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公開番号
2025023494
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-17
出願番号
2023127650
出願日
2023-08-04
発明の名称
柑橘果汁含有飲料
出願人
アサヒ飲料株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
A23L
2/00 20060101AFI20250207BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約
【課題】柑橘果汁含有飲料において、すっきり感および後味を改善することができる新規な技術を提供する。
【解決手段】 柑橘果汁由来の果汁率が30%以下であり、クエン酸酸度が0.40g/100ml以上であり、(A)イソ酪酸エチルを含有し、その含有量が10~10000ppbであるか、およびび/または(B)ヘキサン酸アリルを含有し、その含有量が10~500ppbである柑橘果汁含有飲料。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
柑橘果汁由来の果汁率が30%以下であり、クエン酸酸度が0.40g/100ml以上であり、以下の(A)および/または/または(B)を満たす、柑橘果汁含有飲料。
(A) イソ酪酸エチルを含有し、その含有量が10~10000ppbである。
(B) ヘキサン酸アリルを含有し、その含有量が10~500ppbである。
続きを表示(約 240 文字)
【請求項2】
前記柑橘果汁がレモン果汁である、請求項1に記載の柑橘果汁含有飲料。
【請求項3】
クエン酸酸度が0.40g/100ml以上である柑橘果汁含有飲料において、
柑橘果汁由来の果汁率を30%以下とするとともに、
その含有量が10~10000ppbとなるようにイソ酪酸エチルを含有させる、および/または/またはその含有量が10~500ppbとなるようにヘキサン酸アリルを含有させることを含む、すっきり感および後味の改善方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は柑橘類由来の果汁を含む飲料に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から柑橘類などの果汁を含む飲料(柑橘果汁含有飲料)が広く親しまれている(例えば特許文献1)。該飲料においては消費者の多様な好みに応えるために果汁率やクエン酸酸度の異なる飲料が販売されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-167171号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、柑橘果汁含有飲料において、すっきり感および後味を改善することができる新規な技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者は、柑橘果汁含有飲料においてクエン酸酸度を0.40g/100ml以上とする場合に、飲料を飲んだときに感じられるすっきり感が低下し、後味についても評価が低下することに気が付いた。
鋭意研究の結果、本発明者は、柑橘果汁由来の果汁率が30%以下である飲料とし、併せてイソ酪酸エチル及び/またはヘキサン酸アリルを所定の含有量で含有させることで、すっきり感を高めることができ、且つ後味についても評価を高めることができることを見出した。
【0006】
なお、本明細書において、すっきり感とは、飲料を口に含んだときに感じる味や飲んだ後に感じる味(後味)についての感覚である。飲料を口に含んだときに感じる味および/または後味がより淡泊と感じられたり、また、後味がより早くなくなったりする場合に、すっきり感がより感じられるようになる(すっきり感の改善)。
また、後味の改善とは、後味がより良くなること(より高い評価が得られること)を意味する。
【0007】
本発明の要旨は以下のとおりである。
[1]
柑橘果汁由来の果汁率が30%以下であり、クエン酸酸度が0.40g/100ml以上であり、以下の(A)および/または(B)を満たす、柑橘果汁含有飲料。
(A) イソ酪酸エチルを含有し、その含有量が10~10000ppbである。
(B) ヘキサン酸アリルを含有し、その含有量が10~500ppbである。
[2]
前記柑橘果汁がレモン果汁である、[1]に記載の飲料。
[3]
クエン酸酸度が0.40g/100ml以上である柑橘果汁含有飲料において、
柑橘果汁由来の果汁率を30%以下とするとともに、
その含有量が10~10000ppbとなるようにイソ酪酸エチルを含有させる、および/またはその含有量が10~500ppbとなるようにヘキサン酸アリルを含有させることを含む、すっきり感及び後味の改善方法。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、柑橘果汁含有飲料において、すっきり感および後味を改善することができる新規な技術を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の1つの実施形態について、詳細に説明する。本実施形態は柑橘果汁含有飲料に関する。
【0010】
本明細書において柑橘果汁含有飲料とは、柑橘類の果汁を原料として配合した飲料を意味する。
本明細書において、柑橘類の果汁(柑橘果汁)とは、柑橘類を破砕して搾汁したり、あるいは裏ごししたりするなどして得られる液体成分をいう。また、柑橘果汁には、当該液体成分を濃縮したものや、これらの希釈還元物も含まれる概念である。さらに、本実施形態に係る柑橘果汁は、パルプ分を含むもの、または、ろ過や遠心分離等の処理によりパルプ分を除去したもののいずれであってもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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