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公開番号2025023558
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-17
出願番号2023127807
出願日2023-08-04
発明の名称バッテリーパック
出願人三菱ケミカル株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H01M 50/204 20210101AFI20250207BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】火災時に延焼するのを抑制したバッテリーパックを提供する。
【解決手段】バッテリーパック20は、上部ケース本体23、上部ケース本体の外周縁から水平面に沿って外側に向かって突出する上部フランジ24、及び上部ケース本体及び上部フランジの少なくとも一方から上方に向かって突出する凸部25,26,27,28,29,を有し、合成樹脂で形成された上部ケース22と、下部ケース本体43、及び下部ケース本体の外周縁から水平面に沿って外側に向かって突出し、上部フランジに下方から対向するように配置された下部フランジ44を有する下部ケース42と、上部ケース本体及び下部ケース本体により形成される収容空間S1に配置された蓄電部51と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
上部ケース本体、前記上部ケース本体の外周縁から水平面に沿って外側に向かって突出する上部フランジ、及び前記上部ケース本体及び前記上部フランジの少なくとも一方から上方に向かって突出する凸部を有し、合成樹脂で形成された上部ケースと、
下部ケース本体、及び前記下部ケース本体の外周縁から水平面に沿って外側に向かって突出し、前記上部フランジに下方から対向するように配置された下部フランジを有する下部ケースと、
前記上部ケース本体及び前記下部ケース本体により形成される収容空間に配置された蓄電部と、
を備える、バッテリーパック。
続きを表示(約 530 文字)【請求項2】
前記上部ケース本体は、
筒状に形成された上部側壁と、
前記上部側壁の上端部に形成された開口を塞ぐ天壁と、
を有する、請求項1に記載のバッテリーパック。
【請求項3】
前記凸部として、前記天壁の外周縁に配置された第1凸部を有する、請求項2に記載のバッテリーパック。
【請求項4】
前記凸部として、前記天壁における前記第1凸部よりも内側に配置された第2凸部を有する、請求項3に記載のバッテリーパック。
【請求項5】
前記第1凸部は、前記天壁の前記外周縁の全周にわたって配置されている、請求項3又は4に記載のバッテリーパック。
【請求項6】
前記第1凸部は、前記天壁の前記外周縁に沿って互いに離間するように複数配置され、
前記天壁の前記外周縁に沿って隣り合う一対の前記第1凸部の間に形成される隙間に対する、前記天壁の上面に沿った内側は、前記第2凸部により塞がれている、請求項4に記載のバッテリーパック。
【請求項7】
前記凸部として、前記上部フランジの外周縁に配置されたフランジ凸部を有する、請求項1に記載のバッテリーパック。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、バッテリーパックに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ケース中に蓄電部が配置されたバッテリーパックが知られている(例えば、特許文献1及び2参照)。
【0003】
ケースは、上部ケース及び下部ケースを備える。
上部ケースは、有頂筒状に形成された上部ケース本体と、上部ケース本体の下端部の外周縁から外側に向かって突出する上部フランジと、を有する。下部ケースは、有底筒状に形成された下部ケース本体と、下ケース本体の上端部の外周縁から外側に向かって突出する下部フランジと、を有する。
上部ケースの上部フランジは、下部ケースの下部フランジに対向するように配置される。
蓄電部には、所定の電力が蓄えられる。蓄電部は、上部ケース本体及び下部ケース本体内に配置される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2014/109243号
特開2020-40385号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年、ケースを合成樹脂で形成することが検討されている。バッテリーパックは、電気自動車等に用いられる。
例えば、電気自動車が、ガソリンの燃焼により走行する自動車(以下、ガソリン自動車と言う)と衝突する場合がある。この場合、ガソリン自動車から漏れたガソリンにより火災が発生し、この火災により、バッテリーパックが燃えることがある。
発明者は、特許文献1及び2のバッテリーパックにおける、火災時の延焼抑制性能を検討した結果、これらの延焼抑制性能に、改善の余地があることを見出した。
【0006】
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであって、火災時に延焼するのを抑制したバッテリーパックを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
(1)本発明の態様1は、上部ケース本体、前記上部ケース本体の外周縁から水平面に沿って外側に向かって突出する上部フランジ、及び前記上部ケース本体及び前記上部フランジの少なくとも一方から上方に向かって突出する凸部を有し、合成樹脂で形成された上部ケースと、下部ケース本体、及び前記下部ケース本体の外周縁から水平面に沿って外側に向かって突出し、前記上部フランジに下方から対向するように配置された下部フランジを有する下部ケースと、前記上部ケース本体及び前記下部ケース本体により形成される収容空間に配置された蓄電部と、を備える、バッテリーパックである。
【0008】
この発明では、上部フランジ及び下部フランジを互いに対向するように配置することにより、上部ケース本体及び下部ケース本体の間に形成される収容空間に、蓄電部が保持される。
例えば、バッテリーパックよりも下方で発生した炎は、上部フランジ及び下部フランジの外側から、バッテリーパックを包むように広がる。上部ケース本体及び上部フランジの少なくとも一方から上方に向かって燃え広がり、凸部を燃やす炎は、凸部において上方に向かって燃え広がる。しかし、凸部の上方には、バッテリーパックにおける他の部材は配置されない。このため、凸部の上端部を燃やした炎は、燃え広がることができない。
従って、火災時にバッテリーパックが延焼するのを抑制することができる。
【0009】
(2)本発明の態様2は、前記上部ケース本体は、筒状に形成された上部側壁と、前記上部側壁の上端部に形成された開口を塞ぐ天壁と、を有する、(1)に記載のバッテリーパックであってもよい。
この発明では、上部側壁内に形成される収容空間の一部に、蓄電部を収容することができる。
【0010】
(3)本発明の態様3は、前記凸部として、前記天壁の外周縁に配置された第1凸部を有する、(2)に記載のバッテリーパックであってもよい。
この発明では、発明者は鋭意検討の結果、火災時に炎は、上部側壁に沿って上方に向かって燃え広がる場合が多いことを見出した。第1凸部を、天壁の外周縁、すなわち上部側壁の上端部の近傍に配置することで、上部側壁に沿って上方に向かって燃え広がり、さらに第1凸部に沿って燃え広がった炎が、第1凸部を超えて天壁等に延焼するのを抑制することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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