2H1、TSC22D2、RP1-309H15.2、AC090505.1、RN7SKP120、AC009502.4、RP11-532F6.5、WARS2P1、RP11-498J9.2、CCND1、RP11-563P16.1、SERP1、MIR4457、RP1-209A6.1、XXYLT1、AC008281.1及びRP5-1077H22.2から成る群より選択される少なくとも1種の遺伝子に関連する一塩基多型(SNP)のアレルを検出する工程を含む、白髪の遺伝的素因を判定する方法。
【請求項4】
検出されるアレルの塩基の少なくとも1つがリスクアレルである場合に、被験者が白髪の遺伝的素因を有すると判定する工程をさらに含む、請求項3に記載の白髪の遺伝的素因を判定する方法。
【請求項5】
被験物質について、皮膚組織を構成する細胞におけるプレキシンA1(PLXNA1)を介するシグナル伝達機構の制御活性を評価する工程を含む、前記被験物質の白髪の予防、抑制及び/又は改善作用の評価方法。
【請求項6】
前記プレキシンA1(PLXNA1)を介するシグナル伝達機構が、セマフォリン3A(SEMA3A)-プレキシンA1(PLXNA1)シグナル伝達機構である、請求項5に記載の評価方法。
【請求項7】
前記皮膚組織を構成する細胞がメラノサイトである、請求項5又は6に記載の評価方法。
【請求項8】
前記被験物質の白髪の予防、抑制及び/又は改善作用が、メラノサイトからのメラニン輸送促進作用である、請求項7に記載の評価方法。
【請求項9】
被験物質について、皮膚組織を構成する細胞におけるプレキシンA1(PLXNA1)を介するシグナル伝達機構の制御活性を評価する工程を含む、白髪の予防、抑制及び/又は改善剤のスクリーニング方法。
【請求項10】
前記プレキシンA1(PLXNA1)を介するシグナル伝達機構が、セマフォリン3A(SEMA3A)-プレキシンA1(PLXNA1)シグナル伝達機構である、請求項9に記載のスクリーニング方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、白髪の遺伝的素因を判定する方法、被験物質の白髪の予防、抑制及び/又は改善作用の評価方法、並びに白髪の予防、抑制及び/又は改善剤のスクリーニング方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
本来毛髪は無色であり、毛髪が生成される過程でメラノサイト(色素細胞)の働きによって着色される。そのため白髪は、メラノサイトの機能が低下し、毛髪がうまく着色されなかった場合に生じると考えられている。このメラノサイトの役割は、細胞内でメラニンを合成し、周囲の細胞へと受け渡すことで皮膚や毛髪の色を制御することである。メラニンの合成はメラノソームと呼ばれるメラノサイト特有の細胞内小器官で行われ、多くの場合いくつかのメラノソームがパッケージングされてケラチノサイトや毛母細胞へと受け渡されることが分かっている。
【0003】
上記メラノサイトの機能を低下させる原因としては、加齢の影響、血行不良、栄養不足、睡眠不足、紫外線によるダメージ、ストレス等が挙げられるが、一般的に、白髪になり易さには個人差があることが知られており、遺伝も白髪の発生に影響があると考えられている。しかし、遺伝と白髪の関係性については、まだ不明な部分が多い。
【0004】
近年では白髪になり易さを判別する様々な方法が検討されている。例えば、特許文献1~3(特開2020-174547号公報、特開2007-517515号公報、特開2005-532411号公報)には、特定の遺伝子や一塩基多型(SNP)をマーカーとすることにより個体の白髪に対する素因を診断・判定する方法が開示されている。一方、頭髪の特徴に関するゲノムワイド関連解析の結果、白髪に関連する特定の一塩基多型(SNP)が見出されたものの、白髪には加齢が大きく影響し、SNPの影響は10%未満であるとする報告もある(非特許文献1:BMC Genomics,vol.21,538,2020)。
【0005】
そのような中、遺伝と白髪の関係性についての研究がさらに進むと共に、より精度高く、白髪の遺伝的素因を判定できる方法が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2020-174547号公報
特開2007-517515号公報
特開2005-532411号公報
【非特許文献】
【0007】
BMC Genomics,vol.21,538,2020
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上述のような状況の中、白髪の遺伝的素因を高い精度で判定できる方法を提供することを目的とする。また、この判定方法を用いて、白髪の予防、抑制及び/又は改善効果を奏する物質(白髪の予防、抑制及び/又は改善剤)をスクリーニングする方法を提供することも目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために鋭意研究した結果、本発明者らは、特定の一塩基多型(SNP)のアレルを検出することにより、白髪の遺伝的素因を精度高く、簡便に判定できることを見出した。すなわち本発明の要旨は、以下の通りである。
【0010】
[1]被験者のDNA含有試料について、下記表のA1~A51、B1~B26、及びC1~C3から成る群より選択される少なくとも1種の一塩基多型(SNP)のアレルを検出する工程を含む、白髪の遺伝的素因を判定する方法。
(【0011】以降は省略されています)

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