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公開番号2025022523
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-14
出願番号2023127191
出願日2023-08-03
発明の名称除電装置、及び画像形成装置
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人近島国際特許事務所
主分類B65H 5/00 20060101AFI20250206BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】ユーザが簡易な工程で適切な除電電圧を決定可能な除電装置の提供。
【解決手段】1部単位のサンプルシートを同じ除電電圧で除電し、排出トレイに排出するサンプル出力を実行する(S4~S8)。1部単位のサンプルシートの出力後に除電電圧を変え(S13、S4)、別のサンプルシートを1部単位で変更後の除電電圧で除電して排出トレイに排出する。これにより、1部単位で異なる除電電圧で除電されたサンプルシートのシート束が排出トレイに積載されるので、ユーザは複数部のシート束を比較することで、サンプルシートの積載状態や搬送状態などを実際に確認することができる。そして、ユーザはシートの除電効果が高い除電電圧を設定できる(S10~S12)。こうした簡易な工程で、ユーザは転写後のシートの帯電量に応じた最適な除電電圧を設定できるようになる。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
電圧の印加によりシートに帯電した電荷を除電する除電部と、
前記除電部に第一電圧を印加して設定枚数のシートを除電した第一シート束を排出し、前記第一シート束の排出に引き続き、前記除電部に前記第一電圧と異なる第二電圧を印加して前記設定枚数のシートを除電した第二シート束を排出する所定の処理を実行可能な制御部と、
前記所定の処理の実行後に、前記除電部がシートを印加する電圧として、前記第一電圧及び前記第二電圧のいずれかを設定する入力を受け付ける入力部と、を備える、
ことを特徴とする除電装置。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
シートの種別毎に決められた所定の基準電圧を調整するための第一調整値と、前記基準電圧を調整するための前記第一調整値と異なる第二調整値と、を記憶する記憶部を備え、
前記制御部は、前記所定の処理の実行時、前記除電部に前記第一電圧を印加する場合には前記基準電圧を前記第一調整値に基づき調整して印加し、前記除電部に前記第二電圧を印加する場合には前記基準電圧を前記第二調整値に基づき調整して印加する、
ことを特徴とする請求項1に記載の除電装置。
【請求項3】
前記入力部は、前記記憶部に記憶されている前記第一調整値と前記第二調整値のいずれかの入力を受け付け可能であり、
前記制御部は、前記基準電圧を前記入力部により入力された前記第一調整値と前記第二調整値のいずれかに基づき調整して前記除電部に印加する、
ことを特徴とする請求項2に記載の除電装置。
【請求項4】
前記入力部により入力された前記第一調整値と前記第二調整値のいずれかを表示可能な表示部を備える、
ことを特徴とする請求項3に記載の除電装置。
【請求項5】
前記設定枚数を入力可能な入力部を備える、
ことを特徴とする請求項1に記載の除電装置。
【請求項6】
第一排出部と、
前記第一排出部と異なる第二排出部と、を備え、
前記制御部は、前記所定の処理の実行時、前記第一シート束を前記第一排出部に排出し、前記第二シート束を前記第二排出部に排出する、
ことを特徴とする請求項1に記載の除電装置。
【請求項7】
前記除電部は、搬送されるシートに接触して電荷を除電する接触型除電部と、前記接触型除電部よりもシートの搬送方向下流側に設けられ、前記接触型除電部により除電された後のシートの残電荷を非接触な状態で除電する非接触型除電部と、を有し、
前記制御部は、前記接触型除電部に印加する電圧を制御する、
ことを特徴とする請求項1に記載の除電装置。
【請求項8】
前記制御部は、前記所定の処理の実行時において、前記第二シート束の排出後に前記入力部により前記第一電圧及び前記第二電圧のいずれかを設定する入力がない場合は、前記除電部に第三電圧を印加して前記設定枚数のシートを除電した第三シート束を排出し、
前記入力部は、前記第三シート束の排出後に、前記除電部がシートに印加する電圧として、前記第三電圧を設定する入力を受け付け可能である、
ことを特徴とする請求項1に記載の除電装置。
【請求項9】
トナー像を担持する像担持体と、
前記像担持体にトナー像を形成する画像形成部と、
前記像担持体に当接して転写ニップ部を形成し、転写電圧の印加により前記転写ニップ部を通過するシートに対し前記像担持体上のトナー像を転写する転写部材と、
シートの搬送方向において前記転写ニップ部よりも下流側に配置された、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の除電装置と、を備える、
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項10】
