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公開番号2025021048
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-13
出願番号2023124747
出願日2023-07-31
発明の名称吸水性樹脂の製造方法
出願人株式会社日本触媒
代理人IBC一番町弁理士法人
主分類C08F 265/02 20060101AFI20250205BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】吸収性物品に含まれる吸水性樹脂および吸水性樹脂製造工程中の廃棄吸水性樹脂などの本来廃棄すべき吸水性樹脂を使用して吸水性樹脂を製造するにあたって、吸水性能(特に加圧下吸水倍率)を改善する技術を提供する。
【解決手段】回収吸水性樹脂を分解して得られる吸水性樹脂分解物と、吸水性樹脂を構成する単量体と、を原料として用いて吸水性樹脂(P)を製造することを有し、前記吸水性樹脂(P)は、吸水性樹脂分解物導入率が50%以上である、吸水性樹脂の製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
回収吸水性樹脂を分解して得られる吸水性樹脂分解物と、吸水性樹脂を構成する単量体と、を原料として用いて吸水性樹脂(P)を製造することを有し、
前記吸水性樹脂(P)は、下記式1~3によって算出される吸水性樹脂分解物導入率が50%以上である、吸水性樹脂の製造方法:
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前記式1~3において、吸水性樹脂分解物の添加量(R1、質量%)、吸水性樹脂(P)中の水可溶分量(R2、質量%)、吸水性樹脂(通常原料)由来の水可溶分量(R4、質量%)および吸水性樹脂分解物由来の水可溶分量(R5、質量%)は、それぞれ、前記吸水性樹脂(P)の全質量(固形分)に対する質量割合を表し、
前記吸水性樹脂(通常原料)とは、前記吸水性樹脂分解物を用いずに、前記単量体を原料として製造される吸水性樹脂(S)を表し、
前記吸水性樹脂(通常原料)のCRC(R3、g/g)は、前記吸水性樹脂(S)の無加圧下吸収倍率(CRC)を表す。
続きを表示(約 550 文字)【請求項2】
前記吸水性樹脂(P)の製造において、前記吸水性樹脂分解物と、該吸水性樹脂分解物と反応しうる架橋剤と、を添加することを含む、請求項1に記載の吸水性樹脂の製造方法。
【請求項3】
前記単量体を重合する重合工程、および前記重合工程において得られた重合ゲルを粉砕する粉砕工程をさらに有し、
前記重合工程および/または前記粉砕工程を、前記吸水性樹脂分解物および前記架橋剤の存在下で行う、請求項2に記載の吸水性樹脂の製造方法。
【請求項4】
前記吸水性樹脂分解物を、前記吸水性樹脂(P)の全質量に対して、1質量%以上60質量%以下使用する、請求項1または2に記載の吸水性樹脂の製造方法。
【請求項5】
前記吸水性樹脂(P)の加圧下吸水倍率(AAP0.3psi)が、24g/g以上である、請求項1または2に記載の吸水性樹脂の製造方法。
【請求項6】
前記吸水性樹脂(P)の無加圧下吸収倍率(CRC)が、30g/g以上である、請求項1または2に記載の吸水性樹脂の製造方法。
【請求項7】
前記回収吸水性樹脂が使用済み吸収性物品に含まれる吸水性樹脂である、請求項1または2に記載の吸水性樹脂の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、吸水性樹脂の製造方法に関する。特に、本発明は、使用済み吸収性物品に含まれる吸水性樹脂や、吸水性樹脂製造工程中の廃棄物を分解して得られる吸水性樹脂分解物を、吸水性樹脂製造時において、原料の一部に用いる吸水性樹脂の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
吸水性樹脂(SAP/Super Absorbent polymer)は、水膨潤性水不溶性の高分子ゲル化剤であり、紙おむつ、生理用ナプキン、成人向け失禁用製品(失禁パッド)、ペット用シート等の衛生材料(衛生用品)、農園芸用の土壌保水剤、工業用の止水剤等、様々な吸収性物品において利用されている。
【0003】
中でも、紙おむつ、生理用ナプキン等の衛生材料が、吸水性樹脂の主用途である。これらの衛生材料は、短時間(長くとも1日間程度)の使用の後に、使用済みの吸収性物品として大量に廃棄され、焼却されている。
【0004】
近年、環境保護等の観点から、このような使用済みの吸収性物品のリサイクルが試みられている。例えば、衛生材料には、前述の吸水性樹脂の他に、パルプ、不織布、接着剤等の原料が含まれており、使用済みの衛生材料から、これらの原料を分別して再利用するマテリアルリサイクルが試みられている。さらに、衛生用品から得られた吸水性樹脂の分解物を吸水性樹脂の製造にリサイクルする技術が開発されている(特許文献1~2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2020/213298号
国際公開第2022/080342号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、前記技術で吸水性樹脂の分解物をリサイクルして得られた吸水性樹脂は吸水性能(特に加圧下吸水倍率)が十分とはいえず、さらなる改善が必要となっている。
【0007】
したがって、本発明は、前記事情を鑑みてなされたものであり、使用済み吸収性物品に含まれる吸水性樹脂や吸水性樹脂製造工程中の廃棄吸水性樹脂などの本来廃棄すべき吸水性樹脂を使用して吸水性樹脂を製造するにあたって、吸水性能(特に加圧下吸水倍率)を改善する技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、前記の問題を解決すべく、鋭意研究を行った。その結果、使用済み吸収性物品に含まれる吸水性樹脂、吸水性樹脂製造工程中の廃棄吸水性樹脂などの回収吸水性樹脂を分解して得られる吸水性樹脂分解物を原料の一部として用いて吸水性樹脂を製造するにあたって、前記吸水性樹脂分解物の導入率が特定の値以上である場合に、前記の課題が解決できることを見出し、本発明の完成に至った。
【0009】
すなわち、前記目的は、回収吸水性樹脂を分解して得られる吸水性樹脂分解物と、吸水性樹脂を構成する単量体と、を原料として用いて吸水性樹脂(P)を製造することを有し、前記吸水性樹脂(P)は、下記式1~3によって算出される吸水性樹脂分解物導入率が50%以上である、吸水性樹脂の製造方法によって達成できる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、使用済み吸収性物品に含まれる吸水性樹脂、吸水性樹脂製造工程中の廃棄吸水性樹脂などの本来廃棄すべき吸水性樹脂を使用して、吸水性能(特に加圧下吸水倍率)を改善した吸水性樹脂を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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