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公開番号2025021174
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-13
出願番号2023124936
出願日2023-07-31
発明の名称リサイクル吸水性樹脂組成物およびリサイクル吸水性樹脂組成物の製造方法
出願人株式会社日本触媒
代理人弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類B29B 17/00 20060101AFI20250205BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】臭気の発生、色目の悪化および吸水性能の悪化が防止され、かつ、耐尿性の悪化および水可溶性成分量の増大も防止された、リサイクル吸水性樹脂の提供。
【解決手段】使用済み吸水性樹脂および/またはその可溶化物を原料の少なくとも一部とするリサイクル吸水性樹脂と、吸着性粒子と、を含む、リサイクル吸水性樹脂組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項１】
使用済み吸水性樹脂および／またはその可溶化物を原料の少なくとも一部とするリサイクル吸水性樹脂と、吸着性粒子と、を含む、リサイクル吸水性樹脂組成物。
続きを表示（約 730 文字）【請求項２】
前記吸着性粒子のＢＥＴ比表面積が、２００ｍ
２
／ｇ以上、３０００ｍ
２
／ｇ以下である、請求項１に記載のリサイクル吸水性樹脂組成物。
【請求項３】
前記吸着性粒子が、活性炭粒子を含む、請求項１に記載のリサイクル吸水性樹脂組成物。
【請求項４】
キレート剤をさらに含む、請求項１に記載のリサイクル吸水性樹脂組成物。
【請求項５】
還元剤をさらに含む、請求項１に記載のリサイクル吸水性樹脂組成物。
【請求項６】
無機微粒子をさらに含む、請求項１に記載のリサイクル吸水性樹脂組成物。
【請求項７】
前記吸着性粒子が、抗菌性金属を含む、請求項１に記載のリサイクル吸水性樹脂組成物。
【請求項８】
前記リサイクル吸水性樹脂の１６時間水可溶性成分量が、３０質量％以下である、請求項１に記載のリサイクル吸水性樹脂組成物。
【請求項９】
請求項１～８の何れか１項に記載のリサイクル吸水性樹脂組成物を製造する方法であって、
前記リサイクル吸水性樹脂と、前記吸着性粒子とを混合する、混合工程を含む、リサイクル吸水性樹脂組成物の製造方法。
【請求項１０】
粒子状含水ゲルを乾燥させて乾燥重合体を得るゲル乾燥工程を含み、
前記ゲル乾燥工程の終了までに、前記リサイクル吸水性樹脂の原料の少なくとも一部として、前記使用済み吸水性樹脂および／またはその可溶化物を供し、
前記ゲル乾燥工程の終了後に、前記混合工程を実施する、請求項９に記載のリサイクル吸水性樹脂組成物の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、リサイクル吸水性樹脂組成物およびリサイクル吸水性樹脂組成物の製造方法に関する。
続きを表示（約 2,000 文字）【背景技術】
【０００２】
近年、紙オムツ、生理用ナプキン、失禁パット等の吸収性物品には、体液吸収の観点から、その構成材としての吸水性樹脂が、吸水剤として幅広く利用されている。このような吸水性樹脂としては、例えば、澱粉－アクリロニトリルグラフト共重合体の加水分解物、澱粉－アクリル酸グラフト重合体の中和物、酢酸ビニル－アクリル酸エステル共重合体のケン化物、アクリル酸部分中和物重合体の架橋物等が知られているが、吸水性能の観点から、アクリル酸及び／又はその塩を単量体として用いたポリアクリル酸（塩）系吸水性樹脂が、工業的に最も多く生産されている。
【０００３】
吸収性物品は使い捨てが一般的であるが、環境意識の高まりから、吸収性物品および吸水性樹脂のリサイクルに関心が高まっている。ここで、吸収性物品および吸水性樹脂のリサイクル方法として、種々の方法が開発されている。前記リサイクル方法としては、例えば、被吸収液を含む使用済みの吸水性樹脂に対して、洗浄処理、脱水処理等の被吸収液を排出する処理を実施して、リサイクル吸水性樹脂を得る方法（特許文献１～４）および使用済みの吸水性樹脂を分解して得られた分解物を原料の一部として使用して、吸水性樹脂（リサイクル吸水性樹脂）を製造する方法（特許文献５～１８）等がある。
【０００４】
また、前述の方法で得られるリサイクル吸水性樹脂には、被吸収液が残存すること等に起因する、臭気の発生、例えば黄変等による色目の悪化、および、吸水性能の低下等の問題が発生する場合があった。前記問題を解決するために、リサイクル吸水性樹脂に対して、漂白処理（特許文献１９）、アルカリ金属による処理（特許文献２０）、多価金属塩による処理に続いてアルカリ金属による処理を行うこと（特許文献２１）、別の高吸水性樹脂とリサイクル吸水性樹脂とを接触させて当該リサイクル吸水性樹脂から残存する被吸収液をさらに排出する処理を行うこと（特許文献２２）、等の種々の処理を行う技術も開発されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
特開２００３－３２６１６１号公報
国際公報ＷＯ２０２１／１６２０８２号
国際公報ＷＯ２０２１／０７５５０６号
韓国特許公開公報１０－２０２０－００７３７５２号
特開２０１９－１３１７８９号公報
国際公報ＷＯ２０２１／１６２０７１号
国際公報ＷＯ２０２０／２１３２９８号
国際公報ＷＯ２０２２／０８０３４２号
特開２０２３－０３８９６３号公報
特開２０２３－０３８９７８号公報
特開２０２３－０３９００９号公報
特開２０２３－５０７８６４号公報
米国特許公開公報２０２１／００５３０２８号
米国特許公開公報２０２１／００５４１６１号
国際公報ＷＯ２０２２／０８１４５１号
国際公報ＷＯ２０２２／０８１５２３号
国際公報ＷＯ２０２２／１８３１８４号
特開２０２０－０４９３９８号公報
国際公報ＷＯ２０２０／２４１０２５号
国際公報ＷＯ２０１９／１５１５３８号
国際公報ＷＯ２０２３／００７８７１号
国際公報ＷＯ２０２１／２０５７８０号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
一方、前記問題を解決するために、前述の種々の処理を行った場合、リサイクル吸水性樹脂において、耐尿性の悪化および水可溶性成分量の増大等の別の問題が発生する場合があった。
【０００７】
本発明は、前記問題を、前記別の問題を発生させないように解決することを目的としている。詳細には、本発明の課題は、臭気の発生、色目の悪化および吸水性能の悪化が防止され、かつ、耐尿性の悪化および水可溶性成分量の増大も防止された、リサイクル吸水性樹脂を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
本発明者らは、鋭意研究の結果、前述の処理を行う代わりに、リサイクル吸水性樹脂に、活性炭等の吸着性粒子を混合することにより、前記課題を解決できることを見出し、本発明に想到した。
【０００９】
本発明の一実施形態は、使用済み吸水性樹脂および／またはその可溶化物を原料の少なくとも一部とするリサイクル吸水性樹脂と、吸着性粒子と、を含む、リサイクル吸水性樹脂組成物である。
【００１０】
また、本発明の別の一実施形態は、本発明の一実施形態に係るリサイクル吸水性樹脂組成物の製造方法であって、前記リサイクル吸水性樹脂と、前記吸着性粒子とを混合する、混合工程を含む、リサイクル吸水性樹脂組成物の製造方法である。
【発明の効果】
（【００１１】以降は省略されています）

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