前記制御部は、前記所定の処理の実行時において、前記画像形成部により前記第一電圧に関する情報のトナー像を形成させて前記第一シート束のシートに転写させ、前記画像形成部により前記第二電圧に関する情報のトナー像を形成させて前記第二シート束のシートに転写させる、
ことを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、シートを除電する除電装置、及びそれを備えた画像形成装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
電子写真方式の画像形成装置では、シートにトナー像を転写する際に高い転写電圧が印加されることから、転写後のシートは帯電し得る。転写後のシートを除電しないと、シートが排出トレイに排出される際に排出トレイ上に先に積載されたシートに静電吸着し積載不良が生じたり、あるいは排出トレイに向け搬送中のシートが搬送途中で静電吸着し搬送不良が生じたりする虞があった。そこで、画像形成装置には、転写後にシートを除電する除電装置が設けられている(特許文献1)。特許文献1に記載の除電装置は、シートに接触することで除電可能な接触型除電装置と、シートに接触しなくとも除電可能な非接触型除電装置を有している。特許文献1に記載の除電装置では、シートの表面抵抗の違いに応じて接触型除電装置又は非接触型除電装置を用いて、あるいは接触型除電装置及び非接触型除電装置の両方を用いて、シートの除電が行われている。
【0003】
接触型除電装置や非接触型除電装置による高いシートの除電効果を得るには、それぞれに除電に最適な電圧を印加する必要がある(以下、除電電圧と呼ぶ)。シートの表面抵抗はシートの種別によって異なるので、シートの種別に応じて接触型除電装置の除電電圧や非接触型除電装置の除電電圧が決定される。ただし、転写後のシートの帯電量は、シートにトナー像を転写するために印加する転写電圧の電圧値や、その時の環境(例えば湿度など)によって変わり得る。それ故、ユーザは画像形成されたシートの帯電量を測定し、測定されたシートの帯電量に基づいて除電電圧を調整する必要があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-167169号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、ユーザが実際にシートの帯電量を測定して除電電圧を調整する方法では、ユーザの操作が煩雑になってしまい、除電電圧の調整に時間がかかってしまうという問題があった。
【0006】
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、ユーザが簡易な工程で適切な除電電圧を設定することを可能とした除電装置、及び画像形成装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一実施形態に係る除電装置は、電圧の印加によりシートに帯電した電荷を除電する除電部と、前記除電部に第一電圧を印加して設定枚数のシートを除電した第一シート束を排出し、前記第一シート束の排出に引き続き、前記除電部に前記第一電圧と異なる第二電圧を印加して前記設定枚数のシートを除電した第二シート束を排出する所定の処理を実行可能な制御部と、前記所定の処理の実行後に、前記除電部がシートに印加する電圧として、前記第一電圧及び前記第二電圧のいずれかを設定する入力を受け付ける入力部と、を備える、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ユーザが簡易な工程で適切な除電電圧を設定することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本実施形態の画像形成装置を示す概略図。
画像形成装置の制御系を示すブロック図。
接触型除電装置を示す模式図。
(a)シート通過前の非接触型除電装置を示す模式図、(b)シート通過時の非接触型除電装置を示す模式図。
第一実施形態の除電電圧調整処理を示すフローチャート。
(a)調整モード画面を示す図、(b)1部当たりの枚数入力画面を示す図。
出力されるサンプルシートを示す図。
(a)調整値入力画面を示す図、(b)調整値確認画面を示す図。
第二実施形態の除電電圧調整処理を示すフローチャート。
サンプル確認画面を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[第一実施形態]
<画像形成装置>
以下、本実施形態の画像形成装置について説明する。まず、本実施形態の画像形成装置の概略構成について、図1を用いて説明する。図1に示す画像形成装置101は、電子写真方式のタンデム型のフルカラープリンタである。図1に示すように、画像形成装置101は、印刷装置102と除電装置103とフィニッシャ104とを備えている。なお、ここでは、印刷装置102と除電装置103とフィニッシャ104とをそれぞれ別体の筐体に構成し、それらを連結したものを例に示したが、これに限らない。例えば、印刷装置102と除電装置103は、同じ筐体に設けられてよい。
(【0011】以降は省略されています)

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